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Sly5thAve / The Invisible Man: An Orchestral Tribute To Dr. Dre

元々サンプリングで作ったヒップホップを特別にバンドでやるみたいなのや、ヒップホップの名曲をバンドカバーみたいなものにさほど興味が沸かない私ではありますが、Dr. Dre作品をカバーという字面の重力には負けてしまい、まんまと聴いてしまいましたが良かったです。

以前にもヒップホップの名曲をオーケストラで演奏する動画をポストしたことがありますが、その中でもDr. Dre作品は音的にオーケストラとの相性が良かったのもあり、ジャズでも何だか良さそうだなと察したわけであります。

こちらをやったのが故プリンスを支えたバンド、ザ・ニュー・パワー・ジェネレーションのメンバーでサックス奏者兼マルチプレイヤー・プロデューサーのシルヴェスター・オニェジアーカことSly5thAve。これまでプリンス以外にも数々の有名ミュージシャン(スティーヴィー・ワンダー、ジャネール・モネイなど)と共演してきた実力派で、ドレのお墨付きももらっているそうな。

カバー内容はドレ名義のものから、エミネム、スヌープ、2パック、ブラックストリートまで有名曲が目白押しでインスト曲中心ですが中には歌付きもややありといった感じで、ヒット作が気持ちの良い流れで畳み掛けるように次から次へときます。

ゲストにはクァンティック、マーク・ド・クライヴ・ロウ、ジメッタ・ローズ、メリッサ・マクミラン、ロバート・スパット・シーライトと中には知った名前もありますが、特にLet Me Rideに参加したジメッタ・ローズなんかは、エリカ・バドゥ風味を多少感じまして良いもんだなと。

あとは、ネクストエピソードのところが大分メローで始まり、元ネタの方の感じで進んでいくんですが、もう少しスリリングな感じだと良かったなぁなんて思っていると、一回終わってヒップホップ的な方に行ってくれるところとかかなり気が利いてます。

すでに極限まで洗練されているドレのトラックのカバーなのでどうなることだろうと思っていましたが、チープにならず、また妙にオシャレになり過ぎず適度に重さを残した、しっかり聴いても楽しくはたまた聴き流しても良い感じの内容となっておりまして、家&車でダラダラとかけっぱなしにするのはもちろん、歯医者の待合室からオシャレだと思ってJazzかけてるラーメン屋の店頭、そして職場での当たり障りない感じまで、幅広いシチュエーションでかけれられるBGMにもなるかと思いますので是非とも。



Sly5thAve / The Invisible Man: An Orchestral Tribute To Dr. Dre
アナログ

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