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Joey Bada$$ / All-AMERIKKKAN BADA$$

私はブーンバップが主流だった頃から聴いていた側として、どうしても懐古主義だと思われたりするのが癪で、最新のトレンドを必要以上に否定しないスタイルになりがちになり、自分の中に結構無理くりにでもブーンバップは過去のものだという線引をしているところがあります。

とはいえ、このヒップホップ発祥の地出身の若者が、地元の古くからあるスタイルを上手く取り入れながら頑張っている姿を見て、どうにかケンドリック・ラマーのように頭一つ抜けて欲しいという想いもあったりするわけですが、前作までどうしても懐古主義的なものを感じてしまうところもありました。

で、今作はどんな変化があるのか気になっていたわけですが、ジャケを見た瞬間何か突き抜けた感じがして(もの凄い輩感)、聴く前から凄く期待していたのですが、その印象通りのとても良い落とし所のアルバムになった気がします。

狙ってでしょうか、これからの季節にバチッとハマるかなり夏向けな爽やかトラックがかなり多く、先行ででていて凄く良かったLand of the Free(Juicy Fruit使い?)みたいな雰囲気が前半から中盤まで続き、いわゆる爽やかなトラップ的なトラックも少し有ります。その後黄金タックとも言って良いスタティック・セレクタとのブーンバップへ行き、最後は一曲目と同じDJ Khalil作の爽やか曲が再び登場し、気づかない程スムースに繰り返しが出来ます。(意識したんでしょうかね?)

オリジナリティ、季節感、トレンド、受入れ易さのバランスがバッチリ揃った全部盛りの様相で、大変良いアルバムだと思います。Kirk Knightのような、自身のいるクルーPro Eraのトラックメイカーが、シングル扱いの曲を作ってそれが凄く良曲だったのもなんか良かったなと。



Joey Bada$$ / All-AMERIKKKAN BADA$$

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Kodak Black / Painting Pictures

この数年、評論家・ライターの人達が気になる存在としてツイートしてるのを多く見かけ、その名前自体が写真用品のメーカーと同じというキャッチーさ、そこに顔面のクロスの刺青が合わさり忘れられないキャラクターになっておりましたが、さらにXXL Freshmen 2016に選出され、過去の犯罪の多数発覚により刑務所に出入りしているというニュースが伝えられたりと、米国ラッパー的には100点満点のゴシップにまみれた、もう忘れたくても忘れられない程に話題満載の19歳、Kodak Black(現在獄中)のデビュー作アルバム(ミックステープからだと5作目)が発売に。

前作より更にシリアスめなトラックを減らし、ポップ&メローな曲が増えた印象でして、Lil Yachtyがヒットして以降のトレンドを汲み取った内容になったのかなと。(最近のよく耳にするゆるふわギャングにもその傾向ある気がします。)

Lil WayneやらPusha Tみたいな声質のそれをもっとヨレヨレにした、長く聴いててもあまり疲れないラップと相まって、自分的には凄く好きなアルバムになっております。ゲストにはBun B、ヤンサグ、フューチャー、Jeezyなど地域性が出たゲストで、プロデュースにはMike Will Made It、Metro Boomin、Southsideの売れっ子や、前ミックステープに関わったメンバーも何人か参加。

私の好みとしてましては中盤5~8曲目の流れが気に入っておりまして、Patty Cakeという曲は今年のベストトラックに入るんじゃないかと思うようなキャッチーさで、夏のミックスにも良さそうです。フル試聴も上がっておりましたのでまずは一周どうぞ。



Kodak Black / Painting Pictures

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Soi48 / 旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド「TRIP TO ISAN」 & 動画「タイの田舎で珍品!?レコード探し」

話題の映画「バンコクナイツ」の音楽監修に関わる、Soi48 (宇都木景一&高木紳介)が4月8日に発売する、レコード/CDを約700枚のタイの音楽を掲載したガイドブック。

単にディスクガイドの機能しかないということでもなく、60年代から活躍する現地アーティストやタイ音楽をリイシューしている世界各国のレーベルオーナーなどへのインビューや、現地の写真、観光ガイドには載らない旅コラム(食べ物、カルチャー)なども掲載され、タイのカルチャーを知れる本としてとても面白そうです。

