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Chaka Khan / Hello Happiness

ナイル・ロジャースやトニー・アレンなどのかつて一時代を築いたレジェンドたちが、現在もなお新しい世代の人たちと組んで活躍を継続しているのを見ておりますと、ほんの少し前は元気な爺さん達だなくらいの感覚でしたが、現在はステキで憧れるお爺さん像に変わってきたのも老化でしょうか。

先週出ましたChaka Khanの新アルバムもそういった今のモードで作られた現役バリバリといっても差し支えない攻めた内容で、彼女を支えるのはMajor RazorのオリジナルメンバーだったSwitchであります。先行で公開されたMVがあまりにカッコ良かったのもありずいぶん期待しておりましたが、その期待通りの内容になったと思います。

ダンスミュージックからギターギンギンなバウンス、そしてレゲエ・ダブ風味までとバラエティに富んだ近代的な音像のトラックの上で、全盛期と変わらぬ力強いボーカルを聴かせてくれるところと楽曲の部品的な役割を果たす今っぽいところなんかが共存しており、個性が出ながらも演歌感も無くベストな落としどころになっているかと。

御年65歳ということではありますが、コートの隙間から太腿をドーンと出して、右手にはハリセン?巨大扇子?のようなものを持ち、ナメた口きいているとソレでぶっ叩かれそうな、、、そんなパワーがジャケからも漲っておりますね。最近の人たちの楽曲に慣れておりますと、とても新鮮な内容でありました。



Chaka Khan / Hello Happiness

chakakhan_hellohappines.jpg







Jimmie Soul / Feb 2019

数日前仕事していたら突然声をかけられ、今年からバレンタインのチョコは無しにしますから、といきなり女子社員代表みたいな人から宣言されたのですが、自分もお返ししなくて良いし、食べたくないものをもらわなくて良いというのが決定して少しホッとしております。老化もしくは心が疲れているからでしょうか。

とはいえ、こうして儀礼廃止みたいな感じになったとしても、2月14日は好きな気持ちを告白して良い日みたいなのは残って欲しいですし、昨年も書いたような気がしますが義理に偽装した本命などというライトに見せかけた、様子を伺うという戦略を立てられなくなりますので、勝負する女子たちにとっては良いことばかりでも無いかもなと、行く末を案じているおっさんと言った感じであります。

まあそんなことは置いときまして、おっさんはおっさんで過ぎ去った遠い過去の思い出(良いのも悪いのも)に浸りながら音楽を聴いたりできる日ですし、誰かが作ったDJミックスが出たりするし案外楽しみにしてるのですが、今年は勢いが止まらない香川のジミーソウル氏の地味なソウルから国産、スチールパンでのDr. Dreカバーまで入った心温まるこちらミックスが良いのではないでしょうかね。

特にバレンタインのとは書かれておりませんが、ホッコリするバレンタインにピッタリな選曲と、ジャケのハートマークという完全に狙っているとしか思えない仕様であります。

ただでさえ年間通して見かける量が多くなってきていおりますが、こうして次から次へと何かを作ったり参加したりと本当に一体いつ寝ているのだろうかと。体は大丈夫だろうか、元気になる薬なんてやっていないだろうか、など親のように心配になってきますが、毎日SNSでピンピンしている様子を見ると本当にタフなんだなと感心します。

このミックスを聴いてそんなふうに思うこともありまして、今朝起きた直後には、昨夜(最近毎晩か)早く寝たことについて妻と話し合い、お互いもう少し時間を大事に使ったほうが良いんじゃないかみたいな話になりました。

