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Linn Mori / Sail To The Moon
- 2014-02-12 /
- ヒップホップ
アニメ、ゲーム、インターネット以降の世代の23歳のビートメイカーLinn Moriさんがフランスの「Cascade Records」よりデビュー!少しばかり時間をかけて聴いておりましたので、若干時間が経ちましたがこちらに書いていきたいと思います。
この作品にはテーマがあり、アンデルセンの「絵のない絵本」をモチーフに、
アジア、アフリカ、ヨーロッパ。
密林、海、砂漠。
地球、月、宇宙。
私たちが生きるこの世界をビートを通して表現したとのこと。
私にとっては少し難しい表現ではありますが、自分なりに印象を言葉にしてみると、ビート系やエレクトロニックな音楽を通過した後の90年代回帰路線と言った感じで、スコンスコンと抜けの良いドラムにモヤ付くユラユラした上ネタ、そこに美しい音色のメロディーを奏でる楽器というのが基本スタイルで、全体が一続きになっているようなグルーヴになっており、まるでミックスのように流れるような展開で全体を聴かせます。
Bugseed、Ill Sugi、Pigeondust、Lidley、%C、Tajimahal、ru-2などの今をときめく国内のビートメイカーと交友もあるそうで、その周辺の音楽を好きな方々には楽しめる内容になっていると思いますし、もちろんそれ以外の方々にも90年代回帰が高まってきている最近の流れとして聴いていただいて損は無いかと思います。
ちなみに、デジタルとカセットテープでのリリースで、カセットテープに関しては、国内のレコードショップですと、Jet-Set、diskunionなどで購入可能とのこと。デジタルはBandcampで購入可能。
どんどん海外から評価されて逆輸入で入ってくるこういう優秀なビートメイカーが増えると良いですね。
Linn Mori / Sail To The Moon (Cascade Records)


アー写を見る限り男前な顔面ですね。

ここ最近、アニメ好きやアイドル好きもしくは好きだったことを公言するミュージシャンも出始め、最初からクール過ぎる経歴よりなんだかリアルで好感が持てる人もたくさんおりますが、この人の経歴もそういう感じであります。
小学五年生で不登校
↓
ゲームとアニメとネット漬け
↓
Bump Of Chickenに感銘
↓
バンドを組みNirvana - Smells Like Teen Spiritなどカバー
↓
音楽性の違いで解散
↓
Aphex Twin, Autechre, LFO, Squarepusher, Boards Of Canada、Prefuse73などWarp Reocrdsがきっかけでエレクトロニカに傾倒
↓
バイト代でビンテージ機材を買いあさり、Max/MSPでのジェネレーティブプログラムの作成にも勤しむ
↓
Prefuse73のインタビューの影響でHip Hopを聞き始め、「The Notorious B.I.G - The Sky Is The Limit」に出会い感銘を受け、シンセやドラムマシンを売り払い、ターンテーブル、MPC2000XL、S950、SP1200を手に入れビートメイキングを始める
↓
その後はPete Rock, DJ Premier, Easy Mo Bee, DJ Clark Kent, Jay Dee, Madlibなどのプロデューサーに影響され今に至る。
という、90'sヒップホップサウンドへの経路がユニークな大変興味深い内容となっております。

