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音専誌App新刊『808 Music Handbook - ザ・808読本』

今年個人的に一番楽しませて貰い、音楽の聴く幅を広げるきっかけになった読み物がiOSアプリ『音専誌』の「ミックステープ文化論」「チョップト&スクリュード・マニアクス」なんですが、先日その『音専誌』から待望の新刊『808 Music Handbook - ザ・808読本』が発売されていましたので早速、読みました。
最近TR-808といえば、トラップ、ジュークなどで注目を集めており、サンプリングラブメンバー内でもよく話題になる内容でしたので、この特集は本当に嬉しいです。

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808musichand.jpg

まず、音楽ライターの荘 治虫氏(@funkydipsi)による“マーヴィン・ゲイはなぜTR-808を使ったのか?”でもうグッとハートを捕まれます。そしてドラムマシン史から見た808や細かい機能から音色がどのように評価され、使われたかの分析も非常に興味深い内容で、最後のR&B史における808おさらいではYouTubeで確認しながら楽しく読み進めました。

そして我々もツイッターでいつも勉強させていただいている小林雅明さん(@asaakim)によるHIPHOPを中心にした808特集。

プラネット・ロック誕生から808がHIPHOPに与えた影響を綴られていくのですが、それはもう壮大な大河ドラマを見ているような気分になる鳥肌が立つお話が満載。ニューオリンズバウンスやマイアミベースの経緯なども恥ずかしながらここで初めて知ることだらけでした。ポイントになる曲と関係者のコメントを絡めがらの解説なのでわかりやすく非常に勉強になります。

さらに話題のジャンルであるトラップ、ジュークなど最近の808事情の流れでは何度も唸らされますね。断片的な情報が繋がっていき、僕のように未だにハッキリ定義がわからない人も多いと思われますトラップ、ジューク/フットワークにもこれを読めばだいぶ理解が進めれるかと思います。
さらにトラップに詳しく知りたい方は併せて『REV MAG vol.3』の小林雅明さんによる「TRAPはどこから来て、どこに向かうのか」もオススメです。

今のところiOS搭載製品(iPhone、iPod touch、iPadなど)でしか読めないのですが、持っていない方は音専誌の為に購入しても後悔しないと思いますので、たまには自分へのクリスマスプレゼントとOLチックな事をしてみるのもいいではないでしょうか。

TR-808 関連リンク
TR-808 使いのHIPHOP音源縛りミックス『808 HIPHOP CLASSICS 1&2 - Mixed By Sir Y.O.K.O. & Donsta』
TR-808を楽器で再現しAbleton Liveで操作するドラムロボット『MR-808: Mechanical Robot Drummachine』
名機 TB-303、TR-808、TR-909のクッションカバー『Analog Sweden TB-303/TR-808/TR-909 Cushion』

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