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GW用の緊急ミックス祭り

今年のゴールデンウィークは来週の月、火曜日も休みになり、超大型の連休となっている人も多々いるという話を聞きますが、私はと言いますとカレンダー通りの就業になり月末月初という一番忙しいところがありますので、来週の水曜まではなんとなく気が抜けない状況であります。

しかしながら気分はすでに浮つき始めており、Tシャツのオーダーも連休中は一旦休止しようかと(この数日で疲れたから休みたい)思うようになってきております。

でさらに考えましたら、連休中はブログをまず休もうという結論に至ったのですが、ここ最近結構良いミックスに当たっており、本当なら一個ずつやりたい面白いものばかりなのですが、それらの鮮度を考えると先延ばしもアレなんで、であれば全部一気に載せてしまえば良いかということになり、「超大型連休にに突入する幸せ者の皆様のための、GWのBGMに良さそうなミックス」という企画に急遽なりました。

どれもコレもダウンロードを付けてくれておりますので、ぜひともMP3プレイヤーに突っ込んで、行楽地に出かけて行っていただけたらと。





ビートルズのカバー、ロック、フォーク、歌もののジャズ、カントリー、Sade、チボマット、Open Your Eyesの誰かのカバー(良くて気になっている)などなど、ジャンル広めのアダルトな選曲なのでアコースティックな曲も多く、今時分の時期から夏まで気持ちよく聴けるような内容です。

後半、「うおっ!シスター・スレッジのThinking Of You来た!!!」と久しぶりに聴けるのかと一瞬興奮しましたら、それオマージュの片想いというアーティストさんの街の景色という曲で鬼の様な肩透かしをくったり、色々な聴きどころが多くて面白かったですし、とにかく終始気持ちが良かったです。


beipana / My Spring Tunes


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ツイッターの名前にしているムニーなのか、それとも作品が置いてあるMixcloudなんかで使っているムニダヨなのか、およそ10分以上の時間を使ってムキになって調べてはみたものの結局答えに辿り着けず。仕方ないので最初に見た名前の方で。

現在、世界中のヒップホップファンを沸かせておりますケンドリック・ラマーのアルバムにも収録される、先行シングル扱いだった旬のプロデューサーMike Will Made It(以下MWMI)作の「HUMBLE.」に感銘を受けて制作したというミックス。MWMIの曲から西海岸のラップなどで構成されております。やはり、HUMBLE.を中心に据えて作っただけあって、それが来るときかなり痺れます。最後はフランク・オーシャンのNostalgia, Ultraに入っている大好きな「We All Try」で締めくくっており、最後が良いのでなんか凄い良い着地をした感じになっちゃっており大満足であります。



munidayo / HUMBLE. Tribute Mix

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直近の楽曲の良い所をピックアップして入れてくれている、デムテックさんのミックスシリーズのVol.4。私としましては自分が聴いていたもので、結構好も好きなものが入っている事が多いので、どうかな今回は?と期待して聴いておりますが、いつも本当に上手に纏めてきてしかもテーマみたいなのも感じたりと、勉強させていただいております。



Dj Dmtech / Livin' Proof #4

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Jポップからシティポップ、アイドルまで様々な日本の音源を、全くケチが付かない技術で上手くまとめた軽快なテンポのミックス。
まず使用音源自体が聴き易くて良曲ばかりで、自分自身が知らなかったもの多数ですので新鮮ですし、ビキビキのエナジー出まくりなのがあまり得意ではない私としましても大変理想的なミックスとなっております。
友人と向かう行楽地への車の中は、こういった楽しげなものがやはり良いですよね。


J.A.G.U.A.R. / Baby Portable Disko

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冒頭のロイ・エアーズ→ディプロマッツ→Jamila Woodsのこの自由奔放な展開に笑ってしまうと共に、期待せずにはいられない気持ちになりましたが、その後もかなり新しいのから10年位前の特大ヒット、ニュークラシックソウルまでと次に一体何が来るのか予想という行為をことごとく蹴散らす内容となっております。

そんな破天荒な選曲ではありながら繋がりの部分は全く問題なく、そういった所に出ている技量の高さがこのミックスを普通に聴ける担保になっているのではないかと思うのですが。クラブプレイとかもすごく面白そうです。以前出してたミックスも好きで聴いてましたので、基本的に面白い人なんだろうと。