それと併せて、先週NHKで放送された海外出張オトモシマス!「タイの田舎で珍品!?レコード探し」の動画を。
本の著者の2人が、タイのイサーン地方(東北地方)の伝統歌謡「モーラム」を現地に買い付けに行くという内容で、人々や文化とふれあいながらレコードやカセットを入手していく様子が面白いですし、お二人のキャラクターもナイスであります。

日本より物価の安いタイで、現地の人から16,000円のレコードを平然と買っている様子があるのですが、既にレアグルーヴとして認知されており、そんな高額で取引されていることを知らなかったのでやや驚きました。それにしても強烈で耳にこびりつくビートであります。耕運機を改造したサウンドシステムも良いよなと。



旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド 「TRIP TO ISAN」 


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商品の説明 (アマゾンより)

内容紹介
タイ音楽好き/ワールドミュージック好きの間で、圧倒的支持を得ている、再発&DJチームSoi48(『バンコクナイツ』音楽監修)による、世界初のタイ音楽ディスクガイドがついに刊行。

自分も含めタイ音楽に興味のある人にとって最高の教科書。こんな本を待ってました。
坂本慎太郎


約5年間の取材期間を通じて収集したタイ音楽のレコード/CDを約700枚掲載したガイドブック。

単に盤を羅列したレコードマニア向けの書籍ではなく、「旅+レコード+現地での出会い」を想起させる写真を多数掲載。更に、60年代から活躍する現地アーティストやタイ音楽をリイシューしている世界各国のレーベルオーナーなどへのインビューを掲載し、「タイ音楽の魅力とは何か?」を多角的に感じることができる1冊です。

<主な内容>
初心者でもわかる詳細な歴史&用語解説
7インチシングル500枚、12インチ100枚、タイ現地盤100枚をオールカラーで紹介
レコード発掘コラム
観光ガイドには載らない旅コラム(食べ物、カルチャー)
空族、江村幸紀(エムレコード)、マーク・ジャーギス&アラン・ビショップ(SUBLIME FREQUENCIES)によるコラムも収録

著者について
Soi48 (宇都木景一&高木紳介)
映画『バンコクナイツ』(空族)の音楽監修、EM Recordsタイ作品の監修、『爆音映画祭2016タイ|イサーン特集』主催。
東南アジアでのDJツアーや、Quic Japanでの寄稿、トークショーやラジオなどでタイ音楽や旅の魅力を伝える活動を積極的に行っている。
『CDジャーナル』にて「いってきます(ちょいとアジアのレコ屋まで)」、boidマガジンにて連載中。英Wire Magazineにも紹介された、『Soi48』というパーティーを新宿歌舞伎町にて不定期開催中。
http://soi48.blogspot.jp/



海外出張オトモシマス!「タイの田舎で珍品!?レコード探し」






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ind_fris / Portfolio Vol.1

先週ミックスをポストしたくさんの反響が有ったBawxxxさん(@Bawxxx)が、少し前にツイートしていて知った、その仲間(前に一緒に餅つきやっている映像を見て勝手にそう思っている)ind_frisさん@ind_fris)のアルバム「Portfolio Vol.1」(デジタル&カセットテープ)。気が付けば毎日一回聴いておりましてとても良かったです。

音楽の種類を分けるのがあまり得意でないのでなんと言ってよいか大変難しいのですが、4つ打ち由来のモッタリと遅めなチル、アンビエント、バレアリック、ダブ風味のトラックが計6曲で、ジワジワ上がっていく長尺から4分前後のものまで。どれも出来が良く、適度にポップなセンスも盛り込んでのも有りまして、そういったところも気に入っております。

会社での仕事がし易い音楽だなと思って聴いておりますが、本当は夏の夕暮れとかに合うんだろうなと思います。
カセットテープの方は既に売り切れてしまっているようですが(カセットだとよりアナログ感出て良さそうですね)、デジタルの方はまだまだいけますので。

6曲目はヒゲダンスインスパイア曲ですかね。もしくはテディ・ペンダーグラスか。



ind_fris / Portfolio Vol.1

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1.Floating ships on this planet 04:46
2.Temple area 06:35
3.The room with sounding sea 10:28
4.Pianica & Casio Dub 03:48
5.Afternoon at Hi-Hi-town 04:48
6.PALACE101 10:52



リリースパーティ(東京)

4.5 Wed
FORESTLIMIT
19:00
1,500yen

Live:
ind_fris
H.TAKAHASHI

DJ:
Guchon
李ペリー
mieuxxx



磯部涼の「川崎」 (サイゾーpremium)

