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PART 2 STYLE MAGAZINE 2018年9月号 〜スタジオワン特集〜 / MASAYA from JIGGY ROCK

CDとレコードの小売の仕事をしていたのは2000年代前半頃でしたでしょうか、自分の担当はヒップホップのアナログとCDだったんですが、担当者不在ということとご近所ジャンル、そしてUSヒップホップのジャマイカ人アーティストへの急接近やダビーなダンスミュージックの流行という事もあり、レゲエ、ダブおよびジャパレゲのCDも数入れしたり陳列作業をしたりと、その一端に触れていたような感じでした。

あれから15年くらい経ちましてジャパレゲの話はヒップホップの人達&出身者に囲まれている私のSNSであまり見かける事が無く、完全な住み分けがされているのかはたまたあの頃の規模感ではなくなったのかよくは知らないのですが、それにしても越境してくる程のあの時の盛り上がりは凄かったんだなとあらためて思います。

そんなほぼ門外漢の私ですが最近ひょんなきっかけから、今現在NYを拠点に活動しているレゲエアーティストの、SHAKARAさんと風岡大介さんのレーベルGrand Ave Recordsの「PART 2 STYLE MAGAZINE」というミックステープを楽しく聴いております。

およそ50年前の音源を含むジャマイカの名門レーベル「STUDIO ONE」のクラシックスをプレイした後、そのB面(カラオケ)にSHAKARAさんと風岡大介さんさんのボーカルを乗せた「パート2スタイル」という形を踏襲した音源を入れるというのを交互に繰り返す、アルバム的なものというのとDJミックスの両方の意味がある内容だと思います。

ヒップホップ的に言うところのネタフリと言いましょうか、トラックジャックと言いましょうか、そういったニュアンスを含んだものになると思うのですが、古い音源の方は私でも聴いたことのある曲もあったり、はたまた初めて聴くものもあったりで楽しめましたし、二人がやっている方はやっている方で、レゲエ特有の歌詞のポジティブさみたいなのを感じ、現行の日本のラップミュージックとの精神性の違いみたいな比較も出来たりして面白く、小さい範囲のことを歌うヒップホップを中心に聴いてきましたので、こういう世界観が久しぶりでかなり新鮮でした。

ちなみにミックスは2人のエクスクルーシブ音源を、MASAYAさんという方がミックスを担当しているということで、3名で作ったものという事で良いと思いますが、この流れは00年代のフリースタイルやエクスクルーシブで構成さられたヒップホップのミックステープなんかと近い作りだったりしますよね。

ダラダラ観れるループしたアニメ付きのも良いですし、フリーダウンロードもMP3とWAVで用意してくれておりますので持ち出すのも良し。皆様是非。




PART 2 STYLE MAGAZINE 2018年9月号 〜スタジオワン特集〜 / MASAYA from JIGGY ROCK
​(DLリンクあります)

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1. Introduction / Ackee & Saltfish
2. Armageddon Time / Willie Williams
3. PART 2 STYLE / SHAKARA
4. Smile / Johnny Clarke
5. 夏休み / Daisuke Kazaoka
6. Ain’t No Love / Jennifer Lara
7. Wherever you are / Daisuke Kazaoka
8. Death in the Arena / Jah Buzz
9. Take it ease / Daisuke Kazaoka
10. Run Run / Delroy Wilson
11. Runner’s High / SHAKARA
12. Please be True / Cornell Campbell
13. Blue Sky / Daisuke Kazaoka
14. Time a Run Out / Johnny Osborne
15. それでもいいよ / SHAKARA
16. Nanny Goat / Larry Marshal
17. 何にも考えず / Daisuke Kazaoka
18. She Gone / Linval Thompson
19. 元気でなにより(ChozenLeeCover) / SHAKARA
20. I will never let you go / Slim Smith
21. DeeJay Smoothly / Daisuke Kazaoka
22. Seen Him / Jim Brown
23. Make Money / SHAKARA
24. Bobby Babylon / Freddie McGregor
25. ルール / SHAKARA
26. Soul and Inspiration / Johnny Clarke
27. Rocking and Swing / Daisuke Kazaoka
28. Put it on /Johnny Clarke
29. Season in summer / SHAKARA


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MEEBEE a.k.a KAZUHIRO ABO / JAPANESE SCREWED MIX ( Respect For ARAKEMO )