Facebook : https://www.facebook.com/linnmori
Twitter : https://twitter.com/Linn_Mori
Soundcloud : https://soundcloud.com/linn-mori
Bandcamp : http://pepilpew.bandcamp.com/
主要な過去作品:
「Midnight Blue」
http://pepilpew.bandcamp.com/album/midnight-blue
ファーストアルバムで、サウンドクラウドで出会ったラッパー達に自由にラップをしてもらいました。
Pragmatic TheoryからKeor Meteorとのコラボ作、「Widespread Irregularity」をリリースしたラッパーの「Cor Stidak」も、ラッパー兼ビートメイカーとして参加してくれています。
http://corstidak.bandcamp.com/album/widespread-irregularity
90年代のヒップホップから得た恩恵をストレートなビートで表現しました。表題の「Midnight Blue」は、深夜の憂鬱への慰めの意を込めました。
「Luvlin」
http://pepilpew.bandcamp.com/album/luvlin
「Luvlin」は私と台湾のビートメイカー「Luviia」のコラボアルバムです。
彼が来日した際にリリースを計画しました。
表題の「Luvlin」の意味は二人の名前を合わせたもので、「Luviia」の「Luv」と「Linn」の「Lin」から来ています。
温故知新を体現すべくストレートなヒップホップではなく、現代的なチョップや”よれた”ドラミングなどの技法を用いて、ヒップホップを作り上げたプロデューサーやジャズの巨人達に敬意を示しました。
トラック1,2,3がLuviiaの作品です。
トラック4,5,6がLinn Moriの作品です。
トラック7は二人の共作となっています。
ちなみにLuviiaはシンガポールのレーベル「Darker Than Wax」に所属していて、SP404を用いてビートを制作し、いくつかのアルバムをリリースしています。
http://luviia-s.bandcamp.com/
台湾のビートメイカーのみをまとめたコンピレーションも監修しています。
https://revolttw.bandcamp.com/album/awakening-exp-01
参加VA・イベントなど
・台湾の「Darker Than Wax」レーベルの「Assembly Point 2」というアジア人のビートメイカー限定のコンピにも参加。
・スペインで毎年行われる映画祭「San Sebastian International Film Festival」に出展された映像作品のサウンドトラックにビートが起用されました。
http://www.youtube.com/watch?v=Nqv__muw33I
・EN Tokyo(縁東京)
毎月神保町で開かれる参加型ビートセッションです。不特定多数のビートメイカーが集まり、神保町近辺で掘り、
美学校のアトリエでビートメイキングするイベントです。
主催者はビートメイカーのPigeondustで、ビートメイカー達の縁(EN)をつくり、良質なレコードが沢山ある神保町のレコ屋や世界中に新たな縁を作りたいという思いから始まっています。
http://entokyo.bandcamp.com/album/two
http://www.bigakko.jp/
この作品にはテーマがあり、アンデルセンの「絵のない絵本」をモチーフに、
アジア、アフリカ、ヨーロッパ。
密林、海、砂漠。
地球、月、宇宙。
私たちが生きるこの世界をビートを通して表現したとのこと。
私にとっては少し難しい表現ではありますが、自分なりに印象を言葉にしてみると、ビート系やエレクトロニックな音楽を通過した後の90年代回帰路線と言った感じで、スコンスコンと抜けの良いドラムにモヤ付くユラユラした上ネタ、そこに美しい音色のメロディーを奏でる楽器というのが基本スタイルで、全体が一続きになっているようなグルーヴになっており、まるでミックスのように流れるような展開で全体を聴かせます。
Bugseed、Ill Sugi、Pigeondust、Lidley、%C、Tajimahal、ru-2などの今をときめく国内のビートメイカーと交友もあるそうで、その周辺の音楽を好きな方々には楽しめる内容になっていると思いますし、もちろんそれ以外の方々にも90年代回帰が高まってきている最近の流れとして聴いていただいて損は無いかと思います。
ちなみに、デジタルとカセットテープでのリリースで、カセットテープに関しては、国内のレコードショップですと、Jet-Set、diskunionなどで購入可能とのこと。デジタルはBandcampで購入可能。
どんどん海外から評価されて逆輸入で入ってくるこういう優秀なビートメイカーが増えると良いですね。
Linn Mori / Sail To The Moon (Cascade Records)


