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ラップ・イヤー・ブック イラスト図解 ヒップホップの歴史を変えたこの年この曲

このブログに何度も書いている通り、私の海外の音楽への理解度は歌詞の部分がゴッソリ抜けておりますので、テクノなどの音楽とほとんど一緒のような楽しみ方であり、今年もまた大ヒットしたUSヒップホップのラップ部分の内容を直接理解することはできず、この20年変わらずの状況のまま楽器の一部としてしか受け取る事ができずに一年が終わりました。

先日KOHHを長らく理解できなかった人の興味深い記事(照沼健太さん(AMP) @TeKe0824)を読ませていただき正直だし大変面白いなと思った次第ですが、こういった議論が赤裸々なUSのヒップホップならなおさら起こっているでしょうし、それを知らないため半分以上も楽しめていないのかなと思うと、来年こそは英語の学習をもっとしたいという気にもなっておりますが、正月という記憶を奪われる行事(装置)のお陰で、来年ブログを書く頃にはすっかりそんなことも忘れているのかなと。

で本題ですが、来年1月6日(チャゲの誕生日)に発売される、歴史的に重要なヒップホップのラップについて解説したアメリカで話題だった本「The RAP YEAR BOOK」の日本語訳版ですが、小林雅明さん(@asaakim)の翻訳でユーモアの部分でも期待できますし、内容の画像が少し上がっており1ページだけ読んだのですが大変面白い内容になっておりました。

もったいないので他のページは読まないようにしたのですが、世界初のラップの録音物となったシュガーヒル・ギャングのRapper's Delightから、RUN DMC、ビギー、2PAC、Jay Z、Nas、NWAなどなど、時代を象徴するものからビーフについてまでヒップホップの歴史の重要ポイントでどういうことをラップしていたのかという、今まで雑誌や人伝いに聞いていたあれやこれやを答え合わせできますので、オッサンこそ購入しなければならないブツかと。

当時からアップデートせぬまま若者に教えてやっている体でおりますと、アップデートされた情報を持つ若者に遭遇した時コテンパンにされますのでインフルエンザの予防接種のように事前の対策をしておいて下さい。

本の解説のところにあるライバルに差を付けろ!という記述に、長らく忘れておりましたヒップホップ=バトルの音楽というのを思い出して、この年齢でライバルとの争いになるの正直言ってしんどいなと思いましたが、若者の皆様はぜひライバルに差をつけていただければと。



ラップ・イヤー・ブック イラスト図解 ヒップホップの歴史を変えたこの年この曲

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内容紹介 (アマゾンより)

全米ベストセラー! !
New York Times Bestseller - Washington Post Bestseller - Pitchfork Book Club selection の3冠達成!

序文:アイスT

ラップは何を歌い、何を変えたのか?
フリースタイルダンジョンで、お茶の間でも話題のヒップホップ。初心者も、上級者も楽しめる、ヒップホップ本の新たな名著が、ついに翻訳刊!

この一冊で、ラップ40年の発展史が丸わかり!

どこからでも読んでも楽しい。新しいラップを聴いてみたいけど、今どこからどう聴いたらよいかわからない方、「昔はラップ聴いてた」リスナーの再入門書としてもおすすめです。

1979年の登場以来、ものすごいスピードで進化しつづけたラップのスキル。英語のラップがいまいち理解できないという方にこそ薦める、最適なこの1冊。ライバルに差をつけるバイブル。

アイスTによる序文に始まり、解説はシュガーヒル・ギャングのラッパーズ・ディライトから、MCバトルのスタイルを、初めて楽曲にしたランDMCはもちろん、トゥパックの永遠の名作ディア・ママを経て、ドレイクをスーパースターの地位へとブレイクさせたベスト・アイ・エヴァー・ハッド、ケンドリック・ラマー、ヤング・サグまでに至る全範囲を網羅。ラップにまつわる大ネタ、小ネタも、あますとこなく、説き明かします。


ライバルに差をつけろ! 本書の6大特色。
1 70年代後半から現在まで、猛烈なスピードで進化しつづけてきたラップの歴史が年毎に把握できる。
2 ラップ入門書として、楽曲を年1曲と絞り込むことで、初心者にも入りやすい。
3 時代背景や、バトル形式で反論も掲載。
4 イラストを眺めるだけでも楽しめます。
5 性器あるいは、B級映画を引用したわかりやすい比喩が満載。
6 詳細なインフォグラムによる歌詞解説(バイリン仕様で英語のお勉強にも)。


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著者について

シェイ・セラーノ(Shea Serrano)
メキシコ系アメリカ人作家/ライター/イラストレーター。テキサス州サン・アントニオ出身。ヒューストン・プレス紙、LAウイークリー紙にて、主にヒップホップについて執筆。
ローリング・ストーン、GQ、エスクワイア、ニューヨーク・マガジン、ピッチフォーク、MTV、ヴァイス等でも活躍し、現在は、grantland.comのスタッフ・ライター。
初の著書は、ラッパー、バンBと組み、文章のみならずイラストも担当した『Bun B's Rapper Coloring and Activity Book』。
『ラップ・イヤー・ブック』では、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリスト入りを果たした。

イラスト:アルトゥーロ・トレス(Arturo Torres)
ダラスを本拠地とするアーティスト。昼はコワーキング・スペースの管理の仕事をしながら、バンドやDJのフライヤーのデザインの仕事を続けた。
本書のイラストレーターを探していたセラーノの目に留まったのが、地元のラップ・グループ、ジ・アウトフィットTXのフライヤーで、
そのスタイルがまさにセラーノの望み通りのものだったため、デザイナーを突き止め、行きついたのが彼だった。2人は、コンビでチャリティ活動も行っている。

翻訳:小林雅明(こばやし・まさあき)
群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。訳書に『ロスト・ハイウェイ』(デイヴィッド・リンチ)、『トリック・ベイビー 罠』(アイスバーグ・スリム)、『ローリン・ヒル物語』、『GODZILLA』、
監訳書に『チェック・ザ・テクニーク ヒップホップ名盤ライナーノーツ集』、著書に『ミックステープ文化論』、『誰がラッパーを殺したのか?』など。


登録情報

単行本: 240ページ
出版社: DU BOOKS (2017/1/6)
言語: 日本語
ISBN-10: 490758394X
ISBN-13: 978-4907583941
発売日: 2017/1/6



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