Sir Cool.K / a

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@bamulet / リレー形式のミックス企画 「RELAYAZ MIX」

普段からツイートする情報を参考にさせていただいております@bamuletさんによる、DJミックスを作った人が次に聴きたい人を指名しそれをどんどん繋げていくリレー形式の企画で、既に7作目まで公開されております。

エッジの聴いたヘビーなのから、心地よいダンスミュージック、ヒップホップ、R&B、ダンスホール的なヤツ、日本語のラップまでと、毎回基本的にはジャンルを越えた選曲がされており、バラエティ豊かな内容になっております。

どのミックスも出る度にとりあえず行っとこうみたいな感じで流されるままに聴いてますが、全く意図せず知らない音楽を沢山聴けて面白いです。最近少し勘が良くなって、自分の好みのものを嗅ぎ分ける能力が少し上がったため、良いのか悪いのか偶然の出会いみたいなのが無くなってきておりますので結構こういうの良いなと。

ちなみに私は4、5、7が好きなのですが、5は適度にスケベ要素もありとても夏ぽいので、半袖で活動できる5月の連休から聴くにはとても良さそうであります。



RELAYAZ MIX

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この企画主宰の@bamuletさんによる、かねてから噂になっております南アフリカのダーバンで生まれた、現在世界中から注目が集まる音楽ジャンル「Gqom」のDJミックスも併せて貼っておきます。





ちなみにFNMNLさんで多くのGqomに関する記事が上がっておりますので、興味ある人は見に行ったら良いかと。

南アフリカのGqomシーンを追うドキュメンタリーがYoutubeで公開
南アフリカの暗黒ハウスgqom(ゴム)の現在 ー 重要人物たちの生の声から
南アフリカ産の暗黒ハウスGqomがショーケースとなって日本初上陸


それからRed Bull Music Academyの名物企画「H∆SHTAG$, Season II」でも取り上げられておりますのでこちらも是非。









MA1LL

裸の女の子から動物まで女性的でキュートなキャラクターの中に、イルさやその時々の自身の内面(心情)が反映され、さらにSNSでの気さくなキャラクターが乗っかりより魅力的な作品群になっている、ここ数年動向を気にしておりました(実際に展示を見に行ったりも)イラストレイター、デザイナーのMA1LLさん。

ラップやDJをやるわけではないのですが、イラストレーターという立場で、日本のヒップホップ界の中で注目されているクルーのひとつSIMI LABに所属しており、その作品やグッズのアートワークを担当すると共に、OKAMOTO'S、浅野忠信のバンドSODA!、PUNPEE、直近ですとKid Fresino&C.O.S.A.など、様々なアーティストのアートワークやグッズも手がけております。

都会(東京の文化圏内)の実家暮らしの人ならではの、肩の力が抜けた作風や取り組み姿勢が、ちょうど良い着地点を生み出しているのかなとも思いますが、まあそれもやっぱり根本的に才能あってのことだよなとも。

ちなみに絵だけでなくMA1LLさんが書く文字の方も、見た瞬間に本人作と分かる独特の雰囲気を持っておりとても良いです。



MA1LL (HP)
TWITTER: @MA1LL / INSTAGRAM

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Playboi Carti / Playboi Carti

世界的に大きい盛り上がりを見せ今年の最重要案件と思わしき、ケンドリック・ラマーの新アルバムリリースの裏側にて、ラップ有識者達の間で同様の重要案件だと噂になっております、アトランタ出身でなぜかA$AP MOBに所属し(一門内での名前はA$AP Spikeなんだと:参照先)、Lil Uzi Vertとも仲良しのPlayboi Cartiがミックステープ(アルバムとの違いがもう分からん)を発売に。

Lil Uzi Vert以外には、A$AP RockyとLeven Kaliというコンパクトなゲスト参加ではありますが、どのトラックも個性的で適度なポップさがあり驚くほど良く、ゲストが特に必要なさそうな内容で皆様が騒ぐ理由も大いに分かります。
ちなみに詳細が知りたくてウィキペディア見ていたんですが、見ている途中で突然表示されなくなってA$AP MOBのところにダイレクトで飛ばされてしまうようになってしまい、詳細がわからずじまい。

まあ、何も分からなくても本当にアルバム通してバッチリな内容なので、A5等級の和牛的な仕上がりのケンドリック・ラマーで満腹になりましたら、緩めで心地良いデザート的なこちらを是非どうぞと言ったところでしょうか。

ちなみに表紙で着ている服はセディショナリーズに見えますが卍無いですね。女の子が可愛いです。



Playboi Carti / Playboi Carti

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Kendrick Lamar / DAMN.