アー写を見る限り男前な顔面ですね。

ここ最近、アニメ好きやアイドル好きもしくは好きだったことを公言するミュージシャンも出始め、最初からクール過ぎる経歴よりなんだかリアルで好感が持てる人もたくさんおりますが、この人の経歴もそういう感じであります。
小学五年生で不登校
↓
ゲームとアニメとネット漬け
↓
Bump Of Chickenに感銘
↓
バンドを組みNirvana - Smells Like Teen Spiritなどカバー
↓
音楽性の違いで解散
↓
Aphex Twin, Autechre, LFO, Squarepusher, Boards Of Canada、Prefuse73などWarp Reocrdsがきっかけでエレクトロニカに傾倒
↓
バイト代でビンテージ機材を買いあさり、Max/MSPでのジェネレーティブプログラムの作成にも勤しむ
↓
Prefuse73のインタビューの影響でHip Hopを聞き始め、「The Notorious B.I.G - The Sky Is The Limit」に出会い感銘を受け、シンセやドラムマシンを売り払い、ターンテーブル、MPC2000XL、S950、SP1200を手に入れビートメイキングを始める
↓
その後はPete Rock, DJ Premier, Easy Mo Bee, DJ Clark Kent, Jay Dee, Madlibなどのプロデューサーに影響され今に至る。
という、90'sヒップホップサウンドへの経路がユニークな大変興味深い内容となっております。

Facebook : https://www.facebook.com/linnmori
Twitter : https://twitter.com/Linn_Mori
Soundcloud : https://soundcloud.com/linn-mori
Bandcamp : http://pepilpew.bandcamp.com/
主要な過去作品:
「Midnight Blue」
http://pepilpew.bandcamp.com/album/midnight-blue
ファーストアルバムで、サウンドクラウドで出会ったラッパー達に自由にラップをしてもらいました。
Pragmatic TheoryからKeor Meteorとのコラボ作、「Widespread Irregularity」をリリースしたラッパーの「Cor Stidak」も、ラッパー兼ビートメイカーとして参加してくれています。
http://corstidak.bandcamp.com/album/widespread-irregularity
90年代のヒップホップから得た恩恵をストレートなビートで表現しました。表題の「Midnight Blue」は、深夜の憂鬱への慰めの意を込めました。
「Luvlin」
http://pepilpew.bandcamp.com/album/luvlin
「Luvlin」は私と台湾のビートメイカー「Luviia」のコラボアルバムです。
彼が来日した際にリリースを計画しました。
表題の「Luvlin」の意味は二人の名前を合わせたもので、「Luviia」の「Luv」と「Linn」の「Lin」から来ています。
温故知新を体現すべくストレートなヒップホップではなく、現代的なチョップや”よれた”ドラミングなどの技法を用いて、ヒップホップを作り上げたプロデューサーやジャズの巨人達に敬意を示しました。
トラック1,2,3がLuviiaの作品です。
トラック4,5,6がLinn Moriの作品です。
トラック7は二人の共作となっています。
ちなみにLuviiaはシンガポールのレーベル「Darker Than Wax」に所属していて、SP404を用いてビートを制作し、いくつかのアルバムをリリースしています。
http://luviia-s.bandcamp.com/
台湾のビートメイカーのみをまとめたコンピレーションも監修しています。
https://revolttw.bandcamp.com/album/awakening-exp-01
参加VA・イベントなど
・台湾の「Darker Than Wax」レーベルの「Assembly Point 2」というアジア人のビートメイカー限定のコンピにも参加。
・スペインで毎年行われる映画祭「San Sebastian International Film Festival」に出展された映像作品のサウンドトラックにビートが起用されました。
http://www.youtube.com/watch?v=Nqv__muw33I
・EN Tokyo(縁東京)
毎月神保町で開かれる参加型ビートセッションです。不特定多数のビートメイカーが集まり、神保町近辺で掘り、
美学校のアトリエでビートメイキングするイベントです。
主催者はビートメイカーのPigeondustで、ビートメイカー達の縁(EN)をつくり、良質なレコードが沢山ある神保町のレコ屋や世界中に新たな縁を作りたいという思いから始まっています。
http://entokyo.bandcamp.com/album/two
http://www.bigakko.jp/
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