Anderson .Paak / Oxnard
- 2018-11-20 /
- R&B
公開後、私のツイッタータイムラインでは、いつになく色々な意見が出てましてたし、賛否が割れているっぽい感じになるなと、かなり早い段階で分かったものですから、この作品を聴いた時に、本当のところどう思うのかを誰かの意見に引っ張られてしまわないよう、数日間見ないようにしていた次第であります。
私が初めて認識したのがDr. Dreの自身名義最終作となった「Compton」で、歌とラップを合わせた様な独特のスタイルで、ケンドリック・ラマーという時代の寵児と共存し対等に渡り合っていたことで一気に気になる存在へ昇格。その最良の機会を逃さずセカンドアルバムのリリース、KnxwledgeとのNxWorriesでのアルバム、そして数々の客演でその年、翌年の客演キングに上り詰めた訳ですが、更にアフターマスとの契約が公表されドレが作る最新のモードが彼のボーカルで聴けるのかと、やや興奮気味にアルバムを待っておりました。なんせアルバムタイトルも「Compton」の時と同じ様に本人の出身地「Oxnard」だったのもありますし。
このアルバムに入らなかったBubblinが先行でYoutubeにアップされた際、先人へのリスペクトを忘れないミュージシャン気質の音楽性が、ドレの悪由来のハイファイサウンドと合わさった一例がこれかと、今後出てくるであろう未知の音楽に胸を踊らせました。アルバムが実際に出てまず一周目を聴いた際1~3までの流れが、良い意味で言えば音楽的だったんですが(先行で出ていたケンドリックとの3曲目はオンマスキース作で、FMでもたくさん掛かりそうなポップでダンサブルな曲)、自分がこの組み合わせに求めていたものより収まりが良すぎて、肩透かしを食らった様な形に。
そんなこともあり、なんとなくその後はながら聴きしてしまい、ほぼ記憶にとどめておく事が出来ずといった感じで消化不良に。2周目はちゃんと集中切れないようにしようと思い、4曲目から集中して聴いたのですが、ここから先はやや求めているものに近いテイスト(ヒップホップ寄りも多い)になっており、割と遅かったりスッカスカな曲が多めで結構好きな曲が多いことに気付きまして、そうなると生意気な事を言いまして大変恐縮なのは承知ですが、スタートの3曲が自分の中で紛らわしくしている感じがあり、そこに引っ張られたことがピリッとしなかった原因になっている気も。
そもそもNxWorriesくらいの味の濃さや、統一された世界観を求めていたのと、自分に今年引っかかったアルバムの多くは、結構統一感があるものが多かったので、頭の3曲が案外普通っぽくて(普通に良い曲という意味です)で、その後色々あるという展開を待たず早々に集中が切れたのかもしれないなと。自分がAnderson .Paak+Dr. Dreというものに、超高級食材で仕立てたたこ焼きのフルコースみたいなものを期待していた節があり、そういう統一感みたいなのをアルバムに期待しているのがそもそもの聴く際の失敗にも思いますが。
ちなみに、その後何周かするうちに、それぞれ一曲ずつ聴くと凄い良い曲が多いことが分かって、今回クレジットはある程度聴いてから見てみたんですが、4曲目のドレ作はさすがだなと思いますし、5曲目本人作もナイスバウンス、レイドバックな7曲目、Pusha T参加のネチッ&爽やかの2部構成9曲目、そして一番良いなと思ったスヌープ犬の10曲目レイドバックチューンなど、印象に残ったものも多数ありますし、それ以外の9th Wonderや、Q-Tip、Chris Dave参加曲などなど、どれももちろん水準以上ですし、もっとたくさん聴いて聴き慣れてきた頃本当にどうだったのか判断できるかもと思いますのでもう少し聴いてみなければいけないなと。
一つめちゃくちゃ気になった事があるのですが、この新旧入り交じる強力なプロデューサー&ゲストの布陣の中に、MELLさんという北海道出身と思わしき日本人女性が5曲に絡んでおり、これは一体誰なんだ!?と。
(追記:本当はこの人ではないか?と教えてもらいました。Geniusもやや修正されました。)
Anderson .Paak / Oxnard

1 ‘The Chase’ (Feat. Kadhja Bonet) Prod. by Anderson .Paak and Jhair Lazo
2 ‘Headlow’ (Feat. Norelle) Prod. by Jose Rios, King Michael Coy and Ron Avant
3 ‘Tints’ (Feat. Kendrick Lamar) Prod. by Anderson .Paak and Om’Mas Keith
4 ‘Who R U?’ Prod. by Dr. Dre and Mel
5 ‘6 Summers’ Prod. by Anderson .Paak and Mell
6 ‘Saviers Road’ Prod. by 9th Wonder
7 ‘Smile/Petty’ Prod. by King Michael Coy and Callum and Kiefer
8 ‘Mansa Musa’ (Feat. Dr. Dre & Cocoa Sarai) Prod. by Mell and Dr. Dre
9 ‘Brother’s Keeper’ (Feat. Pusha T) Prod. by Anderson .Paak and Jairus “J.Mo” Mozee
10 ‘Anywhere’ (Feat. Snoop Dogg & The Last Artful, Dodgr) Prod. by Jason Pounds
11 ‘Trippy’ (Feat. J. Cole) Prod. by Chris Dave
12 ‘Cheers’ (Feat. Q-Tip) Prod. by Focus, Q-Tip and Dr. Dre
13) ‘Sweet Chick’ (Feat. BJ The Chicago Kid) Prod. by Mell