我々世代を代表する音楽評論家であります磯部涼さんといえば、私が最初に見かけたのはポストさんぴん世代が活躍し始めていた時期で、雑誌の音楽評論やインタビュアーとして彗星のごとく現れたといった感じでしょうか。時にインタビューしたアーティストとピリッとした雰囲気になるなど、大きい流れに迎合しないスタイルが多くのファンとアンチを生み、アーティスと同じように発言や動向を気にされる存在だった印象があります。

ヒップホップの評論に一石を投じたと共に、日本のヒップホップシーンが、次の段階への成熟するきっかけとなった一人ではないかと。そんな磯部さんが、ヒップホップ王国神奈川県にあり、独自の空気感を纏った川崎市に、足を運んで取材し書いたルポルタージュ。

北部と南部の抗争の歴史、BAD HOP、A-Thug、FLY BOY RECORDSなどのヒップホップアーティスト、ヘイトスピーチとカウンター、お祭り、地下格闘技、工場の屋上でのレイブパーティー、リバーズ・エッジ、スケーター、ダンサー、フォークシンガー、コミュニティーセンターなど、それぞれの回のキーワードに、その土地で暮らす人々にフォーカスした15+番外編の計16回。

自らが文化の発生場所に入り込み得た、その場所の景色や問題点、現在活躍するミュージシャンや表現者たちの声(どのような環境で育ち、また立ち直っていったか...)などの情報が生々しく書かれており、しがらみの多い困難な人生を抜け出したいと模索している若者に、勇気を与えてくれるのではないでしょうか。それにしても、犯罪に手を染めないと納められないほどの上納金を中学生が集めており、川崎の不良は本当に過酷で大変だなと。

私自身、鎌倉・東京旅行の際、川崎北部地区(二子玉川の橋渡った辺り)の和室のホテルに2晩ほど泊まったことありますが、確かにあの川を隔てたあっちとこっちの雰囲気の違いはかなり印象的でした。



磯部涼の「川崎」 (サイゾーpremium)

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新しい本も出ております。



Bawxxx / Vulgar scandal

先週ポストしたDJサモハンキンポーさんのアジア音源のレゲエ、ラバーズ・ロックのMIX 「Asian Love Affair」は多くの人に聴かれとても話題になっておりますが、こちらもそれが好きだった人に合いそうな、暖かくなってきたらもっと良くなるであろう今からの気候(春)にピッタンコなBawxxxさんの(@Bawxxx)ミックス。

速いんだか遅いんだかよく分からないBPM100くらいのモッタリしたスピードの、春らしい日本産のブギーを中心に中盤までは構成され、後半はピッチが落ちて都会的なのからサザンで締めという選曲の内容。和ブギーの中には、古いものからここ最近のものまでの極東風味からヤレた南国風味まで色々入っておりますが、それらがごくスムーズな流れで無理なく繋がっており、いつの間にか曲を憶えている感じでした。もちろん聴き流すことも出来ますので作業のお供にもピッタリ。

尚、フリーダウンロードも用意してくれているので、一ヶ月くらいはプレイリストに入れてダラダラと聴くのがよろしいかと。オススメです。



Bawxxx / Vulgar scandal

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1.Ann Lewis
2.Tinna
3.Anli Sugano
4.Shintaro Sakamoto
5.Oh Shu
6.Parachute
7.Akira Inoue
8.Mariah
9.Asami Kado
10.Meiko Nakahara
11.Southern All Stars








ドキュメント映画 「G-Funk」

Dr. Dreの一体何がどう凄いのか?について言及した何かの文章で(確か2000年代中盤くらいだったと)、これまでヒップホップのプロデューサーで2回の大きなトレンドを作ったのはドレだけというのが、ほんのり記憶の片隅にあるのですが、その一つ目にあたる、90年代初頭に西海岸のヒップホップ文化を世界的なトレンドとなり席巻した、G-Funkというサブジャンルに関するドキュメンタリー映画が、SXSWで公開されたようです。(VIA @asaakim

監督はロサンゼルス出身の22歳(やたら若い)のKaram Gill(@karamgill_)、そしてプロデューサーには当時Def Jamに所属し、G-Funkクラシック「Regulate」や「This D.J.」をヒットさせた、Dr. Dreの実弟Warren Gが参加しており、新しい視点とムーブメントの当事者がタッグを組んだ大変興味深い制作陣に。

