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文化系のためのヒップホップ入門2

この数週間、年末定番の労働の増加と、突然やってきた外からの依頼などに翻弄されブログなど止まっておりましたがゆっくり再開したいと。

前作「文化系のためのヒップホップ入門」も、発売して少し経った後に友人に借りて読んだのですが、今作2も同じ友人が貸してくれてようやく読むことが出来ました。

発売時にはツイッターのタイムラインでも軽い騒動があったりと、ゴシップを燃料とする部分も多い今のヒップホップのような炎上プロモーションが機能したことについて、いよいよ文化系ヒップホップにもそういった波が来ているのかと笑ってしまったところも。
その事も含めて色々楽しみだったんですが、結局読んでみて思った事は、このタイトルが混乱を引き起こした原因ではないのだろうかと。

内容を見れば分かると思うのですが、前作同様にある期間に出たコンシャスなものから量産型のギャングスタ・ラップまで、代表的なヒップホップ作品やアーティストをゴシップや過去から他アーティストの関わりなんかを含めて語っていくというスタイルで特にこうあるべきだという事は書かれていないものの、対等に扱っておりそこに色々な価値観を認めているものになっているかと。

悪いのが格好良いと思い悪い人に憧れて始める人、悪い人が考えたヒップな事を聴きたい人、社会に対して一言言いたい人、お金になるからやる人などなど、すでに世界中の様々な人がヒップホップゲームに参加しており、それぞれが違う考え方をしている場合も多いためどういった事が正解かは私も分かりませんが、この中に書かれている事は正しい事の啓蒙でもギャングスタを賛美するわけでもなく、ただあるがままのシーンの登場人物を語っていくという大変ニュートラル且つ洒落の通じる内容になっておりますので肌に合うのかなと。

今回の範囲は私も通ったところで大方のことは把握しているところなんですが、こうして社会情勢やゴシップと共に再度把握出来るととても良いですし、心の中で思っていたことなどを言語化してくれているところもあり大変面白かったです。なんとなく聴いてみたいがハードル高かった他ジャンルの興味を持っている人も、人物像と併せてアルバムを聴くことが出来るというところが良いのではないでしょうか。固有名詞が多くなってしまうヒップホップの会話を補佐するべく明解な注釈が書かれていたりと読み易さはバッチリ。

ご本人たちの趣味や本当は好きなものなども分かったり、今回大々的にUKの音楽シーンからロバート・グラスパー、BBNGまで現行のジャズとヒップホップの関わりについて、Jazz The New Chapterの柳樂光隆氏を迎え語っておりそこも大変面白く、こういう越境したものもなかなか無いので凄く良かったです。




文化系のためのヒップホップ入門2

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