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夏のミックス祭り2014 前編
- 2014-07-31 /
- DJミックス
いよいよ明日から8月ですね。今年も夏のミックス祭りを開催したいと思います。早速週末のお供にしていただければ幸いでございます。

年々やる度に、夏はこういうのが良いんじゃないか...という理想みたいなものが煮詰まっていっているのですが、なんとなく見えてきたのは、メローで涼しげ、キラキラしていて、多少バカっぽいところもあり、スケベな感じもあり、懐かしい定番も入ってるが、今どきっぽいのも入る、というのを選びがちということ。
車のヘッドレスト部分にバンダナ巻いちゃってるの見て軽く上がるなど、普段入らないギアに入りイナたいものを吸収したくてたまらなくなるのがこの数年の傾向であります。
そのようなわけでまだ夏はたっぷりありますので、すべてDLリンク付きのものを選んでおりますので是非外に持ち出していただければと。まずは前編でございます。
atsushi the wan - reggae not reggae (@atsushi_the_wan)

ルーツ、ロックステディのクラシックから、ブラジリアン・ジャズやカリビアン、UKのラバーズロック、比較的新しい日本国内の音源、そしてテラスハウスでもかかるパンクロックバンドまで網羅した、非レゲエアーティスト音源も混ざったまさにReggae not Reggaeな内容のクロスオーバーしたミックス。まず、選曲している曲すべてがとても良いものしか入っていないというのが味噌であります。後半出てくる日本語の歌もガチっとポイントとして効いており、なんだかよく分からないうちに危なく号泣しそうになりましたので一度止めました。自分で一曲ずつどんな曲なのかを調べて聴くと更に面白いです。
(VIA @Bawxxx)
onionboy - ナイスKAMAKURAスティーロ (@ONBdj)

キラキラしたディスコティックな遅い四つ打ちを中心とした、夏に欲しいキラキラ感と上がり過ぎない(暑苦しくない)モッタリ感を併せ持ち、多少スケベな感じもするところが最大の魅力でございます。そして、夏ミックスの最大の盛り上がりポイント(だと勝手に思っている)でありますJ-POPも時折絡んできます。片方は好きなのですが、もう片方はそんなに気に留めていなかった割に、やはり流れで入ってくると良いもんですね。多少無理してでも突き抜けた方が良いのかもなと思わせてくれます。普通の女子とデートする際に仕込んでおいても良し、分かっている人が聴いても良しの、対応するリスナーの広さと安定感のある良ミックスであります。
Frank The Butcher & DJ7L - Bad Boy Original Samples
(@FrankTheButcher、@DJ_7L)
今回色々聴いた中で一番たくさん聴いたひとつがこのバッドボーイレーベル関連音源で使用したサンプリングソースで作られたミックス。もちろんビギーの作品で使われているレイドバックした渋いのから、バッドボーイレーベルの歴代のヒット曲に使用されたものなど、基本的にすでに人気のある良曲をサンプリングソースとして使用している傾向が強いのでとても楽しい内容に。そこにスクラッチや2枚などをサクッとはめてきて締めるところ締める感じでとても良い感じ。パフ・ダディとメイスの理由なく腹立ってくるあのダンスとラップも今となっては懐かしい思い出。
Kazuki Koga - Who's Sexy? Mix (@KazukiKoga)

トラップ系のメロディアスな音源からJUKEまでこの手のやつの中でも、比較的聴き易いのを1時間弱にまとめております。キャッチーでビンビンでクリアなシンセの質感が、夏の暑い日にも気持ちよく聴けます。どの部分を切り取ってもかなり良いですが、自分としては一番耳に引っかかったのは、大好きなカシミアキャットの音源が滑り込むように入ってくるところで、勢いが落ちないスピード感がたまらないです。そこを山場のポイントとして楽しんで聴いております。洗練されたとても良いミックスですので是非。
(VIA @AnammastrA)
Undercurrent Bootleg - 俺の80年代 (@kawano_tweet)