昨日、Coachella 2017の三日目にてメインステージのトリを努め、それがまあ凄くてド肝を抜かれるライブでしたが、一人で大きい舞台でラップしているのを見ていて、いつの間にかラップ界の王子から王様になったんだなと、親戚でもなんでもないですが嬉しく思った次第であります。

そんなケンドリック・ラマーが話題を独占したこの数日間で、最も大きいトピックはやはり先週末に発売された新アルバム「DAWN.」で、ライブで早速収録曲を披露するなど、現行シーンのスピード感に驚くばかりであります。更に追い打ちをかけるように日曜日にもアルバムが出るのでは?という噂も有ったりしましたが結局出ませんでしたね。

世界的なヒットとなった「To Pimp A Butterfly」はジャズやファンク色を盛り込むなど、サウスサウンドが台頭するメインストリームシーンに一石を投じ、翌年発表の前作未発表集ではさらにシリアスな方向に進めて、さあ次は一体何をしてくるのかな?と、とにかく出る前から大騒ぎとなっておりましたが、これまで同様にアフターマス的な太くて分離している洗練された音質の、前作を更に先に進めたようなシンプル&メローなトラックが多くなっております。

TDEらしい2010年代のGチューンと言った趣のものから、渋めのオーセンティック、トラップ以降まで、一回聴くと確実に耳に残る捨て曲なしの内容となっており、注目のMike Will Made It作(全て当たりだと)、大幅に絡む注目のSounwaveやDJ Dahi、そしてJames Blake、Steve Lacy、BadBadNotGood、Terrace Martinという新旧豪華メンバーに、さらにAlchemist、9th Wonderまでも。

そこにリアーナ、U2、Zacariがゲスト参加しておりまして、時折曲の頭で何故かキッド・カプリのシャウトが入るという唐突な起用に、その世代の私としましても嬉しさより異物感を感じ、この不思議なバランスが2010年代か!と妙に納得しました。(Mass Appealでのインタビュー:英語分かる方はどうぞ。実家近所のスーパーにあった、お好み焼きとかみたらし団子の店のおじさんに似てる。)

それにしても、今後出てくるであろう様々な人達の評論や謎解き、解説がとても楽しみで大分期待してます。取り急ぎ気になることは、全ての曲名にピリオドが打たれている件。何なんでしょうかね気になることがたくさんありますね。



Kendrick Lamar / DAMN.

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1. BLOOD.
2. DNA.
3. YAH.
4. ELEMENT.
5. FEEL.
6. LOYALTY. FT. RIHANNA.
7. PRIDE.
8. HUMBLE.
9. LUST.
10. LOVE FT. ZACARI.
11. XXX. FT. U2.
12. FEAR.
13. GOD.
14. DUCKWORTH.



ヤンキーではなくヤンキーの思いを代弁するスタイルという点において、ケンドリック・ラマーは尾崎豊的という表現を、以前どなたかのブログかツイッターで見て随分納得した覚えがありますが、ラップ聞き取れない派で外面で判断しがちな私としましても、彼の童顔な顔付きを見て育ちはそこまで悪そうではなさそうだなと勝手に思っておりましたが、こちらのNoiseyの動画「Bompton」(そういや続きって無いのかな)でインタビューを受けるジャージ上下にストーンド状態と思わしき彼を見かけた時、日本のレベルだと普通に輩じゃねーかとなり、アメリカの層の厚さをあらためて感じた次第であります。