最近のスクリュー系ニュースと言えば、ゲスの極み乙女。がメンバー全員でサンダーキャットのDrunkスクリュー盤のTシャツ着て出てきたなんてのもありましたが、私はといえばこちらのミックスを頻繁に聴いております。

主にポップスなどの日本産音源をスクリュー化してミックスしている(チョップトはしておりません)、MEEBEE a.k.a. KAZUHIRO ABOさんのJAPANESE SCREWED MIX ( Respect For ARAKEMO )。その名、そしてカバー画像の通り沖縄の名物J-POPパーティ「アラケモ。」の15周年をお祝いして作られたものだとか。ちなみにヒップホップも収録しております。

正常のスピードにして聴いておりませんので、オリジナルの音源を遅くしたものなのか?はたまたリミックスなのか、加工したものなのかなど細かいことは分かっておりませんが、どの曲も音の一つ一つが際立ってドープになっております。そもそも知らない曲なんかもまあまあ入っており、それらがどの程度遅くされているのかも分からないのですが、それぞれ耳障りの良い適正なスピードに落としてあるように思いますし(だいたいBPM90のあたりで気持ちが良いです)、モロにコデインといった感じのドロドロでもなくJポップのきらびやかな質感が遅くしてちょうど良くなった感じになっております。

これを聴いて思ったことは、もし全く好みじゃないJポップだったとしても、スクリュー化により全く別物に生まれ変わる可能性がありますし、もしかしたら低速化は日本産音源の最後のフロンティアなのかもしれないなと。

朝の出勤時の憂鬱(最近特に)な気分の時に、このミックスを聴きながら近所のドブ川に住むミシシッピアカミミガメの集団を見ておりますと、川に吸い込まれそうになりますので、皆様はなるべく元気な時に聴いたらよろしいかと。フリーダウンロードも用意してくれておりますので是非。




MEEBEE a.k.a KAZUHIRO ABO / JAPANESE SCREWED MIX ( Respect For ARAKEMO )

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DJ NOTOYA / Tokyo 1980s Victor Edition

世界の音楽市場から見たらガラパゴス状態にあった、日本の音楽産業の数十年にも及ぶ過去作品の数々が、ある時期から国内のレコードコレクター&DJたちによって自国のレアグルーブとして再評価され、それが今や世界に広がっている訳ですが、現在のそういった事象の中心に居る一人が、DJ NOTOYAさんだと思っております。

SNSでの話題に上がる頻度や、自分が直接会った人達と話をした際なんかに若手のトップランナー的存在として出てくる事なんかを考えますと、この人が次世代のDJ MUROさんやDJ Kocoさんのような存在に当たる人なのが分かります。聞いた中でも印象的な話としまして、充分音楽の小売が出来る知識量を若くして持っているにも関わらずその道に進まなかったのは、営業職の方が自由に営業先の地域にあるリサイクル店などに堀りに行けるから...というのがあり、中々の病気具合だなと思いましたよね。

これまで発表した、日本産の音源を使用して制作した「Tokyo 1980s 1~3」、フューチャーファンク的な楽曲で構成された「Nu Funk Classixx Vol.1&2」(相当好きだった)など、無料、有料問わず発表するものが軒並み高い評価で、音楽への理解度やDJとしての構成能力や選曲能力など、バランス感覚は群を抜いており、今作のメジャーレーベルのビクターからオフィシャルのミックスCD発売という快挙も納得です。おめでとうございます。

今回はビクターからのオフィシャルミックスなので、当然ビクター音源になるわけですが、それに限らず私は基本的に日本産の音源はミックスなどで受動的に摂取しておりますので、今回もまた知らないものだらけでありまして、定番なのかレアなのかすら分かっていないのですが(恐らくはかなり珍しいものなども入っているのだろうと思うが)、DJ的な技術とそもそもの曲のカッコ良さに着目するといういつも通りの聴き方で聴きました。

自分的にはですが聴き慣れるまで、80年代以前の日本産音源の多くは、日本語かつ日本的なメロディーのセンスにより、ダンス的なものを感じる手前で昭和的なものを感じてしまう事が多いので、とりあえず知っている曲にするべく身体を慣らすため、ただひたすら繰り返し聴いたのですが、徐々に繋がった瞬間の格好良いブレイクであったり、そもそも良い曲が多いというのがクッキリ分かってきて理解出来ました。