インタビューにはそのWarren Gの他にも、Snoop Dogg、The D.O.C.、Ice Cube、Kurupt、Daz Dillinger、Ice-T、Too $hortというドレファミリーやギャングスタラップのレジェンド達、元ネタGeorge Clintonから、アメフト&ベースボールプレイヤーのDeion Sanders、西海岸の新世代Wiz Khalifa、当時ライバル関係にある東海岸を象徴するプロデューサーDJ Premier、そしていまだヒップホップ界最大のレーベルとして君臨するDef Jamの社長だったRussel Simonsという豪華さ。

まだ日本での公開などはアナウンスされておりませんが、もし公開されたあかつきには是非観てみたいです。やってくれないでしょうかね。

車とかバイクが好きな人と話すと、斜め前とか斜め後ろからのショットがカッコ良いんだというのをよく聞きますが、真正面に青空のこの構図のジャケがインパクトあって凄い好きです。

リンク先には、英語読めたら面白そうな映画に関する記事と、Warren Gと監督などのトークなども載っているようですが、なんせ読めないので残念です。



ドキュメント映画 「G-Funk」 (billbord)
SXSW

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Drake / More Life

シングルカットされたりしたものなどは憶えていられるのですが、全体を通してという括りだとすぐに忘れてしまう傾向にあり、ドレイク作品と自分の間にはまあまあの溝みたいなのがずっとある感じでしたが、今回はなんだかいつもと違い憶えていられる内容でした。

どこかのメディアでも語られていた気がするんですが(どこだったか忘れてしまった)、「今回のアルバムに対してプレイリストという見立て(好き放題やる言い訳?)を使用した事で今まであった統一感から脱して、参加アーティスト達に強めにクローズアップされた個性がバラけたアルバムになった」というのと私も同意見で、それが自分が記憶に留めておける内容だったのかなと。

まず、前半の印象を多くを占めるディープハウスよりのトラックが、明らかに今までの流れとは違う方向に舵を切った印象になっており、自分も引っ掛かってしまいました。また、手堅い人気のあるUSのアーティストに混ぜ、トレンドとなっている自国以外の国のアーティスト(UKや南アフリカ)を起用しているところなんかは、一時のJay Zが新しい才能を引っ張って来ていたようなトレンドセッターとしての役割を、近頃はドレイク(とカニエか)が担っているというのが分かり易く現れた部分になっており、新鮮さを他力で手に入れている上手さもあるかと。

自分的には、人から説明を受ける時に必ず出てくる、かなりメソメソしているというドレイクのリリックの世界観を、いまだに直で感じることが出来ていないのが悔やまれるところではありますが(言語の問題なのでこの先も永遠に無いかもだが)、そんな何も分かっていな自分ですらも、少し前まで付き合いが有ったというジェニファー・ロペスの歌いまわしが出て来るところで思わず笑ってしまい、凄い芸風だなと感じた次第です。負のエネルギーを吸い込んでパワーにしてどんどん強化されていくという、このドラゴンボールの敵みたいな吸込系の能力凄いですよね。

それにしてもラップとR&Bの境界線も随分曖昧になってきましたね。メインストリームにあまり入りきれなかった人達にも優しいので楽しめる気がします。色々と面白いレビュー上がってますが、FNMNLさんのところでこのアルバムに関する色々な記事がたくさん上がっていてどれも面白かったです。