まだ見てない方は是非。











<Ahhh Fresh!> ラップ/ヒップホップ定点観測 by 小林雅明

今や音楽業界の情報展開もウェブ中心になり、有料、無料、インタビュー、ゴシップとあまりにも情報が増えすぎて、自分の好みの音楽や必要な情報に辿り着くだけでも大変であります。毎日更新されるブログのRSSリーダーには処理しきれないほどの記事が溜まり、面倒になっては無視を決め込み、少ししてそれではイカンと頑張って目を通したり、だけど英語なので目がショボショボしてくるし挫けそうになることも多々あると思います。そういった中で自分が目を逸らしたもの&聴いたが何だったのか理解が及ばず聴かなくなったものなど、サッと通り過ぎていったアレらは一体何だったのかを、月一のペースで教えてくれるSignマガジンの連載「<Ahhh Fresh!> ラップ/ヒップホップ定点観測 by 小林雅明」が、3回目の記事をアップしておりました。(3ヶ月目)

私にも時間さえ有れば、見つけたアルバムをちゃんと全て聴きコレという一枚を見つけたいという願望は当然ありますが、翌月もまたすごい量のアルバムが出て無限に続く音楽リリースのサイクルの中でそんなこと言ってられませんので、極力人様のオススメには乗っかり、送られてくるメールには前向きに耳を傾けるようしておりますが、まあそれにしても結構肝心なものもあっさりスルーしたりします。

そういう不安定な情勢の私の音楽生活の中でこの何年かずっと頼りにしており、答え合わせなど色々とお世話になっております、音楽評論家で、現在人気の書籍「The RAP YEAR BOOK」の翻訳者でもある小林雅明さん(@asaakim)が、大物から小物まで気になった海外のラップ・ミュージックを、現在のトレンド(音楽以外も)、ラップの歴史、音楽以外の文化の知識(映画等)、社会情勢、若者の風俗などの知識を交え短く紹介してくれるという大変ありがたい連載となっております。

私は昔から基本的に細かく一曲ずつどんな曲かを解説をする、長めの音楽レビューをあまり読むことはしないのですが、それでも毎回ユーモアと様々な知識が練り込んである小林さんのレビューは本当に楽しみにしておりましたので、こういう形で音楽を紹介してくれているのは嬉しいですし、毎日音楽情報を追わない人達も月一の楽しみとして気軽に読めるので良いかと。とある一日の間、皆が話題にしていた音楽雑誌にも載らなさそうな、アノよく分からないヤツが一体何だったのかを話題にしてくれたりしますし、音楽に詳しい人ももちろん面白いかと。

ちなみにタイトルは、ターンテーブリスト達の中でも永遠の定番であります、Fab 5 FreddyのChange The Beatの最後「Ahhh, this stuff is really fresh」より引用とのこと。



<Ahhh Fresh!> ラップ/ヒップホップ定点観測 by 小林雅明

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>>>連載にあたって (Sing Magazine より)

この連載は、ラップの定点観測のような記事を連載形式で、との編集部からの要望に基づき、形にしてみたもの。ただ、具体的にどんな提示の仕方がいいのか、すぐには決まらず、原稿本体を書き進めてゆくうちに「Ahhh, this stuff is really fresh」がふと頭に浮かんだことで、方向性が固まった。ちなみに、これはファブ・ファイヴ・フレディによる1982年の“チェンジ・ザ・ビート”のB面収録の、ビーサイドによる同曲のフランス語版の一番最後に出てくるヴォコーダーを使った一節で、今現在に至るまで無数にサンプルされ続けている。

通常、freshという語は、新鮮、とか、新着の、とか、できたての、という意味だが、面白いことに、ラップ的には、このfreshには、80年代から、満足できる、とか、良さが認められる、というニュアンスも同時にまとっていた。真新しい曲であり、かつ、たちまち高評価、はたしてそんなことが実際に起こりうるのか、その検証のきっかけや足がかりになるべく、ここでは、だいたい過去一か月以内に発表された作品を対象に書いていきたい。題して(曲名まるごとでは長すぎるので、略して)「Ahhh Fresh!」









Yota Yoshida Photography

海外のサイトに紹介されていて知った、熊本北部の小さい町で育ち、現在は東京にてストリートカメラマンとして活動するYota Yoshidaさん(1989年→1981生まれ)の写真アーカイブ。

街の中で寝ていたり作業していたりポツンんとたたずむ人達、偶然2つの要素が重なったもの、奇妙な場所、絵のある場所、色が印象的なものなどなど、一定の美意識によって撮られ選ばれた写真の数々は、どことなく枯れていて哀愁が漂っており日本的情緒を上手く落とし込んでおります。