もちろんダウンロードリンクも付けてくれておりますので、男性はもちろんのこと女性にもよろしいかと思いますので是非。




Jimmie Soul / Feb 2019

jimmiesoul_feb2019.jpg




The Soul Chance - The Sole Chance
Bobby Oroza - This Love
Emilia Sisco & COLD DIAMOND & MINK - Don't Believe You Like That
The Soul Investigators - I Just Can't Leave You Alone (feat. Jimi Tenor)
Jason Joshua & The Beholders - Rosegold
Bacao Rhythm & Steel Band - Burn
Derrick Harriott -Day By Day
Jr. Thomas & The Volcanos - What A Shame
Benjamin & The Right Direction - Dreamin's For Free
Sharon McMahan - I Have No Choice
Pat & Pam - I Love You Yes I Do
Joyce Hopson - This Time
Stormer & THE STOLEN HEARTS - You Make Me
COLD DIAMOND & MINK - My My My Baby
Virgil Henry - I'll Be True
Jett Straker & Guiding Principle - Cause I'm Ready
OYAT -Step(Instrumental)











ボン・ブラックマン / STOIC BOZU

この数年テレビというきっかけもあってか日本産のヒップホップやラップが再び注目されるようになり、今や若者の音楽と言えばラップみたいなところもあるわけで、本当に全く別の世界を見ているような状況であります。

そんな状況ではありますがそういう事になる以前より安定して人気があって、今もコツコツと積み上げているようなラインとして、レーベルで言うとDogearやSummitの周辺のアーティストがいますが、そのあたりのアーティストを中心に構成したボンブラックマンさんのミックスを教えてもらってこの何週間か聴いております。

前半から中盤はPUNPEE、ISSUGI関連作品の支配率の高さが目立ち、どちらかというとオーセンティックなヒップホップトラックが中心になっている印象です。全体的に濃厚なISSUGI感(影響を受けた人達含む)を堪能出来る感じなのですが、半ばを過ぎた頃にやって来るAKLO x JAY’ED (prod. BACHLOGIC)のクリアな感じがチェンジアップみたいになっていてとても良いんですよね。

その後もMAHBIE、ANARCHY & MUROなどちょっとニュアンスを変えつつも、最後の締めがFEBBということで前半の構成からの着地点としてはピシッと決まっております。(追悼的な雰囲気もありますでしょうか)

PUNPEE作品の老人の喋りの部分を長めに使っているところだけは早く過ぎないかなとソワソワしますが、本人の好みなら仕方ありません。総合的にはこのあたりの入門用として楽しく聴けますし、渋いのとキャッチーなのの混ぜ具合も良いので皆様聴いていただけましたら。フリーダウンロードもあります。





ボン・ブラックマン / STOIC BOZU

bonblackman_stcbz.jpg





1. Intro / ISSUGI (prod. Mass-Hole)
2. MANY WAY feat. 5lack / ISSUGI (prod. 16FLIP)
3. Rap Rush feat. Mr.Pug, JJJ, Illnandes / ISSUGI (prod. JJJ)
4. BOOM BAP / ISSUGI (prod. DJ SCRATCH NICE)
5. Interval / PUNPEE (prod. PUNPEE)
6. Stray Bullets feat. GAPPER, 5lack / PUNPEE (prod. PUNPEE)
7. There is feat. NIPPS, MARIA, GAPPER / TWINKLE+ (prod. PUNPEE)
8. 終わらないうた (Remix) / NORIKIYO (prod. PUNPEE)
9. Renaissance / PUNPEE (prod. PUNPEE)
10. SOFA KING FRIDAY JINGLE / GAPPER (prod. PUNPEE)
11. Nite Strings / ISSUGI (prod. GRADIS NICE)
12. Think Good / OMSB (prod. OMSB)
13. Already Done / MADS (prod. DJ ROOTWAX)
14. Different Man / AKLO x JAY’ED (prod. BACHLOGIC)
15. その場を後にするのには訳がある (Remix) / 5lack x OLIVE OIL (prod. Aru-2)
16. 第413回配信!! FL$8KS / ブレス式
17. Turn.(who do) feat. JJJ / KID FRESINO (prod. NOSH)
18. Magic Hour feat. Pushim / ANARCHY (prod. MURO)
19. Space Brothers feat.田我流, Bobby Bellwood / MAHBIE (prod. MAHBIE)
20. LINK feat. 5lack / ISSUGI x JJJ (prod. JJJ)
21. The Test / FEBB (prod. Serious Beatslyric)










