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1993年の女子プロレス: 柳澤 健

超名著『1976年のアントニオ猪木』の柳澤建氏による80年代後半から1993年のオールスター戦を中心に活躍した女子レスラーのインタビュー集。この時代の女子プロブーム、週プロの試合レポートや巻頭記事で熱くなっていたのを思い出します。

1993年の女子プロレス: 柳澤 健
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いい加減な経営陣(松永一族)が女が集まる独特の閉鎖的な世界を取り仕切り、奇跡的な団体を生んだ歴史をそこにいた当人達が語っていくいう刺激的な内容。リアルな人間関係の軋みがそのまま対戦カードや抗争になったりしていて虚と実が混在。さらにはこのインタビューさえ一側面でしかなく、いろんな視点から想像でき幻想がさらに膨らみます。

この本を片手にiPadでYouTubeで試合を見直したりという作業が、最近の至福の時間となっています。

当時、興味のなかった女子プロレスに初めて、インパクトを受けたのがブル中野、アジャ・コングの金網デスマッチでここの部分では、何度読んでも鳥肌が立ちます。
-伝説の高さ4メートルの金網頂上からのダイビングギロチンドロップの時の心境-
ブル中野「背骨が突き抜けて死ぬかもしれないけど、まあいいや」
アジャ・コング「ああ、上から飛んでくるんだ。やっぱりこの人すげえな。やっぱこれ抜かなきゃダメだ。でもまだ勝てねえな。もういっぺんやり直しだな」
二人とも狂っている。

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