今回はラッキーな事に発売前にサンプルを聴かせていただいたおかげで、このミックスのために随分時間を使うことが出来、京都に行く道中に妻に「これ今日何周した?」と聞かれる程に、家族共々繰り返し聴きましので大変思い出深いミックスになりました。先週末だけで恐らく20周以上は繰り返し聴いて曲を覚えた後でもまだまだ聴き足りない感じですし、どちらかというと曲を覚えて楽しくなって更に歌えるようになりたいという感じになってきております。皆様もきっと長持ちすると思います。

この内容が評価され、レーベルごとに彼のミックスが登場することを願うと共に、まだ彼の作品を未体験の方々は現在でもまだ無料で聴ける&ダウンロード出来る名作がサウンドクラウドに複数ございますので、是非一度騙されたと思って聴いていただけましたらと。

ちなみにカバーアートは80'sのジャケットの定番でもあり、再びトレンドの最前線となっている永井博氏でありまして、内容とのマッチングは言わずもがなでありますし、見た目をちゃんとこだわっていて本当に素晴らしいですね。中身と外見が伴っていてそういった意味でもクラシックになり得るミックスだと。



DJ NOTOYA / Tokyo 1980s Victor Edition

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追記:


先行のフィジカルは各所で話題となっておりましが、Apple Music, Spotifyなど各サブスクリプションサービスにて配信スタートしたようです。

このサブスク版は、CD版の選曲を7曲差し替えて新たにMixし直してますので、既にCDを買っている人も別物として楽しめる仕様になっております。サブスクリプションキッカケで海外にガンガン広がると良いななんて思いますが。

Tokyo 1980s Victor Edition (The Alternate Mix)
iTunes / Spotify

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KENNET / TROPICAL RENDEZVOUS

夏真っ只中の時期に教えてもらったDJミックスなのですが、最近のものから古いものまで、北米、カリブ、イギリス、ニュージーランドなどから国産まで、様々な国のトロピカルな音源やそういう見立で聴ける楽曲を選曲しております。

すべてレコード音源を使用しており、定番やカバーも多く入っていて誰でも楽しく聴ける内容だと思います。夏は終わってしまいましたが、日常のBGMとしてとても秀逸ですし、そもそも海外の音楽を聴かなさそうな人にもその導入として機能しそうなグッドミュージックばかりで、フリーダウンロードも有り。子供のいるところ、店舗のBGMにも最適でありますので是非。

ちなみに、このDJミックスは作者のKENNETさんが更新しているブログ「DAILY STANDARD」という、音楽、生活、物、場所などの情報がバランスよくポストされるブログの企画で出てきたものです。ブログもこのミックス同様に、適度な最近さ、適度なスピード感、普遍的な良いことなど、あまりトレンドをギチギチに追わない人にも心地の良い内容になっており、こちらも定期巡回のコースに入れてみてはいかがでしょうか。



KENNET / TROPICAL RENDEZVOUS

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1. 細野晴臣 / ハリケーン・ドロシー
2. La Toya Jackson / Camp Kuchi Kaiai
3. Mayer Hawthorne / Cosmic Love
4. The Olympians / Apollo’s Mood
5. Solid Gold Orchestra / Tracks Of Love
6. Lord Echo / Long Time No See
7. 加藤和彦 / Lazy Girl
8. 岡崎友紀 / ジャマイカアフェアー
9. Sade / Love Is Stronger Than Pride (Mad Professor Remix)
10. Soul Sugar feat. Leonardo Carmichael / I Want You (Discomix Version)
11. Grace Jones / La Vien Rose
12. Stacy Barthe / Keep It Like It Is
13. Three Plus / Undercover Lover
14. Your Song Is Good – We’re Not To Blame feat. Nick Kurosawa
15. Gregory Isaacs / Cool Down The Pace
16. Keith Douglass / Cool Down Amina
17. Rober “Dubwise” Browne / Everybody Loves The Sunshine
18. Jo Jo Bennett / Misty
19. Loyal Garner / Island Feeling
20. Dionne Warwick / De Ja Vu
21. Yvonne Elliman / Love Me
22. Tamiko Jones / Touch Me Baby
23. 阿川泰子 / Island Breeze
24. Jean Adebambo / Paradise