モテのデフォルトがヤンキーだった時代であります80年代の思い出を凝縮した、バンドブーム、小室、渋谷系、アイドル、日本産バレアリック、ひょうきん族エンディングまで美味しいとこどりの、ドライブの車内が狂喜乱舞する選曲。「いつも傷つけてゴメン」感が充満した前半を抜けると、渡辺美里の異常にウザい展開がつけてあるあの曲のリミックスや、ズッコケ必死なTMネットワークのマッシュアップなどといった飛び道具を挟み、アレやこれや休む暇がない展開。是非全くトラックリスト見ずにドライブのBGMに投下していただけると大変盛り上がるのでよろしいかと。こういった高度な悪ふざけこそおっさんの集まりに欠かせない最高のBGMであります。(40歳前後以上の人に特に推奨)
G.RINA - Have you heard ‘♡♡BRASIL (dj mix)’ (@djsenorina)

女性に身長とバイクの排気量とタバコの重さと、音楽のハードコアさやエグさだけは負けたくないと常々思っている器の小さい私なわけですが(特に美人には)、分かりきったことではありますが完敗でございます。重厚でブラジル、ラテン風味なベースミュージックを中心にこれでもかと男勝りの畳み掛けてくるグルーヴを堪能できます。最近良く聴いていたSangoが入っているのは確認しましたが、知らない曲も多くとても楽しめ、毎日聴いております。(ShazamでTropkillaz、Russo Passaqusso等、調べると出てくるのもあります)ちなみに、自身の曲である3曲目の 'Predawn'がBandcampにて販売されており、500円で買うとこのミックスのWavデータとトラックリストが付いてくるそうです。
(VIA @yaminoni)
イシズカケイ / さまーそるときっく2014 (内PEEE63) (@sdmmm)

昨年に続き、いわゆる私が望む(皆も望んでいるような)夏感を具現化してくれております。持ち味であります和が強めの和洋折衷の内容は健在で、オープニングのちょっとした物語が大幅に拡張されており、きまぐれオレンジ☆ロードの春日と鮎川の甘酸っぱいやりとりを抜けたLeon Wareがハイライトという出落ち感すらあります。セリフをかぶせたトラックの音量の安定しなさや、ディレイの丁度良くない感じなど、随所に夏のミックスというジャンルにおいては逆に青臭くて盛り上がる、意図していないであろうポイントも良い感じ。また、突然仕掛けてくる久石譲や、そっちのカバーかよ!と突っ込みたくなる少年時代など、片時も油断出来ませんしチルどころではありません。そして、2周目はやはり既に一度聴いたオレンジ☆ロードのパートの長いこと長いこと。笑
しかしながらまたしてもLeon WareでグッときてしまうというLeon Wareを最高の形で聴かせてくれる発明であったことは間違いないでしょう。笑 とにかく知恵を絞って一生懸命作ったのが伝わり、そこも夏っぽくて良いなと。
DJ Sahar -Talkin' to you- (Chill mix) (@DJ_Sahar_LOVEit)

まず、女子が作ったミックスは野郎が作ったものより繊細で、なおかつ野郎とは音楽の聴き方も異なる部分があるため選曲が面白かったりする場合が多いですが、こちらも新、旧、メインストリーム、アンダーグランド、海外、国内という広域な守備範囲の選曲で綺麗に繋がっていく内容。全体を支配する女子が選曲した感じが良いですし、私的には、照れて聴いてられないくらい青臭い日本語ラップを流れで聴く機会として、また若者のクラシックの捉え方を知ることが出来る、大変参考になる内容であります。さらに気になった部分としましては、おそらくフェーダーにガリが出ており、前半はミックスして繋がる時にノイズが結構入っていることであります。フェーダーがガリガリいってる のに交換しないでミックスを作っちゃうアバウトな感じもまた、若者の夏のミックスって感じでグッと来るようになってしまい、自分自身だんだんおかしなフェチみたいになって来ましたのでいい加減にしとかないとなと。
Dj Spinna - Dj Spinna In B-Boy Mode (@djspinna)

スピナのミックスを聴くたびに思い出すのは、少し昔クラブで年上の知り合いの人(ハウスDJ)に、DJスピナのDJが全然イケてないし受付けないのだが?ということをまだ酔っ払っていないうちに上から目線で、スピナの親戚でもない私に言ってきたことですが、私の中でスピナが一度たりともカッコ悪かったことはございませんし、その年上の方にすっこんでろ!と一喝したいところですが、今同じことを今言われても、おそらく変わらず尻込みするでしょう。そんなことは置いといてこちら3年前のミックスで、全く気付いていなかったのですが、今聴いてみましても色褪せることなく、オールドスクールをとてもスピナらしいスムースな選曲&展開でプレイしているのはもちろんですし、2枚使い&スクラッチも完璧でございます。これこそが金取れるDJでありミックスだなと。その先輩の前では何も言えない私ですが、ここでは激プッシュしたいと思います。
後編に続く

