「SUNNOVA / ARIKA666」 & 「ARIKA / 666」
- 2018-07-18 /
- ヒップホップ
以前もこちらに作品をポストしたことのあるSUNNOVAさんですが、6月にName Your Price(\0~)でフリーEPを公開しておりました。
最近のダラダラ聴く癖で、中々良いなぁと思いながらなんとなくずっと聴いちゃ休み聴いちゃ休みを繰り返しておりましたが、あれ?何か他に載っていなかったっけな?と思い出し、本日再びBandcampの掲載ページに行きましたところ、これはARIKAさんというイラストを描く人のエキシビジョン「666」に関係する音源だということを気付いた次第です。
6月6日(水)から 6月16日(土)の間に東京と千代田区のANAGRAで行われたそのエキシビジョンは、ARIKAさんがおよそ10ヶ月くらいの期間に666枚という大変な量の作品を描き展示するという、千本ノックみたいな企画でして、小さいながら一日3枚描くのは明らかに大変そうな描き込まれた作風で、重たいシルエットみたいなものからポップなキャラクターみたいなものまで、鉛筆で描いたモノトーンの作風がとても好みでした。(おぼろげな記憶ですが以前に見たことが...)
そのイラストの数々に合うような、アンビエント、エレクトロミュージックに寄せたヒップホップサウンドを中心にしていて、缶を叩いたような音や空間的な処理など、涼し気な要素が含まれており、暑い中でも気持ちよく聴けます。
特に自分が良いなと思ったところは、4、6曲目に現れる洗練された音色の男性ボーカルの声を使ったところでありまして、カニエ先生のイーザス発売の際衝撃を受けた、名曲Bound2のあの雰囲気の延長にある様な気がするのですがどうでしょうか。
とりあえず絵と音楽が合わさると、劇的に感じ方が変わったりして面白いもんだなと思いますが、こうして好きな感じと好きな感じが合わさっていると余計そう思います。
SUNNOVA / ARIKA666 (Name Your Price)
Twitter: @sunnova_jap

ARIKA
Twitter: @Arika_kntraem









この作品展が開催されることになった経緯
2017年8月
この企画はARIKAを含め数名の作家と吉祥寺で呑んだ時に半ば冗談で始まった
666枚描いて来年の6月6日にANAGRAで展覧会をするバカみたいでシンプルな思いつき
翌日彼から『あれだけ盛り上がったんだから責任取ってくださいよ』とメールが来た
だいたいざっくりと計算して毎日3枚くらいのペースで描いて行けば間に合うと僕はアーティストの
展覧会を企画する時できるだけ彼らに憑依して、お客さんをどう楽しませるかを考える
やるかやらないかはそれやってみたい、見てみたいと思うかどうかが判断の基準
ただでさえ無茶な企画なのに彼のスタイルは全然この企画に向いていない
手数は多いし、コンピューターに頼ることもできない
描いて終わりではなく定着剤で処理もしなければいけないしそもそも完成というのを見極めるのが
困難な作品が多い
そんな彼が毎日3枚の作品を仕上げ2018年の6月6日までに666枚の作品を描きあげる
まるで修行のような話だけれど僕は勝手にワクワクしていた
666枚描きあげるまでに一体どんなストーリーが待ち受けているだろう
描くということと生活するということが同意になり日常で得たナニカが新鮮なうちにアウトプットされる
意識が無意識に変わった時彼がどんな絵を描き始めるのか楽しみでしょうがない
僕らは定期的に雑談を交えて色々な経過を報告し合う
昨日も報告を受けた
僕が預かっていた最初に描いた100枚を目の前にしてサイズも内容も現在進行しているものとは全然
違うしこの時描けなかったものが描けるようになったという
そういう実感を得ることは実はすごく難しい
反復と工夫が必要だし見直すタイミングも重要だ
『何があっても続ける』僕の尊敬するアーティストが教えてくれた秘密
誰でもわかることだけど本当は一番難しいこと
ARIKAのずっと続けていることの、そしてこれからも続けていくことの途中がANAGRAの壁を隙間なく
埋め尽くす
この展覧会は東京で生活する25歳の芸術家のドキュメンタリー
生きていることで作品に全然関係ないことなんてひとっつもないという意思の表明
2018年4月某日某所
細野晃太朗
最近のダラダラ聴く癖で、中々良いなぁと思いながらなんとなくずっと聴いちゃ休み聴いちゃ休みを繰り返しておりましたが、あれ?何か他に載っていなかったっけな?と思い出し、本日再びBandcampの掲載ページに行きましたところ、これはARIKAさんというイラストを描く人のエキシビジョン「666」に関係する音源だということを気付いた次第です。
6月6日(水)から 6月16日(土)の間に東京と千代田区のANAGRAで行われたそのエキシビジョンは、ARIKAさんがおよそ10ヶ月くらいの期間に666枚という大変な量の作品を描き展示するという、千本ノックみたいな企画でして、小さいながら一日3枚描くのは明らかに大変そうな描き込まれた作風で、重たいシルエットみたいなものからポップなキャラクターみたいなものまで、鉛筆で描いたモノトーンの作風がとても好みでした。(おぼろげな記憶ですが以前に見たことが...)
そのイラストの数々に合うような、アンビエント、エレクトロミュージックに寄せたヒップホップサウンドを中心にしていて、缶を叩いたような音や空間的な処理など、涼し気な要素が含まれており、暑い中でも気持ちよく聴けます。
特に自分が良いなと思ったところは、4、6曲目に現れる洗練された音色の男性ボーカルの声を使ったところでありまして、カニエ先生のイーザス発売の際衝撃を受けた、名曲Bound2のあの雰囲気の延長にある様な気がするのですがどうでしょうか。
とりあえず絵と音楽が合わさると、劇的に感じ方が変わったりして面白いもんだなと思いますが、こうして好きな感じと好きな感じが合わさっていると余計そう思います。
SUNNOVA / ARIKA666 (Name Your Price)
Twitter: @sunnova_jap