写真の良いところは、ヒップホップと一緒で写したものが面白かったら年齢関係無くそのまま評価されていくことだと思いますが、なかなかオリジナリティや自分が好きなスタイルを見つけることは他のジャンル同様難しいでしょうし、年齢が経ってようやく自分を見つけられる人も多いと思います。

昔と違い誰にでも発表の機会(ウェブ)があり、機材を最初から持っている人が多く(携帯のカメラ)、現像というコストがなくなった分、間口が超絶に広く誰にでもトライできるという点においては特別ではなくなっておりますが、こうして自分の写したいものがハッキリと提示できパッケージできてることがやはり重要だと。



Yota Yoshida Photography

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DJありがとう / あんなことまでしたのに

新しいDJありがとうさんのJポップミックスですが、タイトルの既視感が引っ掛かり2、3日考えておりましたが、指原莉乃が別れを切り出した彼氏に放った名言「エッチだってしたのにふざけんなよ!」 だったことが分かり(あんまり似てない)、気持ち悪さは解消しましたがどうでも良いことでした。

今回は春の季節に照準を合わせて作られているとのことで、私も既に10回くらい聴いておりますが、まさにその通りのかなり春な感じの選曲だと。春らしいフワフワしたトラックの楽曲は多めですが、1曲目から「キャラメルの包みを開ける係やるからレンタカーでどこかに行こう」という一度聴いたら2度と忘れない独特の歌詞の曲から始まり、いきなりありがとうさんのミックスだなぁ~と実感できます。

発売されてからずっと聴いている土岐麻子のアルバムBittersweetから、その中でも一番好きな曲ラブソングが後半に入っており、トラックリスト見ずに聴いておりましたので、電車の中で急に感極まっている気持ち悪いおじさんになっていたかと。

今から5月までいけそうです。もちろん無料ダウロードも用意してくれております。



DJありがとう / あんなことまでしたのに

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Sir Y.O.K.O.PoLoGod. / KYO-ON DEATH ROCK ~TRIBUTE TO TEXAS DEATH ROCK~

正月に嫁方の親戚が一同に集まる場において、100円のユニクロの服に死ぬ程質問が入る、なんだかガチガチのヤフオクもどうかと思うが、独自の発展を遂げたルールとお客の荒さにより、独特な臭いを放つメルカリのDQN感もどうかと思うので、是非2つを可視化して戦わせる方法とかあったらやってみたいよねみたいな冗談を、嫁と喋っているのと間違えてメルカリのヘビーユーザーにして信奉者の義兄の嫁にポロッと言ってしまい、図らずもヤンキー認定してしまい、更に要注意人物扱いを受けているのだろうなと。

まあそんなメルカリの思い出はどうでも良いとして、そんな無法地帯メルカリにて、その独特のルールで運用される商品タイトル風の名前の楽曲を販売したりと、最近はメルカリマナーなSir Y.O.K.O.PoLoGod.さん(Threepee Boys、Mousou Pager)が、毎年4月5日に自分の名前と45(7inch)にかけて発表する、恒例のフリーミックスを今年も公開しました。

内容はJAZZ ROCK、60's GARAGE、PSYCH、70's Hardなどロック音源中心で、ヒップホップ程度の速度でブレイクがあったりする楽曲も多く、ヒップホップ的なプレイスタイルに映える選曲であります。ブラック・サバスのところが自分の中でフックとなって聴いております。

このミックスのトリビュート元となったのが、BOBO JAMES氏とKZA氏によるグルービーロックの名作ミックス”TEXAS DEATH ROCK”みたいで、ジャケもD.L.感あり細かい所まで手を抜かない感じですね。ART WORK BY : S-Yぽろごっじゃんのところも。

本人曰く「Danny BrownとかKanyeとか好きな方にもオススメだったり!」とありますが、まさにこれを聴けばその空気感がサイケやプログレに繋がっている事はお分りいただけるかと思いますので、ロックを普段聴かない人々も是非どうぞ。無料ダウンロードもありますので。