KIRAYAMA & nutsman / 二人会@美栄橋on (7時間48分:1GB)

以前弊ブログにポストしたナイスDJミックスは大変よく聴かせていただきました、沖縄を拠点に全国にて活躍するキラキラ富山さん(@ishikur0)と、少し前MasteredにインタビューとDJミックスが掲載され凄く良かった(比較的シビアな友人からもあれ凄い良くなかったか?と連絡が来た)、nutmanさん(@nutsman_jp)の二人が、沖縄にて二人でDJをやった記録みたいな感じでしょうか。

7時間48分という長さなんで当然ながらサイズも1GBと立派な事になっており、この長さに対応するサービスは無かったのでしょうか?Firestorageのダウンロードオンリーであります。この大きさとダウンロードする人の量からでしょうか10回くらい失敗しまして、本当は落ちないんじゃないかと思いSNS上でなんとかならないでしょうかと直接お願いしようとしたほどですが、なんとかトライから3日目にしてようやく手に入れまして今日まで毎日コツコツと聴いておりました。

とにかくこのミックスが長いのと、現在の仕事の詰め込まれ方が半端ないのがあり、部分的に再生して聴いては邪魔が入りというのを繰り返しておりますので、ところどころを1時間ごとに捕まえて聴いているような感じなんですが、ハウス、テクノ、ダンスクラシックそしてUKガラージなど各種ダンスミュージックからR&B、レゲエ、ダブ、アフロ、ロック、エレクトロ、ヒップホップ、Jukeというありとあらゆる音楽を、ダンスミュージック的なプレイスタイルで生で録音しており、スムースなところから時には強引なところまであったりと生々しくてそういうところも良いなと。

どこを切り取っても面白く、仕事やりながら聴いてますと先に進むに連れて踊り出しそうになりますが、肩、首などのコリ解消のために首をくねくね動かしているフリをして静かにダンスしております。また沖縄でやるならぜひ現地で聴いてみたいところであります。

ちなみにこのミックスを聴いたことにより思い出されるのが、これと似たような長さの7時間(500MB)というサイズでダウンロード可能のにしていた「500MB OF MELLOWNESS」というミックスであります(大好きで繰り返し聴いた)。

メローな選曲を中心とした渋谷KOARAで開催の"Sweet Soul Revue"でのクラブプレイを録音したもので、当時そこまで気に留めてませんでしたが、今出演者の名前を見ればPUNPEE、LUVRAW_、war_daa、soulflower_no1、hitori、xDAIKIx、shakkeというなかなか強力な7名。これのこと思い出して、やっぱりクラブプレイをひたすら録り続けたものって独特の良さがあるよなと。




KIRAYAMA & nutsman / 二人会@美栄橋on (7時間48分:1GB) (DLリンク)
ミラー

kirayama_nutsman.jpg










PAX / Because We're Old

特にシティーボーイ感の無い私ではありますが、このなんとなく雑誌ポパイ感漂うジャケが気になりまして、なんとなく聴いたらとても良かった西海岸はカリフォルニアのPax。

1曲目の頭のルーツのような始まり方にいきなりオッときますが、基本的にはロック、ジャズファンク、ヒップホップ、アンビエントなんかを下敷きにした曲が中心になっており、いわゆる今風に言うとBedroom Pop(インディーロック)のようなものなのかなと思います。ボーカル入りは2曲で、残りはアコースティックギターを中心に据えたインストの曲になっておりまして、どの曲も日没が頭に浮かんでくる、西海岸ぽい穏やかな音楽となっております。

また、11曲目にはダンスミュージックが入っておりまして、テイストはその他の曲と一緒でこちらも気持ちが良いですし、Bandcampの方には極上のキラキラ遅ソウルもボーナストラックとして収録しており、それも聴いてみる価値有りだと思います。

