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OverDoz. / 2008

その昔から雑誌やディスクガイドでファーサイドやFREESTYLE FELLOWSHIP周辺などの西海岸ニュースクール勢を紹介する際に見かける、「西海岸的な自由な気風」みたいな表現ありますが、こちらOverDoz.の随分久しぶりのアルバム「2008」は、そんな言い回しを思い出すようなアルバムでした。

一つ前の2013年ミックステープ「Boom」は派手なシンセを使ったトラックが多かった印象があり、当時としても個性があった内容だったと認識しており実際にもかなり聴いたんですが、あれからもう数年経っておりますね。2015年頃出したシングル扱いの曲もすでに2年前ですが、そもそも個性が強いため、そんなんでも特に古いとか思わないのが良い所でしょうか。

前作のトラックの多くをプロデュースしていたTHCを今回も大々的に起用しており、シンセサウンドは相変わらずですが前作印象的だったブーンバップなドラムの感じを変えたトラックを、最初&最後を含むメローからシリアスなものまで有る8曲で起用されておりアルバムのベースとなっております。

そこに、Terrace Martinが西海岸Gマナーなメローを2曲、ファレルはPなベースが印象的なダンサブル、Pop & Oakは疾走するようなアップテンポとチルなメローなのを2曲、ミゲル参加の1500 or Nothin'作アップテンポ、Hit-Boyのイレギュラーなカウントの曲、オーガナイズノイズのワンループの曲がアクセントで混ざった感じで、とても面白い内容でした。ちなみにゲストは、A$AP FergとMiguelgaというシンプルさ。

乱暴な言い方で恐縮ですが、英語分からない自分としましてはケンドリック・ラマーのTPABのような感じで楽しめました。自分に合う感じのはこういうのだなとすぐさま思い、一周目からすんなり理解できて楽しかったです。ジャケに分かり易くその雰囲気が現れているように思うんですが。良いジャケですよね。




OverDoz. / 2008


overdoz_2008.jpg

 
overdoz_2008ura.jpg



1. "KARW" (Prod. by THC)
2. "2008" (Prod. by THC & Iman Omari)
3. "Di$trict" (Prod. by THC)
4. "House Party" (Prod. by Terrace Martin)
5. "Dance" (Prod. by Pop & Oak)
6. "Last Kiss" (Prod. by Pharrell Williams)
7. "Rich White Friends" (Prod. by Hit-Boy)
8. "Black Beverly Hills" (Prod. by THC)
9. "Secret Sunday" (Prod. by THC)
10. "ULetTheHomieHit" (Prod. by Terrace Martin)
11. "Backstage" Feat. Miguel (Prod. by 1500 or Nothin')
12. "Fuck Yo DJ" Feat. A$AP Ferg (Prod. by THC)
13. "212" (Prod. by THC)
14. "Karma" (Prod. by Pop & Oak)
15. "Manifesto" (Prod. by Organized Noize)
16. "10 Million" (Prod. by Thc & Brett Bailey)









ファレルとの作業風景



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