時におかしなツイートや冗談のような行動で煙にまいている感じですが、最新のトラップ系のヒップホップから日本語のラップ、90'sやオールドスクール、アンダーグランド、元ネタなど異常に広い守備範囲で、PCDJから7インチまで幅広いフォーマットにも対応し、それをサラッとやっているところが凄いですよね。



Sir Y.O.K.O.PoLoGod. / KYO-ON DEATH ROCK ~TRIBUTE TO TEXAS DEATH ROCK~

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TITLE : KYO-ON DEATH ROCK ~TRIBUTE TO TEXAS DEATH ROCK~
MIXED BY : Sir Y.O.K.O.PoLoGod. (Threepee Boys/MOUSOU PAGER)
ART WORK BY : S-Yぽろごっじゃん

2017 / 4 / 5

ALL ROCK / POPS 45's

Tracklist
01. LITTO NEBBIA / SI NO SON MAS DE LAS TRES
02. GUESS & ABNER / AND THE WORLD KEEPS SPINNING
03. ERIC BURDON AND WAR / MAGIC MOUNTAIN
04. SUGAR SHOPPE / LET THE TRUTH COUME OUT
05. CRAZY ELEPHANT / GIMME GIMMIE GOOD LOVIN'
06. GET FREE / CAN YOU SEE ME
07. BLACK SABBATH / PARANOID
08. BRAM TCHAIKOVSKY / WHISKEY AND WINE
09. THIN LIZZY / JOHNNY THE FOX
10. JROCC / BREAK YO SELF
11. RARE EARTH / I JUST WANT TO CELEBRATE
12. RONNY KAE / DRUMS ARE BACK
13. PROMOTION MUSICAL / MUSIC FOR GON GON
14. CHARLY ANTOLINI / CHARLY'S NEW DRUMS
15. APHRODITE'S CHILD / END OF THE WORLD
16. HARUMI / TALK ABOUT IT
17. BHANG / BLACK EYED PEAS
18. SIMTEC SIMMONS / TEA BOX






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Joey Bada$$ / All-AMERIKKKAN BADA$$

私はブーンバップが主流だった頃から聴いていた側として、どうしても懐古主義だと思われたりするのが癪で、最新のトレンドを必要以上に否定しないスタイルになりがちになり、自分の中に結構無理くりにでもブーンバップは過去のものだという線引をしているところがあります。

とはいえ、このヒップホップ発祥の地出身の若者が、地元の古くからあるスタイルを上手く取り入れながら頑張っている姿を見て、どうにかケンドリック・ラマーのように頭一つ抜けて欲しいという想いもあったりするわけですが、前作までどうしても懐古主義的なものを感じてしまうところもありました。

で、今作はどんな変化があるのか気になっていたわけですが、ジャケを見た瞬間何か突き抜けた感じがして(もの凄い輩感)、聴く前から凄く期待していたのですが、その印象通りのとても良い落とし所のアルバムになった気がします。

狙ってでしょうか、これからの季節にバチッとハマるかなり夏向けな爽やかトラックがかなり多く、先行ででていて凄く良かったLand of the Free(Juicy Fruit使い?)みたいな雰囲気が前半から中盤まで続き、いわゆる爽やかなトラップ的なトラックも少し有ります。その後黄金タックとも言って良いスタティック・セレクタとのブーンバップへ行き、最後は一曲目と同じDJ Khalil作の爽やか曲が再び登場し、気づかない程スムースに繰り返しが出来ます。(意識したんでしょうかね?)

オリジナリティ、季節感、トレンド、受入れ易さのバランスがバッチリ揃った全部盛りの様相で、大変良いアルバムだと思います。Kirk Knightのような、自身のいるクルーPro Eraのトラックメイカーが、シングル扱いの曲を作ってそれが凄く良曲だったのもなんか良かったなと。



Joey Bada$$ / All-AMERIKKKAN BADA$$

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Kodak Black / Painting Pictures

この数年、評論家・ライターの人達が気になる存在としてツイートしてるのを多く見かけ、その名前自体が写真用品のメーカーと同じというキャッチーさ、そこに顔面のクロスの刺青が合わさり忘れられないキャラクターになっておりましたが、さらにXXL Freshmen 2016に選出され、過去の犯罪の多数発覚により刑務所に出入りしているというニュースが伝えられたりと、米国ラッパー的には100点満点のゴシップにまみれた、もう忘れたくても忘れられない程に話題満載の19歳、Kodak Black(現在獄中)のデビュー作アルバム(ミックステープからだと5作目)が発売に。