自分が近いなと思うのがトミー・ゲレロ辺り(をもう少し爽やかにした感じ)だったんですが、気になって過去のものを聴いてみたら、2018年に出していた別のアルバムはもう少しドープでアンビエントやエレクトロニカよりな作り、そして2016年まで遡るとJ Dillaやビートミュージックに影響を受けたと思わしきヒップホップをガッチリやっていて、この数年でヒップホップ的なビート感、アンビエントなどの空間的なもの、そしてアコースティックという要素を混ぜ合わせて結果こうなったんだなと考えるとまた面白いです。

その2016年のEP「Cherry」の7曲目とか、久しぶりにデトロイト的なものがガツンとくるのを聴いたのも有り、すごいカッコ良いなと思ってしまいました。皆様も是非最初に最新のアルバム聴いた後は、遡ってなにがこうなったのかを聴いていただけましたらと。





PAX / Because We're Old

pax_becausewereold.jpg

















HEERON / HOODAGE (BLOG)


世の中的にブログという形式を再び見直す流れみたいなものが一瞬あった気もしますが、自分の使っているブログサービスのデザインテンプレートの増えて行かなさを見ていると、それを飯の種に出来て日々炎上に炎上を重ねてページビューを稼いでいる一部有名人以外は、全体としての盛り上がりはそこまで無いのはなんとなく分かります。

ブログとSNS(主にツイッター)を使っておりますと、そのスピード感の違いにブログをやめてしまう理由は分かりますが、一方でスピード感ゆえの揮発性の高さみたいなものもまたあり、情報を覚えておくことすら困難になることもしばしばあります。また、言いたい事が140文字で収まりそうに無いときもありますし。そういった意味ではまだ自由な量の文章と写真などを扱えるブログは、人によっては必要だったりするのかなと。

子供の頃から親に何をやらしても長続きしないという事を散々言われ、結婚する際には親から簡単に仕事を辞めるんじゃないぞと嫁の前でいきなりカマされ、それ以外にも20代中盤、転職して音楽に関わる業界から離れ数ヶ月働いたくらいの頃、たまたま道で会った先輩にまだ続いている事を驚かれたりと、自身に対して持たれているイメージみたいなものがたまたまだった事を証明するために、どんなに辛くても辞められないという変なルールが出来てしまったおかげで、現在の仕事も辞められ無く15年近く、またブログも昨年の夏で10年を迎えたといった状況です。

まあ、そんなことばかりでもなく単に流れで続けているというのが主な理由ではありますが、音楽やクラブカルチャーへの接点の維持という部分や、単純にストレスの捌け口という役割をブログ更新で賄っているところもあり、持ちつ持たれつという関係性でなのでしょうかね。長期間続けていると、俺は一体何が目的で何がしたいんだろう?という疑問が脳を支配する時もありますが、いや誰かに俺が生きている事を伝えなければみたいなものが一方で押し返してきて、いまだ繰り返していると言った状況です。

長々と自分の話を書いてしまいましたが実は本当に書きたい事は、ブログというものが自分にとって何か?という事では全くなくて、自分と似たような年齢の似たような音楽趣味の人が、自分とは別の場所に住みながら、自分の決めたルーティーンに従って、大体3日に1記事のペースで記事を上げていくという、2009年から続くブログがありまして、知っている人も多いかもしれませんが、続いている希少なブログとしてHEERONさんの「Hoodage」をここにポストしたいと。(昨日の79rapさんのDJミックスもここで知った)

基本的には、ヒップホップ、R&B、その他様々なクラブミュージックや古い音楽のことから、近々の面白かった&ためになるツイート、カレー作り&カレー店の話、アイドルとその遠征での旅行話、猫までと、自身の好きなもの関する情報や感想などがポストされており、数日間の自分も共通して見ているTLで流れていたアレやコレやが一挙に分かり、また取り逃がした情報を知れるという、大変貴重なブログとなっております。