14) ‘Left To Right’ Prod. by Jason Pounds, Mell and Dr. Dre
私が初めて認識したのがDr. Dreの自身名義最終作となった「Compton」で、歌とラップを合わせた様な独特のスタイルで、ケンドリック・ラマーという時代の寵児と共存し対等に渡り合っていたことで一気に気になる存在へ昇格。その最良の機会を逃さずセカンドアルバムのリリース、KnxwledgeとのNxWorriesでのアルバム、そして数々の客演でその年、翌年の客演キングに上り詰めた訳ですが、更にアフターマスとの契約が公表されドレが作る最新のモードが彼のボーカルで聴けるのかと、やや興奮気味にアルバムを待っておりました。なんせアルバムタイトルも「Compton」の時と同じ様に本人の出身地「Oxnard」だったのもありますし。
このアルバムに入らなかったBubblinが先行でYoutubeにアップされた際、先人へのリスペクトを忘れないミュージシャン気質の音楽性が、ドレの悪由来のハイファイサウンドと合わさった一例がこれかと、今後出てくるであろう未知の音楽に胸を踊らせました。アルバムが実際に出てまず一周目を聴いた際1~3までの流れが、良い意味で言えば音楽的だったんですが(先行で出ていたケンドリックとの3曲目はオンマスキース作で、FMでもたくさん掛かりそうなポップでダンサブルな曲)、自分がこの組み合わせに求めていたものより収まりが良すぎて、肩透かしを食らった様な形に。
そんなこともあり、なんとなくその後はながら聴きしてしまい、ほぼ記憶にとどめておく事が出来ずといった感じで消化不良に。2周目はちゃんと集中切れないようにしようと思い、4曲目から集中して聴いたのですが、ここから先はやや求めているものに近いテイスト(ヒップホップ寄りも多い)になっており、割と遅かったりスッカスカな曲が多めで結構好きな曲が多いことに気付きまして、そうなると生意気な事を言いまして大変恐縮なのは承知ですが、スタートの3曲が自分の中で紛らわしくしている感じがあり、そこに引っ張られたことがピリッとしなかった原因になっている気も。
そもそもNxWorriesくらいの味の濃さや、統一された世界観を求めていたのと、自分に今年引っかかったアルバムの多くは、結構統一感があるものが多かったので、頭の3曲が案外普通っぽくて(普通に良い曲という意味です)で、その後色々あるという展開を待たず早々に集中が切れたのかもしれないなと。自分がAnderson .Paak+Dr. Dreというものに、超高級食材で仕立てたたこ焼きのフルコースみたいなものを期待していた節があり、そういう統一感みたいなのをアルバムに期待しているのがそもそもの聴く際の失敗にも思いますが。
ちなみに、その後何周かするうちに、それぞれ一曲ずつ聴くと凄い良い曲が多いことが分かって、今回クレジットはある程度聴いてから見てみたんですが、4曲目のドレ作はさすがだなと思いますし、5曲目本人作もナイスバウンス、レイドバックな7曲目、Pusha T参加のネチッ&爽やかの2部構成9曲目、そして一番良いなと思ったスヌープ犬の10曲目レイドバックチューンなど、印象に残ったものも多数ありますし、それ以外の9th Wonderや、Q-Tip、Chris Dave参加曲などなど、どれももちろん水準以上ですし、もっとたくさん聴いて聴き慣れてきた頃本当にどうだったのか判断できるかもと思いますのでもう少し聴いてみなければいけないなと。
一つめちゃくちゃ気になった事があるのですが、この新旧入り交じる強力なプロデューサー&ゲストの布陣の中に、MELLさんという北海道出身と思わしき日本人女性が5曲に絡んでおり、これは一体誰なんだ!?と。
(追記:本当はこの人ではないか?と教えてもらいました。Geniusもやや修正されました。)
Anderson .Paak / Oxnard

1 ‘The Chase’ (Feat. Kadhja Bonet) Prod. by Anderson .Paak and Jhair Lazo
2 ‘Headlow’ (Feat. Norelle) Prod. by Jose Rios, King Michael Coy and Ron Avant
3 ‘Tints’ (Feat. Kendrick Lamar) Prod. by Anderson .Paak and Om’Mas Keith
4 ‘Who R U?’ Prod. by Dr. Dre and Mel
5 ‘6 Summers’ Prod. by Anderson .Paak and Mell
6 ‘Saviers Road’ Prod. by 9th Wonder
7 ‘Smile/Petty’ Prod. by King Michael Coy and Callum and Kiefer
8 ‘Mansa Musa’ (Feat. Dr. Dre & Cocoa Sarai) Prod. by Mell and Dr. Dre
9 ‘Brother’s Keeper’ (Feat. Pusha T) Prod. by Anderson .Paak and Jairus “J.Mo” Mozee
10 ‘Anywhere’ (Feat. Snoop Dogg & The Last Artful, Dodgr) Prod. by Jason Pounds
11 ‘Trippy’ (Feat. J. Cole) Prod. by Chris Dave
12 ‘Cheers’ (Feat. Q-Tip) Prod. by Focus, Q-Tip and Dr. Dre
13) ‘Sweet Chick’ (Feat. BJ The Chicago Kid) Prod. by Mell
14) ‘Left To Right’ Prod. by Jason Pounds, Mell and Dr. Dre
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