前作より更にシリアスめなトラックを減らし、ポップ&メローな曲が増えた印象でして、Lil Yachtyがヒットして以降のトレンドを汲み取った内容になったのかなと。(最近のよく耳にするゆるふわギャングにもその傾向ある気がします。)

Lil WayneやらPusha Tみたいな声質のそれをもっとヨレヨレにした、長く聴いててもあまり疲れないラップと相まって、自分的には凄く好きなアルバムになっております。ゲストにはBun B、ヤンサグ、フューチャー、Jeezyなど地域性が出たゲストで、プロデュースにはMike Will Made It、Metro Boomin、Southsideの売れっ子や、前ミックステープに関わったメンバーも何人か参加。

私の好みとしてましては中盤5~8曲目の流れが気に入っておりまして、Patty Cakeという曲は今年のベストトラックに入るんじゃないかと思うようなキャッチーさで、夏のミックスにも良さそうです。フル試聴も上がっておりましたのでまずは一周どうぞ。



Kodak Black / Painting Pictures

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Soi48 / 旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド「TRIP TO ISAN」 & 動画「タイの田舎で珍品!?レコード探し」

話題の映画「バンコクナイツ」の音楽監修に関わる、Soi48 (宇都木景一&高木紳介)が4月8日に発売する、レコード/CDを約700枚のタイの音楽を掲載したガイドブック。

単にディスクガイドの機能しかないということでもなく、60年代から活躍する現地アーティストやタイ音楽をリイシューしている世界各国のレーベルオーナーなどへのインビューや、現地の写真、観光ガイドには載らない旅コラム(食べ物、カルチャー)なども掲載され、タイのカルチャーを知れる本としてとても面白そうです。

それと併せて、先週NHKで放送された海外出張オトモシマス!「タイの田舎で珍品!?レコード探し」の動画を。
本の著者の2人が、タイのイサーン地方(東北地方)の伝統歌謡「モーラム」を現地に買い付けに行くという内容で、人々や文化とふれあいながらレコードやカセットを入手していく様子が面白いですし、お二人のキャラクターもナイスであります。

日本より物価の安いタイで、現地の人から16,000円のレコードを平然と買っている様子があるのですが、既にレアグルーヴとして認知されており、そんな高額で取引されていることを知らなかったのでやや驚きました。それにしても強烈で耳にこびりつくビートであります。耕運機を改造したサウンドシステムも良いよなと。



旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド 「TRIP TO ISAN」 


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商品の説明 (アマゾンより)

内容紹介
タイ音楽好き/ワールドミュージック好きの間で、圧倒的支持を得ている、再発&DJチームSoi48(『バンコクナイツ』音楽監修)による、世界初のタイ音楽ディスクガイドがついに刊行。

自分も含めタイ音楽に興味のある人にとって最高の教科書。こんな本を待ってました。
坂本慎太郎


約5年間の取材期間を通じて収集したタイ音楽のレコード/CDを約700枚掲載したガイドブック。

単に盤を羅列したレコードマニア向けの書籍ではなく、「旅+レコード+現地での出会い」を想起させる写真を多数掲載。更に、60年代から活躍する現地アーティストやタイ音楽をリイシューしている世界各国のレーベルオーナーなどへのインビューを掲載し、「タイ音楽の魅力とは何か?」を多角的に感じることができる1冊です。

<主な内容>
初心者でもわかる詳細な歴史&用語解説
7インチシングル500枚、12インチ100枚、タイ現地盤100枚をオールカラーで紹介
レコード発掘コラム
観光ガイドには載らない旅コラム(食べ物、カルチャー)
空族、江村幸紀(エムレコード)、マーク・ジャーギス&アラン・ビショップ(SUBLIME FREQUENCIES)によるコラムも収録