私の場合はテーマは毎回大体一つで彼のところはこの数日の情報各種と、アプローチに若干の違いがあるものの、扱うものの空気感だったり温度感はフィーリングが合うなと勝手にシンパシーを感じるところがあり、また全く自分が知らない未知の領域の事も分かりと言った感じで面白いです。人生そのものがブログとして形成されているといった感じと言いましょうか。

情報の少ない場所で生きる人が、SNSと自分の実環境の中で起こる出来事をエディットして構成しているので、私を含む田舎に住む人達の多くは、丁度良い温度感で共感出来るんじゃないでしょうかね。

ちなみに、Threepee Boysのイベント用のTシャツをデザインしていたりとそういった能力も高さは、バナーや使用している画像にも表れておりまして、ブログやるのにそういうとこあると良いよなと。そのようなわけで、毎日どんなことが起こっていたのか定点観測的にダラダラとチェックするブログとして本当におすすめですので是非。




HEERON / HOODAGE (BLOG)
Twitter:@HEERON

heeron_hoodage.jpg












79rap / Music I listen to when I paint 2

HEERONさんのブログで知ったザマギの79rapさんのDJミックスなんですが、前作がとても良かったのでこのVo.2も凄く楽しみにして聴いてみたら、文句なしの期待通りの内容でした。

90年代のロック、70年代のサイケやソウル、ヒップホップのベテラン、10年代のR&BやJazz、セオ・パリッシュのレーベルのアーティストなど、こうして字面で見ると結構なジャンルのバラバラ加減ですがミックスの中ではバッチリと一体となっております。曲数少なめで長尺なのもあったり、どれも単体で聴いても良い曲ばかりです。

1曲目初めて聴く曲だったんですが、そのJBのGet Downに似た感じもあるフォーキーなロックにガツンとやられまして、これやっぱりヒップホップ聴いていた人が作ったものだからフィットするのかなぁとか勝手なこと思っておりました。あとBlood Orangeのめちゃくちゃ聴いた好きだったやつも入っていて、おっさんになっても数年くらい前の懐かし良い曲にグッと来るもんなんだなと。

ダウンロードリンクもありますので是非。




79rap / Music I listen to when I paint 2

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JJ Cale - Jailer
Captain Beefheart - Observatory crest
Swisha Suite - August Greene
De La Soul - I Am I Be
Tavares - Bad Times
Blood Orange - It Is What It IS
Andrew Ashong - Flowers
The Pl - Typesun







YAPPARI HIPHOP / 2018年USヒップホップチャートTOP100をにぎわしたプロデューサー:トップ25!

職場ではSupremeのニセモノが蔓延し、裏ひっくり返すとチェックだったりボタン穴に色の糸使ってあるあのシャツ(現在もブーム続行中)以来の大ヒットとなっており、最新ファッションとして大いに盛り上がりを見せておりますが、皆様のところではいかがでしょうかね。

話変わりますが、ヒップホップはゴシップを燃料として爆発することも多くなり、海外の情報もすぐさまニュースサイトやSNSを通して知ることができるようになったのもあり、音だけの問題でもなくなってきている感じもあります。

今はCDを売ることよりも、名前を大量に露出してサブスクリプションの再生数を増やすことが儲かるということになるので、そういうやり方になっていくのは当然といえば当然なんですが。なので流行を追うならウェブサイトを普通に見ていれば良いのですが、ラッパーのキャラクターの近似や英語の理解力の無さから、どれも一緒に聴こえるという最初の壁を越えられずといった人も多いかと存じます。

そんな時にそれぞれの差異を楽しむ一つとして昔ながらのやり方ではありますが、気に入った曲のプロデューサー名を調べて、それを追っていくというやり方は今も有効的だと思いますし、実際に私の聴き方の何割かはいまだにそれです。インターネット以降の時代なんで、プロデューサーにしても新しい人が増えるスピードが速かったり、突然旬になっていたりと追っていくのも大変ですが、より現行のものを楽しむ入り口として最適な記事が、YAPPARI HIPHOP(ブログ)に上がっております。