DJ Snoopadelic x Green Lantern / Live From The Mothership (continuous mix)

最近の話題としまして、あの数多くのヒップホップで使用されたブレイクを生み出し、またその使用についてやや厳しいイメージのある大御所ジャズミュージシャンのボブ・ジェームス氏が、DJに挑戦したという怪ニュースみたいなのがありましたが、自身の作ったMardi Grasが使用されたRUN DMCのピーター・パイパーをプレイしたなど情報が飛び込んできたりと、さらなる心変わりでノーチラス使用のカジモト名義の「Sparkdala」かけたりとかしないかな?とかやや期待していたのですが、どうだったんでしょうか。(マッドリブへの許しを日本で見たかった)

ツイッターで見せてもらった映像には、おじいさんだし仕方ないんですが、明らかに本人以外の人間が頭出しをやったりと準備する様子が映し出されておりましたが、DJ舐めんなとか言いだしたりする人も現れず(SNSでは)、ヒップホップ通過ジャズ好きおじさん達の優しさに溢れたフロアになっていたのではないでしょうか(実際には見ていないので知らないが)。できればアグレッシブに2枚使いする様子が見れたら良かったんですが。

まあそんなアイドルからお年寄りまで、誰でもDJに挑戦する時代になった昨今、現役が続いている理想の年齢の重ね方をするスヌープ・ドッグのDJもそのようなカテゴリに入るものかと思っているのですが、今回はGreen LanternとのWネームで技術面でもカチッと仕上げてきております。内容はキャッチーな定番のソウル、ファンク、ディスコのエディットやリミックス、スヌープがラップを乗せたものを多数使い、ダンサブルに聴きやすく仕上げた内容になっており、知っている曲多数の人も多いとは思いますが新しい気持ちで楽しめる内容になっているかと。タキシードやElla Maiという最近のものも入れてあり、そういうところも良いです。

Green Lanternの関連している作品ということで、少し前に発売された小林雅明さん著の「ミックステープ文化論」を読んだばかりだったので(ブログでもポスト)、このミックスの位置を考えてみたんですが、作品未満ブレンド以上みたいなキャッチーで楽しいエクスクルーシブなリミックスやらラップを乗せた楽曲を、古くから続くDJプレイを録音したミックスのようにちゃんとDJ的なテクニックを使って聴かせるという作品になっており、現在ミックステープと言われるものと、過去そう呼ばれていたものの中間くらいの位置なのかなと思いました。

これくらいベタベタだったとしても、最近こういうの聴いていなかったので大分新鮮でした。日本のラッパーの皆様も、自身の若い頃通ってきた曲(ラップ~歌謡曲まで)を軽改造したりして0.6~0.7くらいの力加減でこういうの出すと面白いかもですね。

何も考えず楽しいので、友達とのお出かけ時、仕事用の軽快なBGMを探す皆様も是非どうぞ。ストリーミングのみになりますのでちょっと音が貧弱ですがスピーカーから出せば問題ないかと。




DJ Snoopadelic x Green Lantern / Live From The Mothership (continuous mix)

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Intro feat Boskoe
Zapp “Heartbreaker” (Mothership Remix)
Tuxedo “Rotational”
Marvin Gaye “I Want You” featuring Snoop Dogg (Mothership Remix)
Fatback Band “Backstrokin” (Mothership Edit)
Hall and Oats “Can’t Go For That” (Mothership Remix feat Boskoe)
Teena Marie “Square Biz” (Mothership Remix)
Earth Wind and Fire “Brazilian Rhymes” interlude
Odysee “Inside Out” (Mothership Edit)
Slave “Watching You” (Mothership Remix)
Rick James “Give it To Me” featuring Snoop Dogg (Mothership Remix)
Cameo x Nas “Strange” (Mothership Remix)
(Taken Over the airwaves interlude)
Parliament “Knee Deep” (Mothership Remix)
Mary Jane Girls “Candy Man”
Swing Down Sweet Chariot
Raekwon x Zapp “Computer Freekin” (Mothership Edit)
Patrice Rushen “You Remind Me” (Mothership Remix feat Diamond Ortiz)
Bootsy Collins “Id Rather Be With You” (Mothership Edit)
Ella Mae “Boo’d Up” (Mothership Edit)
Earth Wind and Fire “Can’t Hide Love” featuring Snoop Dogg (Mothership Remix)










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