Drake / More Life

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01. ‘Free Smoke’
(Produced by Boi 1da, samples ‘Roll Up’ by Tony Yayo & Danny Brown)
02. ‘No Long Talk’ Feat. Giggs
(Produced by Murda Beatz)
03. ‘Passionfruit’ Feat. Moodyman & Lenny Kravitz
(Produced by Nana Rogues)
04. ‘Jorja’s Interlude’
(Produced by Noah “40” Shebib, samples ‘Doing It Wrong’ by Drake)
05. ‘Get it Together’ Feat. Black Coffee & Jorja Smith
(Produced by Nineteen85 & Noah “40” Shebib)
06. ‘Madiba Riddim’
(Produced by Frank Dukes)
07. ‘Blem’
(Produced by T-Minus)
08. ‘4422’ Feat. Sampha
(Produced by FrancisGotHeat)
09. ‘Gyalchester’
(Produced by iBeatz)
10. ‘Skepta Interlude’
11. ‘Portland’ Feat. Quavo & Travis Scott
(Produced by Murda Beatz)
12. ‘Sacrifices’ Feat. 2 Chainz & Young Thug
(Produced by T-Minus)
13. ‘Nothings Into Something’
(Produced by Wallis Lane)
14. ‘Teenage Fever’
(Produced by Hagler, samples ‘If You Had My Love’ by Jennifer Lopez)
15. ‘KMT’ Feat. Giggs
(Produced by Produced by Ness & Chef Pasquale samples ‘Sonic The Hedgehog – His World-Original’ and ‘Shutdown – Live From London’ by Skepta)
16. ‘Lose You’
(Produced by Noah “40” Shebib)
17. ‘Can’t Have Everything’
(Produced by Jazzfeezy & Steve Samson)
18. ‘Glow’ Feat. Kanye West
(Produced by Noah “40” Shebib & Kanye West, samples ‘Devotion’ by Earth, Wind & Fire)
19. ‘Since Way Back’ Feat. PARTYNEXTDOOR
(Produced by G. Ry & PARTYNEXTDOOR & Noah “40” Shebib, samples “Clipped Wings” by R. Kelly)s
20. ‘Fake Love’
(Produced by Vinylz & Frank Dukes)
21. ‘Ice Melts’ Feat. Young Thug
(Produced by Supah Mario)
22. ‘Do Not Disturb’
(Produced by Boi-1da)









Tuxedo / Tuxedo II

前作では、イケメン俳優向井理がテレビで大好きだと公言したからなのか、もしくは聴き易くキャッチーな内容もあってなのか、とにかく色々なことが重なったこともあり様々な人達に売れて、ロングセラーになったTuxedoですが、2年というちょうど良い期間を空けてセカンドアルバムが登場しました。

星野源 - イエローダンサーが発売されるまで、我が家の子供チャートでも半年以上一位をキープしており(やたらとNumber OneのMVを見たがる(多分少しエロいからだと思う)という状況で困っておりましたが)、それだけ聴きやすかったのかなと思いますが、今回も前作と大幅に変わることはなく、いつも通りのディスコサウンドを楽しめるかと思います。

自分的にもですが、無理せず歌謡曲感覚で聴けるのが良いところだなと思っておりますし、今回も長く持ちそうな感じがします。
アルバムリリースに併せて公開された、Tuxedoのエクスクルーシブなインストトラックを数曲含むDJミックスも貼っておきますので、そちらも良かったので聴いてみたら良いかと。



Tuxedo / Tuxedo II

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Tracklist:
Slave "Watching You" (Tux Refux)
Gwen McCrae "Doing Cuz It Feels Good"
George Clinton "Mans Best Friend"
Mono Poly "Needs Deoderant"
Gladys Knight "Save the Overtime For Me"
Tuxedo "Doin My Best" instrumental
Manhattan Transfer "Spice of Life" (Tux Refux)
New Directions "Get Ready Let's Party"
Goin Federal "Tonight"
Intrigue "I Like It"
Boeing "Dance On the Beat"
Curtis Hairston "I Want You" (M+M Mix)
Amra "Special Kind of Love"
Plush "Coast to Coast"
Chic "I Feel Your Love Coming On" (Tux Refux)
David Joseph "You Can't Hide Your Love"
BB&Q Band "Imagination"
Le Voyage "All Night Affair"
Amusement Park "Love Showdown"
Krupa "Sunlight"
Tuxedo "Father Stretch My Limo" (Instrumental)
Game "Gotta Take Your Love"
Skyy "Here's to You" (Tux Edit)
Cross Phyre feat Demetrius "Make It Easy On Yourself"
Tuxedo "Scoot Dogg" (Instrumental)









PIMP -アイスバーグ・スリムのストリート売春稼業- アイスバーグ・スリム (著)、浅尾 敦則 (翻訳)

2001年に発売された日本版はもちろん表紙は見たことがありましたが、なんせ若い頃の私は本当に米国の黒人に対してファッション(典型的なBボーイファッションはしませんが)や音楽というヒップな部分には興味があるものの、歴史などの部分にはあまり興味がなく、むしろなるべくそういったことを遠ざけるようなことが多かったため、読んでおりませんでした。

今回ひょんなことから新たにDU BOOKSから再出版されたこの本を読む機会に恵まれ、事前情報無しでいきましたが、とにかく1960年代の文章とは思えないラッパーが話しているような口語に近いめちゃくちゃにノリの良い文体で、もし横にふりがなが打たれていなければ絶対何を言っているかわからないスラングが大量に出てくる、それはもうその後登場するヒップホップへ影響を与えたとして考えられないような本でした。

