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Higher Brothers / Five Stars

昨年のアジア系アーティスト大ブレイクの流れから今年もそのまま勢いが続いておりますが、原動力のひとつとなった88risingのHigher Brothersの新アルバムが発売されました。

1曲目からスペインのCookin' Soulが作った爽やかなトラップサウンドに中国人のラップグループが乗って、アメリカの市場で売っているということが10年代(終盤ですが)を強く感じさせます。

その他一曲ずつプロデューサーが違うんですが、Jojiや本人達以外に、TDE関連、Drake、Kodak Black、H.E.R.、Eminem、Denzel Curry、Kanye West、2Chainz、Kevin Gatesなどの作品に参加している、有名無名のプロデューサー達を起用しておりバラエティ豊かなトラック群に。

トラップからオーセンティックなものまで、珍奇な音をやや東洋的に感じるところもありますが、全体的にはどちらかと言うとUSの市場を意識した、王道的なバランスの良い作りになっているかと。それでも昨今のエモーショナルが過ぎる楽曲みたいなノリは無く、シンプルでメソメソしてなくて良いです。

トラックリストを見ればレーベルメイトやKOHH以外の客演に、Ski Mask the Slump God、Denzel Curry、J.I.D、Soulja Boy、ScHoolboy Q、Guapdad4000という黒人系の旬のアーティスト達が結構な人数参加していますし、Goldlinkが88risingと契約を結んだというニュースも流れてきて、この次の段階はアジア系評価のブームをスタンダードとして定着させるための?アジア系とブラック系が共存する場所作り?などという安易な予想をしてしまいましたがどうなんでしょうか。

このような豪華なゲストの人選が出来たので、次の展開としてはもっとアジア的怪しさを濃厚にした(Made In Chinaの時のような)曲にUSの人気ラッパーが参加したものなんかも聴いてみたいなと思いますが。

過去アジア系のヒップホップの有名人といえば、ターンテーブリズム方面で見かけるのが主でしたが、こうしてラップの方面にグイグイと入っていっているのを見ておりますと、自分の若かった時代にこの流れになっていたらどういう影響を受けていたのかなと。

あと、KOHHが日本語でラップしていますが、ちゃんと存在感示していて格好良く、それがすごく良かったなと思いました。



Higher Brothers / Five Stars

higherbrothers_fivestars.jpg






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