年々やる度に、夏はこういうのが良いんじゃないか...という理想みたいなものが煮詰まっていっているのですが、なんとなく見えてきたのは、メローで涼しげ、キラキラしていて、多少バカっぽいところもあり、スケベな感じもあり、懐かしい定番も入ってるが、今どきっぽいのも入る、というのを選びがちということ。
車のヘッドレスト部分にバンダナ巻いちゃってるの見て軽く上がるなど、普段入らないギアに入りイナたいものを吸収したくてたまらなくなるのがこの数年の傾向であります。
そのようなわけでまだ夏はたっぷりありますので、すべてDLリンク付きのものを選んでおりますので是非外に持ち出していただければと。まずは前編でございます。
atsushi the wan - reggae not reggae (@atsushi_the_wan)

ルーツ、ロックステディのクラシックから、ブラジリアン・ジャズやカリビアン、UKのラバーズロック、比較的新しい日本国内の音源、そしてテラスハウスでもかかるパンクロックバンドまで網羅した、非レゲエアーティスト音源も混ざったまさにReggae not Reggaeな内容のクロスオーバーしたミックス。まず、選曲している曲すべてがとても良いものしか入っていないというのが味噌であります。後半出てくる日本語の歌もガチっとポイントとして効いており、なんだかよく分からないうちに危なく号泣しそうになりましたので一度止めました。自分で一曲ずつどんな曲なのかを調べて聴くと更に面白いです。
(VIA @Bawxxx)
onionboy - ナイスKAMAKURAスティーロ (@ONBdj)

キラキラしたディスコティックな遅い四つ打ちを中心とした、夏に欲しいキラキラ感と上がり過ぎない(暑苦しくない)モッタリ感を併せ持ち、多少スケベな感じもするところが最大の魅力でございます。そして、夏ミックスの最大の盛り上がりポイント(だと勝手に思っている)でありますJ-POPも時折絡んできます。片方は好きなのですが、もう片方はそんなに気に留めていなかった割に、やはり流れで入ってくると良いもんですね。多少無理してでも突き抜けた方が良いのかもなと思わせてくれます。普通の女子とデートする際に仕込んでおいても良し、分かっている人が聴いても良しの、対応するリスナーの広さと安定感のある良ミックスであります。
Frank The Butcher & DJ7L - Bad Boy Original Samples

今回色々聴いた中で一番たくさん聴いたひとつがこのバッドボーイレーベル関連音源で使用したサンプリングソースで作られたミックス。もちろんビギーの作品で使われているレイドバックした渋いのから、バッドボーイレーベルの歴代のヒット曲に使用されたものなど、基本的にすでに人気のある良曲をサンプリングソースとして使用している傾向が強いのでとても楽しい内容に。そこにスクラッチや2枚などをサクッとはめてきて締めるところ締める感じでとても良い感じ。パフ・ダディとメイスの理由なく腹立ってくるあのダンスとラップも今となっては懐かしい思い出。
Kazuki Koga - Who's Sexy? Mix (@KazukiKoga)

トラップ系のメロディアスな音源からJUKEまでこの手のやつの中でも、比較的聴き易いのを1時間弱にまとめております。キャッチーでビンビンでクリアなシンセの質感が、夏の暑い日にも気持ちよく聴けます。どの部分を切り取ってもかなり良いですが、自分としては一番耳に引っかかったのは、大好きなカシミアキャットの音源が滑り込むように入ってくるところで、勢いが落ちないスピード感がたまらないです。そこを山場のポイントとして楽しんで聴いております。洗練されたとても良いミックスですので是非。
(VIA @AnammastrA)
Undercurrent Bootleg - 俺の80年代 (@kawano_tweet)

モテのデフォルトがヤンキーだった時代であります80年代の思い出を凝縮した、バンドブーム、小室、渋谷系、アイドル、日本産バレアリック、ひょうきん族エンディングまで美味しいとこどりの、ドライブの車内が狂喜乱舞する選曲。「いつも傷つけてゴメン」感が充満した前半を抜けると、渡辺美里の異常にウザい展開がつけてあるあの曲のリミックスや、ズッコケ必死なTMネットワークのマッシュアップなどといった飛び道具を挟み、アレやこれや休む暇がない展開。是非全くトラックリスト見ずにドライブのBGMに投下していただけると大変盛り上がるのでよろしいかと。こういった高度な悪ふざけこそおっさんの集まりに欠かせない最高のBGMであります。(40歳前後以上の人に特に推奨)
G.RINA - Have you heard ‘♡♡BRASIL (dj mix)’ (@djsenorina)