昨年2018年のUSチャートでの実績を元にプロデューサー25名をリストアップし、それぞれがヒップホップゲームへ参加した経緯などを書いたもので、ここに登場する人達は、メインストリームの市場で実際に曲が売れた人なので、好き嫌いの感情無しに実績だけで載っているのが面白いところです。今までこういう視点での年間チャートの分析みたいなものを、自分は見たことが無かったのですが凄く良いですね。

掲載されたラッパーと比較したSNSのフォロワー数のグラフでは、ラッパーの方が8,889%フォロワー数が多いという随分差があることが可視化されており、ラッパーは生活の切り売りだからまあ仕方ないなと思いますが、トラックメイカーだってやること多いし覚える事多そうだけど、結構大変だなと思います。そういった意味ではファレルはすごいもんだなと。




YAPPARI HIPHOP / 2018年USヒップホップチャートTOP100をにぎわしたプロデューサー:トップ25!
前編 / 後編

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Toro Y Moi / 「Outer Peace」 & 「Soul Trash (c) 2019 (Free DL)」

前作から一年半経過している事に驚きましたが、今作もスタイルが変化しております。

先行で公開された「Freelance」は、独特な歌とすぐに覚えられるリフに一発でやられるナイスディスコ曲で、映像の方もドーム型旧iMacとバランスボールが登場する軽いノスタルジーが印象的なものでしたが、その後公開された「Ordinary Pleasure」もまたディスコ風味なダンスミュージックでしたので、その方向性に行くのかなとなんとなく思っていました。

蓋を開けてみればディスコあり、ハウスありといった中に前作に近い遅めの曲を5:4で入れてあるような構成ですが、大幅にダンスミュージックが増えたことによりそういう印象が強くなりました。

いつも通り凄く良いんですが、ヒップホップ的なものを喜ぶ人達の気持ちを察してでしょうか、これとは別に20分超のDJミックスのようなフリーダウンロード可能なwav形式の音源を公開してくれております。

そちらはヨレたギターのトラックで始まり、オーセンティックなヒップホップの感じや、サイケな雰囲気のある曲、ラップが入っている曲もあり、新アルバムのアッパーな感じとは異なるダウナーな雰囲気を出していて、かなり聴き応えのある内容です。こちらはまた別物として必聴かと。




Toro Y Moi / Outer Peace

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Toro Y Moi / Soul Trash (c) 2019 (Free Download)

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ミュージック・マガジン : ラップ/ヒップホップ オールタイム・アルバム・ベスト100

1969年創刊の音楽誌「ミュージック・マガジン」が50周年を迎え、それを記念した各ジャンルのアルバムにランキングを付ける企画が2月号から始まりました(一年間)。その第1回は海外の「ラップ/ヒップホップ」ということで、ご縁が有りまして私共も参加させていただきました。



ミュージック・マガジン : ラップ/ヒップホップ オールタイム・アルバム・ベスト100



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すでに40年の歴史があるヒップホップというジャンルのアルバムを、音楽ライターやDJ、ラップアーティスト、そして大変恐縮ながら私のようなブログをやっている中年まで、ヒップホップに関わってきた34人がそれぞれの30位を選出して、それを編集部で集計してベスト100を選出するというもの。

今回お誘いいただいた際は自分で良いのかと驚いたものの、他の参加された方々がこちらに公表されていなかったのもあり比較的軽い気持ちで参加表明しましたが、蓋を開けてみれば私が若い頃から音楽誌などで参考にさせていただいていたり、現在情報を読ませてもらっていたりという方々が沢山並んでおり、自分で大丈夫なのだろうかと大分不安になったところもあります。

