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Linn Mori / Invisible Vision

20代中盤の若者ながら、私達中年ヒップホッパーが親しんできた機材を使用してビートメイクをするなどしてきた、90'sヒップホップの影響を多分に感じる、メローなビートが特徴のビートクリエイターLinn Moriさんの新アルバムが少し前に発売されました。

前作もこちらでポストしましたが、今回はそれを上回るメロー哀愁具合でして、さらに甘めの味付けと言った印象であります。
個人的な趣味の問題で大変恐縮なのですが、実はジャジー系のトラックによくある、甘々のメロディアスな長尺な上ネタが乗るトラックがあまり得意ではないということがあるのですが、Linn Moriさんのトラックはその辺りが結構スッキリとしているので問題なく聴けました。

前回同様にテープでのリリースがありまして、テープの狭い音域且つザラついた質感ならば、甘さの角が取れてより一層良さそうですね。

インストものだと、メッセージを直接伝えるということが難しいので、コンセプトを決めてそこに向かってやっていく人も多いと思うのですが、この作品も日本のアート(浮世絵など)をインスパイア元として制作しており、実際そのアートが頭に浮かんでくることは今のところありませんが、それらを見ながら聴くと少し違った音楽に聴こえるのかなと思い、今度やってみようかと思う次第です。2度楽しめるところも良いですね。



Linn Mori / Invisible Vision (CD)

(その他デジタル:BandcampamazoniTunes
(カセットテープ:Rock Well

linnmori_invisiblevision.jpg



ダイジェスト版




葛飾北斎が用いた論理的な作品作りから「invisible vision」と名付けられ、北斎によって描かれた「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」や「諸国滝廻り」の一つ「木曾路ノ奥阿弥陀の滝」等、江戸の世俗や風習等、古典的な「和」をテーマに抜群のセンスで変幻自在に纏め上げられた16曲の”短編物語”(ビートアルバム)。

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all tracks produced by Linn Mori
excutive produced by Takumi Koizumi (roph recordings / rockwell product shop)
mastered by Ryota Noguchi at Riverside Studio
art direction and cover art by Hidenori Koga
A&R by Keiichirou Fukuzumi



数日前に公開されたKid Fresinoさんとの動画






前アルバムもよく聴いた。




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