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Nipsey Hussle / Victory Lap

00年代にあった地元でも大いに盛り上がったギャングスタラップブーム(西各所、サウス、チカーノなど幅広く人気に)にほぼ乗れなかった私ですが(勤めていた店でCDは売ってましたし、ディスクガイドGangsta Luvを読んだりするのは好きだったんですが)、今こうして西のギャングスタラップも聴いているのを考えますと不思議なもんだよなと。

自分の中では名前は沢山見かけるが、縁が無くあまりこれまでの活動の経緯がわかっていなかったNipsey Hussleのデビューアルバム「Victory Lap」を聴いてみました。10枚以上ミックステープを出しているベテランの域のような気もしますが、どうやら今回がデビューアルバムになるようで大分不思議な感覚であります。

今回聴こうと決めたのはとても単純で、まずツイッターのタイムラインで音楽ライターの人達なんかがこれを聴いていると言っていたのを見てなんですが、それキッカケで何となく目がギョロッとしていたかな...程度にしか覚えていなかったご本人をあらためて検索しましたら、細身で刺青のポストスヌープ・ドッグのようなキャッチーな顔立ちの男前が出てきまして、これは!と思いといった感じなんで、やはり見た目も大事な要素だなと思った次第です。

内容はというと、思いのほかシリアスめで伝統的なGサウンドが前半で続き全体的にこんな感じかと思っていたら、7曲目のJay Zのハードノックライフみたいな感じのブレイクでちょっとこれは後半何かあるかもなと思わせ、次の曲がTDE作品に入っていそうなトラック、更にその次も未来的なトラックに銃声やダンスホールテイストのサビが入るものと続き、その後も地元とトレンドを合盛りしたような内容になっておりました。

後半戦にはタキシードでお馴染みのJake Oneや、一番好きな曲の一つDouble UpのクレジットにIAMNOBODIがいたりと、ちょっとグッと来る要素があったり、最後の曲なんかは思いっ切りルーツレゲエ風味だったりと、聴きどころがかなり多いアルバムとなっており、地元感を強く残しながらも世界戦をするために仕上げたような印象で大変好感の持てるアルバムでした。

ゲストも地場の主要な人はキッチリおさえながら、Puff Daddyがいたり、Ceeloがいたりと面白いです。



Nipsey Hussle / Victory Lap

nipseyhussle_victorylap.jpg



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