選者: アボかど、五十嵐正、池城美菜子、池尻安希、出田圭、印南敦史、浦田威、大石始、大前至、小野島大、金子穂積、河地依子、小林野渉、小林雅明、小渕晃、近藤真弥、斎井直史、Sampling-Love、Gen(ocide)AKtion、JAM、高岡洋詞、高橋健太郎、高橋芳朗、DARTHREIDER、塚田桂子、DJ YANATAKE、出嶌孝次、土佐有明、長谷川町蔵、原雅明、二木信、湯浅学、吉田雅史、渡辺裕也






自分が選出の際にとった手順

1. 大まかな選出 (一番下の資料参照)
まず、思いつくアルバムを年ごとに並べていったんですが、古くから聴いている同じ道筋を辿ってきた現役ヒップホップリスナーの友人に協力を依頼し、電話、メール、居酒屋での会議を重ねブレインストーミングしました。ここに漏れがあると悲劇ですので、とにかく色々な地区の色々な種類のものを色々な感性によって冷静に選ぶのですが、この段階で順位付けするものの2倍以上のものが出てきて、減らしていく作業が大変そうだなと思うような状況に。

また、自身がリアルタイムで聴いていなかった時代や、一時離れていた時期についてはどうしても手薄になるなと、リストをみると思いますよね。当時の熱狂みたいなものはそりゃリアルタイムで通ったものの方が感じるわけで。だから新しい音楽はその時聴いておかないとなと。


2. 30枚に絞る
雑誌の方にも書いた事ですがセールスか?後進への影響力か?オリジネーターか?などの基準の他に、アルバム通して良いかなど重要視する点がいくつもあり、それらを各時代の市場規模に当てはめて選びましたが、40年前と現在ではあまりに形が変わりすぎていて、全く違う種類の音楽の比較をしているようなところもあり、よく分からなくなってくるところも。

一枚一枚に選ばれる理由がありますがより多くのアルバムを選びたいということから、その理由が重複するところをカットしていく訳ですが、例えば、ATCQの2ndや3rd、ファーサイドの1stや2ndなど、変化はあるものの比較的近い時期に出たものはどちらかに寄せるという作業をしまして、あとメインとなるプロデューサーが被るアルバムなんかも(ドレ1stとスヌープ1stとか)どちらかに寄せるといった方法を取りました。2度目の大きいムーブメントを起こした人などは2つ載っていたりしますが。


3. ランク付けをする (順位は雑誌で見てください)
いよいよこれだというアルバムを30枚選びだした後、それを紙にプリントして見るのですが、全くランク付しようにもピンとこないという状況に。大体どれも重要だろという視点で音楽を聴いてきたので、順番なんか付けれるわけがないという主旨を逸脱した感性が湧き上がって来るのを抑え、そのプリントした紙をアルバムごとに切り分けてお盆の上で1~10位まで、11~20位まで、21~30位までの塊に分けてそこでランクを上下させるというやり方に。

朝起きると全く違う事を考えたりするので本当に困りました。選んでおいてなんですが、ケンドリックとナズを同じテーブルで並べてどちらが上なのか?というのを決めるのは本当に難しいです。時間の経過に淘汰されなかったというところもすごく重要だなと思うのですが、若い人がナズよりケンドリックのが良いと考えるのは自然ですし、それぞれの聴き始めた時期によっても大分変わるでしょうから。今考えても、なぜこのような順位になったのかよく分からないのですが、でもまあこんなもんかとも。






これまでのヒップホップアルバムにランクを付けたことのない人生でしたので、色々見返してみる良い機会になりました。また、今まで主観で好きという視点でブログなどポストしてきましたが、平等な目線を意識しなければならないというので結構肩に力が入り、発売後ベテランの方々の肩の力が抜けた文章を読んで、なんて俺の文章はガチガチに緊張しているんだろうかと。

こういった機会を与えて下さいましたミュージック・マガジン様、また編集部の新田様、良い経験をさせていただきありがとうございました。この後続く別ジャンルのランキングを楽しみにしておりますし、参考にして一年間勉強させていただきたいと思います。