女性に身長とバイクの排気量とタバコの重さと、音楽のハードコアさやエグさだけは負けたくないと常々思っている器の小さい私なわけですが(特に美人には)、分かりきったことではありますが完敗でございます。重厚でブラジル、ラテン風味なベースミュージックを中心にこれでもかと男勝りの畳み掛けてくるグルーヴを堪能できます。最近良く聴いていたSangoが入っているのは確認しましたが、知らない曲も多くとても楽しめ、毎日聴いております。(ShazamでTropkillaz、Russo Passaqusso等、調べると出てくるのもあります)ちなみに、自身の曲である3曲目の 'Predawn'がBandcampにて販売されており、500円で買うとこのミックスのWavデータとトラックリストが付いてくるそうです。
(VIA @yaminoni)
イシズカケイ / さまーそるときっく2014 (内PEEE63) (@sdmmm)

昨年に続き、いわゆる私が望む(皆も望んでいるような)夏感を具現化してくれております。持ち味であります和が強めの和洋折衷の内容は健在で、オープニングのちょっとした物語が大幅に拡張されており、きまぐれオレンジ☆ロードの春日と鮎川の甘酸っぱいやりとりを抜けたLeon Wareがハイライトという出落ち感すらあります。セリフをかぶせたトラックの音量の安定しなさや、ディレイの丁度良くない感じなど、随所に夏のミックスというジャンルにおいては逆に青臭くて盛り上がる、意図していないであろうポイントも良い感じ。また、突然仕掛けてくる久石譲や、そっちのカバーかよ!と突っ込みたくなる少年時代など、片時も油断出来ませんしチルどころではありません。そして、2周目はやはり既に一度聴いたオレンジ☆ロードのパートの長いこと長いこと。笑
しかしながらまたしてもLeon WareでグッときてしまうというLeon Wareを最高の形で聴かせてくれる発明であったことは間違いないでしょう。笑 とにかく知恵を絞って一生懸命作ったのが伝わり、そこも夏っぽくて良いなと。
DJ Sahar -Talkin' to you- (Chill mix) (@DJ_Sahar_LOVEit)

まず、女子が作ったミックスは野郎が作ったものより繊細で、なおかつ野郎とは音楽の聴き方も異なる部分があるため選曲が面白かったりする場合が多いですが、こちらも新、旧、メインストリーム、アンダーグランド、海外、国内という広域な守備範囲の選曲で綺麗に繋がっていく内容。全体を支配する女子が選曲した感じが良いですし、私的には、照れて聴いてられないくらい青臭い日本語ラップを流れで聴く機会として、また若者のクラシックの捉え方を知ることが出来る、大変参考になる内容であります。さらに気になった部分としましては、おそらくフェーダーにガリが出ており、前半はミックスして繋がる時にノイズが結構入っていることであります。フェーダーがガリガリいってる のに交換しないでミックスを作っちゃうアバウトな感じもまた、若者の夏のミックスって感じでグッと来るようになってしまい、自分自身だんだんおかしなフェチみたいになって来ましたのでいい加減にしとかないとなと。
Dj Spinna - Dj Spinna In B-Boy Mode (@djspinna)

スピナのミックスを聴くたびに思い出すのは、少し昔クラブで年上の知り合いの人(ハウスDJ)に、DJスピナのDJが全然イケてないし受付けないのだが?ということをまだ酔っ払っていないうちに上から目線で、スピナの親戚でもない私に言ってきたことですが、私の中でスピナが一度たりともカッコ悪かったことはございませんし、その年上の方にすっこんでろ!と一喝したいところですが、今同じことを今言われても、おそらく変わらず尻込みするでしょう。そんなことは置いといてこちら3年前のミックスで、全く気付いていなかったのですが、今聴いてみましても色褪せることなく、オールドスクールをとてもスピナらしいスムースな選曲&展開でプレイしているのはもちろんですし、2枚使い&スクラッチも完璧でございます。これこそが金取れるDJでありミックスだなと。その先輩の前では何も言えない私ですが、ここでは激プッシュしたいと思います。
後編に続く