« PREV  | HOME |  NEXT »

音専誌

僭越ながらプロのライターさん達に混じりまして市民ランナー枠として、参加させていただいております音専誌さんの新刊“ベスト・オブ・フリーリュージック”ですが、リツイート・お気に入りへの登録していただいた方々、購入していただいた方々、本当にありがとうございました。

この様な圧倒的な量を紹介するガイドが発表されたとは言え、まだまだこのフリーダウンロードアルバムの流れに、いまひとつ乗り切れないといった方々もいることと思います。インターネット以降の音楽シーンは、急速なスピードで新しいものが生まれ、流行りも意外なところから発生してくる為、突然現れたように見えたりする印象もあり、嫌になってしまうくらい分かりづらいですよね。

私共も一時期は今よりもっと何が起こっているのか把握できずに、ストレスになっておりました。新しい何かが起こってるのはわかるし、そこに理解して入っていきたいのに、出来ない気持ち悪さといったらないですね。あーじゃないかこうじゃないかとメンバーで話をして会議を重ねるも、特に確証が得られず気持ち悪い日が続いていた時に出会ったのが、小林雅明さん著の“ミックステープ文化論”でした。

この一冊をキッカケに光が見え、続いて出た“ミックステープ名盤100選”、“チョップト&スクリュード・マニアクス”、“808 Music Handbook - ザ・808読本”を読み進める事により、完全にとはいかないまでも状況がわかり出しました。疑心暗鬼だったものも、流れや歴史がわかると素直に楽しめてくる性格の私は、今のシーンの動きがなんとなく(今だ何となくですが)読め、連鎖していく状況などもわかってきて、新たな性感帯が開発されたような気分で、昨年から今年に入り音楽遍歴の中でも3回目くらいのフル勃起状態を迎えております。
というわけで、まずこの4冊を読んだ後に、”ベスト・オブ・フリーミュージック”を読めば更に理解が深まり、楽しい音楽生活が待っているハズであります。いかがでしょうか。


音専誌
iOS版icon] / [Android版

onsenshi_2012.jpg


“ミックステープ文化論”
まず音専誌さんの特集、第一弾は私達のタイムラインの賢人、小林雅明さんによる“ミックステープ文化論”。
DJが曲をミックスしたテープ、アーティストがネットでアルバムを無料公開したもの、などなど...
いろんな意味を持つ“ミックステープ”の歴史を掘り下げられた一冊。ちなみに本書は私にとっての初めてのデジタル書籍でした。
これを読めば、高橋芳朗さん(@ysak0406)、末崎裕之さん(@bmr_suezaki)、池城美菜子さん(@minakodiwriter)のセレクトをより深く楽しめるかと思われます。

“ミックステープ名盤100選”

そして今回の新刊の企画の前身でもある“ミックステープ名盤100選”。
この一冊を参考にかなり音楽を聴く幅がグッとひろがりました。気に入ったアルバムのアーティスト関連で検索していくとさらに新しい発見が見つかっていくのでホント忙しくなりますので、休み前などの時間がたっぷり取れる時に読むのがおすすめ。

“チョップト&スクリュード・マニアクス”
ビヨンセやジャスティン・ティンバーレイクも使用しており、メジャーのど真ん中にまで影響してきているチョップト&スクリュード、いまさら恥ずかしくて人には聞きずらい状況ですが、この一冊でバッチリ。
ちなみに私もこれを読むまでは完全な理解をできていなかったわけですが、自分の中にあった疑問解消はもちろん、根拠のない妄想答え合わせ的な感じでも楽しめました。
ここ最近の新譜ブラックミュージックには味付けとして使われている場合も多く、B.O.Fで選出されている楽曲でもモロC&Sなものからモロとはいかないものの、C&S風味がするものまで多くあります。
特に佐藤さん(@sugakey)のチョップト&スクリュード・セレクトなんかは併せて読むと深みが増すでしょう。

“808 Music Handbook - ザ・808読本”

トラップ、ジュークなどで注目を集めております、TR-808がガッツリわかる“ザ・808読本”。
伝説の一台の機材を中心にまき起こる音楽史から、前作チョップト&スクリュードマニアクスのように現代の流れも勉強できます。B.O.Fでは、近藤 真弥さん(@TBotaku)のJukeセレクトや小林雅明さん(@asaakim)や国分純平さん(@summerbreeze_1)のトラップ・セレクトがより楽しめるかと。


私達がツイッターでフォローしてる方々は、尊敬に値するほど情報収集能力が異常に早く、且つマニアックで、さらに音楽鑑賞をしまくっている超人みたいな人々が結構居ますが、今でも何を言ってるのかサッパリ分からない時が多々あります。(笑)そういった方たちと出来れば同じようにいきたい思いはあるのですが、仕事や子育てその他の趣味などの都合により割ける時間が限られておりますので、超人みたいな人々が騒いでいる流れの中からチョイスし、ボチボチと聴いて情報を入れている状況で、そんな知識や理解の軸になっているのが今までの音専誌からの4冊です。

逆にいうとこの4冊だけ読んだだけでも、今のシーンの把握できるといって良いのでないでしょうか。今のシーンは動きさえ分かってしまえば、いろんなジャンルが交差してかなり面白い状況だと思いますので、iPod、iPhone、アンドロイドユーザーで、まだ未読の方は新刊と併せてあらためて強くお薦めです。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


検索フォーム
カテゴリ
年月別アーカイブ
リンク
最新記事
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
最近聴いてる











« PREV  | HOME |  NEXT »

このページのトップへ