※「1. 大まかな選出」の資料

1982
Grandmaster Flash and the Furious Five - The Message
1985
1986
RUN DMC - Raising Hell
Just Ice - Back to the Old School
1987
Eric B & Rakim - Paid In Full
Boogie Down Productions - Criminal Minded
1988
Big Daddy Kane - Long Live the Kane
Marly Marl - In Control
Biz Markie - Goin’ Off
Public Enemy - It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
Jungle Brothers - Straight out the Jungle
Ultramagnetic MC's - Critical Beatdown
1989
Jungle Brothers - Done by the Forces of Nature
De La Soul - 3 Feet High and Rising
1990
1991
Main Source - Breaking Atoms
Nice & Smooth - Ain't a Damn Thing Changed
Cypress Hill - Cypress Hill
A Tribe Called Quest - The Low End Theory
1992
Arrested Development - 3 Years, 5 Months and 2 Days in the Life Of...
The Pharcyde - Bizarre Ride II the Pharcyde
Dr. Dre - The Chronic
Pete Rock & CL Smooth Mecca and Soul Brother
Showbiz & A.G. - Runaway Slave
Diamond D - Stunts, Blunts & Hip Hop
Beastie Boys - Check Your Head
1993
Wu-Tang Clan - Enter The Wu-Tang
Snoop Doggy Dogg - Doggystyle
A Tribe Called Quest - Midnight Marauders
1994
The Notorious B.I.G. - Ready To Die
Pete Rock & C.L Smooth - The Main Ingredient
NAS - Illmatic
Gang Starr - Hard to Earn
The Beatnuts - The Beatnuts: Street Level
1995
The Pharcyde - Labcabincalifornia
1996
2PAC - All Eyez on Me
DJ Shadow - Endtroducing……
Master P -Ghetto D - Icecream Man
1997
Puff Daddy - No Way Out
Company Flow - Funcrusher Plus
Timbaland & Magoo - Welcome To Our World
Jurassic 5 - Jurassic 5 EP
Master P -Ghetto D
1998
A Tribe Called Quest - The Love Movement
Lauryn Hill - The Miseducation of Lauryn Hill
DJ Q-Bert - Wave Twisters
Juvenile - 400
Master P - MP da Last Don
DMX - It's Dark and Hell Is Hot
OUTKAST - Aquemini
1999
MOS DEF - Black on Both sides
Dr. Dre - 2001
The Ablist - Rob Swift
The Roots - Things Fall Apart
DMX - ...And Then There Was X
2000
Common - Like Water for Chocolate
Quasimoto - The Unseen
EMINEM - The Marshall Mathers LP
2001
Missy Elliott - Miss E... So Addictive
J Dilla - Welcome to Detroit
N.E.R.D - In Search of…
Yesterdays New Quintet - Angles Without Edges
2002
The Clipse - Lord Willing
2003
50 Cent - get rich or die tryin'
Jay Z - The black album
OUTKAST - Speakerboxxx/The Love Below
2004
Madvillain - Madvillainy
Kanye West - College Dropout
2005
M.I.A. - ARULAR
Common - Be
2006
J Dilla - Donuts
2007
2008
Kanye West - 808s & Heartbreak
2009
Drake - So Far Gone
2010
2011
Drake - Take Care
Tyler, the Creator - Goblin
2012
2013
Pusha-T - My Name Is My Name
Kanye West - Yeezus
A$ap Rocky - Long. Live. A$AP
Tyler, the Creator - Wolf
2014
2015
Donnie Trumpet & The Social Experiment - Surf
Kendrick Lamar - To Pimp A Butterfly
2016
Lil Yachty / Lil Boat
Anderson .Paak - Malibu
Chance the Rapper - Coloring Book
2017
Migos - Culture
Tyler, The Creator - Flower Boy
2018




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