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籠の中の乙女

普段、あまり映画自体、観る事の少ない私ですが、私達のタイムラインの賢人、小林雅明(@asaakim)さんが少し前にツイッターでオススメされていたギリシャ映画“籠の中の乙女”(原題dogtooth)が気になっており、時間があったので観てきました。

簡単なあらすじは、子供を生まれた時から自宅の敷地内から一歩も出さずに育てる両親とそんな遮断された邸宅で、ほぼ成人まで育てられた息子と2人の娘。そんな異常な環境でも子供達は父のルールを信じ込み、幸せで平穏な日々が続いていた。しかし、成人近い長男に性の目覚めが訪れ、 父は自分の会社で働く警備員の女性を金で雇い、長男のセックスの相手としてあてがう。 この外の女性が家庭に入ってしまったことで、閉ざされた世界が徐々にバランスを崩してゆくというお話。

“籠の中の乙女”公式サイト
dogtoothmain.jpg

いろいろな意表をつくエピソードが説明なしに淡々と話が進んでいき終始不穏な雰囲気。狂っていてありえない世界なんですが、バランスの良さからか妙に納得してしまう不思議。家族のそれぞれキャラクターもキテいるのですが、特に親父の狂気じみた表情は最高でしたね。笑えるシーンが多いのに映画館は凄くシーンとしていたので堪えるのが大変でした。今まで見たことのなかったパターンのいくつかの痛いシーンも見所です。
突き詰めてくと、表現の自粛が進む現代の中で、どこまで菌を入れずに育てるのかみたいな部分も考えさせられました。観終わった後は興奮して久々にパンフまで買ってしまう程面白かったです。犬好きな方に特にお勧めの一本です。

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