著者について
Soi48 (宇都木景一&高木紳介)
映画『バンコクナイツ』(空族)の音楽監修、EM Recordsタイ作品の監修、『爆音映画祭2016タイ|イサーン特集』主催。
東南アジアでのDJツアーや、Quic Japanでの寄稿、トークショーやラジオなどでタイ音楽や旅の魅力を伝える活動を積極的に行っている。
『CDジャーナル』にて「いってきます(ちょいとアジアのレコ屋まで)」、boidマガジンにて連載中。英Wire Magazineにも紹介された、『Soi48』というパーティーを新宿歌舞伎町にて不定期開催中。
http://soi48.blogspot.jp/



海外出張オトモシマス!「タイの田舎で珍品!?レコード探し」






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ind_fris / Portfolio Vol.1

先週ミックスをポストしたくさんの反響が有ったBawxxxさん(@Bawxxx)が、少し前にツイートしていて知った、その仲間(前に一緒に餅つきやっている映像を見て勝手にそう思っている)ind_frisさん@ind_fris)のアルバム「Portfolio Vol.1」(デジタル&カセットテープ)。気が付けば毎日一回聴いておりましてとても良かったです。

音楽の種類を分けるのがあまり得意でないのでなんと言ってよいか大変難しいのですが、4つ打ち由来のモッタリと遅めなチル、アンビエント、バレアリック、ダブ風味のトラックが計6曲で、ジワジワ上がっていく長尺から4分前後のものまで。どれも出来が良く、適度にポップなセンスも盛り込んでのも有りまして、そういったところも気に入っております。

会社での仕事がし易い音楽だなと思って聴いておりますが、本当は夏の夕暮れとかに合うんだろうなと思います。
カセットテープの方は既に売り切れてしまっているようですが(カセットだとよりアナログ感出て良さそうですね)、デジタルの方はまだまだいけますので。

6曲目はヒゲダンスインスパイア曲ですかね。もしくはテディ・ペンダーグラスか。



ind_fris / Portfolio Vol.1

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1.Floating ships on this planet 04:46
2.Temple area 06:35
3.The room with sounding sea 10:28
4.Pianica & Casio Dub 03:48
5.Afternoon at Hi-Hi-town 04:48
6.PALACE101 10:52



リリースパーティ(東京)

4.5 Wed
FORESTLIMIT
19:00
1,500yen

Live:
ind_fris
H.TAKAHASHI

DJ:
Guchon
李ペリー
mieuxxx



磯部涼の「川崎」 (サイゾーpremium)

我々世代を代表する音楽評論家であります磯部涼さんといえば、私が最初に見かけたのはポストさんぴん世代が活躍し始めていた時期で、雑誌の音楽評論やインタビュアーとして彗星のごとく現れたといった感じでしょうか。時にインタビューしたアーティストとピリッとした雰囲気になるなど、大きい流れに迎合しないスタイルが多くのファンとアンチを生み、アーティスと同じように発言や動向を気にされる存在だった印象があります。

ヒップホップの評論に一石を投じたと共に、日本のヒップホップシーンが、次の段階への成熟するきっかけとなった一人ではないかと。そんな磯部さんが、ヒップホップ王国神奈川県にあり、独自の空気感を纏った川崎市に、足を運んで取材し書いたルポルタージュ。

北部と南部の抗争の歴史、BAD HOP、A-Thug、FLY BOY RECORDSなどのヒップホップアーティスト、ヘイトスピーチとカウンター、お祭り、地下格闘技、工場の屋上でのレイブパーティー、リバーズ・エッジ、スケーター、ダンサー、フォークシンガー、コミュニティーセンターなど、それぞれの回のキーワードに、その土地で暮らす人々にフォーカスした15+番外編の計16回。

自らが文化の発生場所に入り込み得た、その場所の景色や問題点、現在活躍するミュージシャンや表現者たちの声(どのような環境で育ち、また立ち直っていったか...)などの情報が生々しく書かれており、しがらみの多い困難な人生を抜け出したいと模索している若者に、勇気を与えてくれるのではないでしょうか。それにしても、犯罪に手を染めないと納められないほどの上納金を中学生が集めており、川崎の不良は本当に過酷で大変だなと。

私自身、鎌倉・東京旅行の際、川崎北部地区(二子玉川の橋渡った辺り)の和室のホテルに2晩ほど泊まったことありますが、確かにあの川を隔てたあっちとこっちの雰囲気の違いはかなり印象的でした。



磯部涼の「川崎」 (サイゾーpremium)

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