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磯部涼の「川崎」 (サイゾーpremium)

我々世代を代表する音楽評論家であります磯部涼さんといえば、私が最初に見かけたのはポストさんぴん世代が活躍し始めていた時期で、雑誌の音楽評論やインタビュアーとして彗星のごとく現れたといった感じでしょうか。時にインタビューしたアーティストとピリッとした雰囲気になるなど、大きい流れに迎合しないスタイルが多くのファンとアンチを生み、アーティスと同じように発言や動向を気にされる存在だった印象があります。

ヒップホップの評論に一石を投じたと共に、日本のヒップホップシーンが、次の段階への成熟するきっかけとなった一人ではないかと。そんな磯部さんが、ヒップホップ王国神奈川県にあり、独自の空気感を纏った川崎市に、足を運んで取材し書いたルポルタージュ。

北部と南部の抗争の歴史、BAD HOP、A-Thug、FLY BOY RECORDSなどのヒップホップアーティスト、ヘイトスピーチとカウンター、お祭り、地下格闘技、工場の屋上でのレイブパーティー、リバーズ・エッジ、スケーター、ダンサー、フォークシンガー、コミュニティーセンターなど、それぞれの回のキーワードに、その土地で暮らす人々にフォーカスした15+番外編の計16回。

自らが文化の発生場所に入り込み得た、その場所の景色や問題点、現在活躍するミュージシャンや表現者たちの声(どのような環境で育ち、また立ち直っていったか...)などの情報が生々しく書かれており、しがらみの多い困難な人生を抜け出したいと模索している若者に、勇気を与えてくれるのではないでしょうか。それにしても、犯罪に手を染めないと納められないほどの上納金を中学生が集めており、川崎の不良は本当に過酷で大変だなと。

私自身、鎌倉・東京旅行の際、川崎北部地区(二子玉川の橋渡った辺り)の和室のホテルに2晩ほど泊まったことありますが、確かにあの川を隔てたあっちとこっちの雰囲気の違いはかなり印象的でした。



磯部涼の「川崎」 (サイゾーpremium)

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