IQ175(本当なんか?)の著者、アイスバーグ・スリムがピンプという仕事(日本で言う所の売春斡旋業者?ヒモ?)を生業としていた時の自伝ですが、別に客との間に入って交渉するとか無いし、本人は一体何の仕事をしているのかよく分からなく、主に家で薬物やっていたりする描写が多いので、ケツを蹴られているのになぜ女性が言うことを聞いているのかよく分からないのですが、まあそういう事が成立した時代ともの凄い魅力があったということなんでしょうか、それにしてもそれでお金を儲けてることが凄いですが。とにかくエゲツない描写や例えが多く、まるで頭に情景が浮かんでくるようなめちゃくちゃディティールが細かい文章が多く(あれだけドラッグやってこんだけ細かく覚えているのも凄いが)、あまりに過酷ですぐ疲れてしまいますので少しずつ読み進めました。

そんな中、色々な場面でかかっている音楽の描写が多いことに途中で気付き、読みながらメモしていった所、P12、P49、P68、P77、P81、P84、P92、P95、P107、P111、P125、P132、P134、P136、P146、P158、P180、P181、P182、P223、P228、と21ぺージほど(漏れているかもしれません)音楽に関する描写があり、ナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデー、チャーリー・パーカーそしてかなり印象に残るデューク・エリントンのムード・インディゴなどが登場しております。

どれも陽気な曲ばかりで当時の世の中はこういう雰囲気だったのかな?と。こうした当時の音楽と一緒に文章を読みますと、痛々しいかったり汚かったりの描写も大幅にカラッとした感じになり随分と印象が違ってくるのでまた面白いですね。(下に何曲か貼っときました)



PIMP -アイスバーグ・スリムのストリート売春稼業-DU BOOKS
アイスバーグ・スリム (著)、浅尾 敦則 (翻訳)

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単行本: 368ページ
出版社: DU BOOKS (2017/3/17)
言語: 日本語
ISBN-10: 4866470143
ISBN-13: 978-4866470146



内容紹介


ケンドリックラマー、アイスTやその後のラップ・スタイルに絶大な影響を与えた
黒人ストリート文学の最高傑作。

ディスクユニオンHipHopバイヤーが選んだ名著復刊!

巻末スペシャル・インタヴュー
ピンプとストリート・ビジネス、あるいはヒップホップ: 漢a.k.a. GAMI(『ヒップホップ・ドリーム』著者)


もしこの男に憧れるなら、おれも生き方を変えなきゃいけない……
そしておれはラッパーになったんだ――アイスT

黒人ラッパーだけでなく、
ジェイムズ・エルロイ世代の白人犯罪小説家にも大きな影響を与えている――『Qマガジン』

セックスと暴力の大傑作――『タイムズ』

文章の独創性はほとんどシェークスピア並みで
そしてセリフにはゲットーのノリが横溢している。――『スコッツマン』

多くのミュージシャンや作家に大きな影響を与えている
……彼は常に、リアルな姿を包み隠さず描いているんだ。――アーヴィン・ウェルシュ(『トレインスポッティング』原作者)

ジャン・ジュネが泥棒を描いたように、アイスバーグ・スリムはピンプを描いている。
――『ワシントン・ポスト』


著者について

アイスバーグ・スリム(Iceberg Slim)
1918年生まれ。本名ロバート・ベック。サウスサイド・シカゴ最高のピンプの座に約30年にわたって君臨。
数度の刑務所生活ののち、その「稼業」を引退すると、ロサンジェルスに移り住んで作家となり、ピンプ時代以上にその名を広く轟かせた。
処女作でもある本作『ピンプ』は1969年に出版され、ベストセラーとなる。そのグルーヴ感のある文体とともに、多くのラッパーたちにも影響を与え続け、アイスTの名前の由来ともなった。
1992年没。2012年にはドキュメンタリー映画『Iceberg Slim: Portrait of a Pimp』も公開された。

翻訳: 浅尾敦則(あさお・あつのり)
1956年、広島生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。音楽雑誌の編集部勤務を経て翻訳を手がける。 訳書に『カラフルなぼくら 6人のティーンが語る、LGBTの心と体の遍歴』(ポプラ社)など。



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(私共も参加させていただきました。)















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