ARIKA
Twitter: @Arika_kntraem









この作品展が開催されることになった経緯
2017年8月
この企画はARIKAを含め数名の作家と吉祥寺で呑んだ時に半ば冗談で始まった
666枚描いて来年の6月6日にANAGRAで展覧会をするバカみたいでシンプルな思いつき
翌日彼から『あれだけ盛り上がったんだから責任取ってくださいよ』とメールが来た
だいたいざっくりと計算して毎日3枚くらいのペースで描いて行けば間に合うと僕はアーティストの
展覧会を企画する時できるだけ彼らに憑依して、お客さんをどう楽しませるかを考える
やるかやらないかはそれやってみたい、見てみたいと思うかどうかが判断の基準
ただでさえ無茶な企画なのに彼のスタイルは全然この企画に向いていない
手数は多いし、コンピューターに頼ることもできない
描いて終わりではなく定着剤で処理もしなければいけないしそもそも完成というのを見極めるのが
困難な作品が多い
そんな彼が毎日3枚の作品を仕上げ2018年の6月6日までに666枚の作品を描きあげる
まるで修行のような話だけれど僕は勝手にワクワクしていた
666枚描きあげるまでに一体どんなストーリーが待ち受けているだろう
描くということと生活するということが同意になり日常で得たナニカが新鮮なうちにアウトプットされる
意識が無意識に変わった時彼がどんな絵を描き始めるのか楽しみでしょうがない
僕らは定期的に雑談を交えて色々な経過を報告し合う
昨日も報告を受けた
僕が預かっていた最初に描いた100枚を目の前にしてサイズも内容も現在進行しているものとは全然
違うしこの時描けなかったものが描けるようになったという
そういう実感を得ることは実はすごく難しい
反復と工夫が必要だし見直すタイミングも重要だ
『何があっても続ける』僕の尊敬するアーティストが教えてくれた秘密
誰でもわかることだけど本当は一番難しいこと
ARIKAのずっと続けていることの、そしてこれからも続けていくことの途中がANAGRAの壁を隙間なく
埋め尽くす
この展覧会は東京で生活する25歳の芸術家のドキュメンタリー
生きていることで作品に全然関係ないことなんてひとっつもないという意思の表明
2018年4月某日某所
細野晃太朗
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