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Danny Brown / Atrocity Exhibition

アメリカ各地の新世代のラップスター達と肩を並べる、デトロイトの星Danny Brownがようやく新アルバムを発売しました。しかもWarpから。

とてもよく聴いた前アルバム同様に、Paul Whiteが2/3をプロデュースしており、その特異なトラック群と甲高くてクレイジーフロウのラップとが上手いこと馴染んでおり今年のアルバムの中でも上位に入ってくる出来だと感じました。

で、そのゴールデンコンビの途中途中に差し込まれる他のプロデューサーのもとても良いものが多く、最近も色々なところで見かけるThe Alchemist、歌で参加もしている南アフリカのPetite Noir、西海岸のDJ Playa Haze、カニエ先生の傑作Yeezusに参加したUKの若手Evian Christ(この人の曲も凄く良かった)、そして今回のアルバムの中でも私的に(みんな的にもそうかもしれないが)目玉トラックだと思っているケンドリック・ラマー、アール・スウェットシャツ、Ab-Soulが参加したメチャクチャ格好良いマイクリレーの4曲目をやった同郷のBlack Milkという布陣。そして上記以外のゲストは、みんな大好きB-Realと注目のシンガーKelelaという、必要最小限かつとても好感の持てる人選であります。

1曲目からフリージャズ、プログレみたいなのから始まりいきなり強烈過ぎて笑ってしまいました。そして2曲目も、昔のSFみたいなシリアスなシンセみたいになってるところにサンバみたいな軽~い笛と陽気な太鼓が合わさり同じく強烈な曲となっており、3曲目歌ありので一旦落ち着く感じですが、それが終わると例の4曲目のやたらと格好良いマイクリレーへと展開し、前半戦だけですっかり心を掴まれます。

今回先行のMVでも気付いた方大勢いると思いますが、トレードマークだった前歯(が無い)がいつの間にか歯を入れており、少し寂しい気もしますが、大食い番組の中村ゆうじがいなくなり照英に変わった事にいつまで違和感を持っていてもしょうがないのと一緒で、同じく慣れるようにしないといけませんね。まあそんなことはどうでもいいとして、とにかく、誰ともかぶらない作風でとてもかっこよく仕上がった重要作だと。



Danny Brown / Atrocity Exhibition
日本盤:解説、歌詞・対訳付)

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ジャケも格好良いですね。









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