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Playboi Carti / Playboi Carti

世界的に大きい盛り上がりを見せ今年の最重要案件と思わしき、ケンドリック・ラマーの新アルバムリリースの裏側にて、ラップ有識者達の間で同様の重要案件だと噂になっております、アトランタ出身でなぜかA$AP MOBに所属し(一門内での名前はA$AP Spikeなんだと:参照先)、Lil Uzi Vertとも仲良しのPlayboi Cartiがミックステープ(アルバムとの違いがもう分からん)を発売に。

Lil Uzi Vert以外には、A$AP RockyとLeven Kaliというコンパクトなゲスト参加ではありますが、どのトラックも個性的で適度なポップさがあり驚くほど良く、ゲストが特に必要なさそうな内容で皆様が騒ぐ理由も大いに分かります。
ちなみに詳細が知りたくてウィキペディア見ていたんですが、見ている途中で突然表示されなくなってA$AP MOBのところにダイレクトで飛ばされてしまうようになってしまい、詳細がわからずじまい。

まあ、何も分からなくても本当にアルバム通してバッチリな内容なので、A5等級の和牛的な仕上がりのケンドリック・ラマーで満腹になりましたら、緩めで心地良いデザート的なこちらを是非どうぞと言ったところでしょうか。

ちなみに表紙で着ている服はセディショナリーズに見えますが卍無いですね。女の子が可愛いです。



Playboi Carti / Playboi Carti

playboicarti_album.jpg





Kendrick Lamar / DAMN.

昨日、Coachella 2017の三日目にてメインステージのトリを努め、それがまあ凄くてド肝を抜かれるライブでしたが、一人で大きい舞台でラップしているのを見ていて、いつの間にかラップ界の王子から王様になったんだなと、親戚でもなんでもないですが嬉しく思った次第であります。

そんなケンドリック・ラマーが話題を独占したこの数日間で、最も大きいトピックはやはり先週末に発売された新アルバム「DAWN.」で、ライブで早速収録曲を披露するなど、現行シーンのスピード感に驚くばかりであります。更に追い打ちをかけるように日曜日にもアルバムが出るのでは?という噂も有ったりしましたが結局出ませんでしたね。

世界的なヒットとなった「To Pimp A Butterfly」はジャズやファンク色を盛り込むなど、サウスサウンドが台頭するメインストリームシーンに一石を投じ、翌年発表の前作未発表集ではさらにシリアスな方向に進めて、さあ次は一体何をしてくるのかな?と、とにかく出る前から大騒ぎとなっておりましたが、これまで同様にアフターマス的な太くて分離している洗練された音質の、前作を更に先に進めたようなシンプル&メローなトラックが多くなっております。

TDEらしい2010年代のGチューンと言った趣のものから、渋めのオーセンティック、トラップ以降まで、一回聴くと確実に耳に残る捨て曲なしの内容となっており、注目のMike Will Made It作(全て当たりだと)、大幅に絡む注目のSounwaveやDJ Dahi、そしてJames Blake、Steve Lacy、BadBadNotGood、Terrace Martinという新旧豪華メンバーに、さらにAlchemist、9th Wonderまでも。

そこにリアーナ、U2、Zacariがゲスト参加しておりまして、時折曲の頭で何故かキッド・カプリのシャウトが入るという唐突な起用に、その世代の私としましても嬉しさより異物感を感じ、この不思議なバランスが2010年代か!と妙に納得しました。(Mass Appealでのインタビュー:英語分かる方はどうぞ。実家近所のスーパーにあった、お好み焼きとかみたらし団子の店のおじさんに似てる。)

それにしても、今後出てくるであろう様々な人達の評論や謎解き、解説がとても楽しみで大分期待してます。取り急ぎ気になることは、全ての曲名にピリオドが打たれている件。何なんでしょうかね気になることがたくさんありますね。



Kendrick Lamar / DAMN.

kendricklamar_damn.jpg


1. BLOOD.
2. DNA.
3. YAH.
4. ELEMENT.
5. FEEL.
6. LOYALTY. FT. RIHANNA.
7. PRIDE.
8. HUMBLE.
9. LUST.
10. LOVE FT. ZACARI.
11. XXX. FT. U2.
12. FEAR.
13. GOD.
14. DUCKWORTH.



ヤンキーではなくヤンキーの思いを代弁するスタイルという点において、ケンドリック・ラマーは尾崎豊的という表現を、以前どなたかのブログかツイッターで見て随分納得した覚えがありますが、ラップ聞き取れない派で外面で判断しがちな私としましても、彼の童顔な顔付きを見て育ちはそこまで悪そうではなさそうだなと勝手に思っておりましたが、こちらのNoiseyの動画「Bompton」(そういや続きって無いのかな)でインタビューを受けるジャージ上下にストーンド状態と思わしき彼を見かけた時、日本のレベルだと普通に輩じゃねーかとなり、アメリカの層の厚さをあらためて感じた次第であります。

まだ見てない方は是非。











Joey Bada$$ / All-AMERIKKKAN BADA$$

私はブーンバップが主流だった頃から聴いていた側として、どうしても懐古主義だと思われたりするのが癪で、最新のトレンドを必要以上に否定しないスタイルになりがちになり、自分の中に結構無理くりにでもブーンバップは過去のものだという線引をしているところがあります。

とはいえ、このヒップホップ発祥の地出身の若者が、地元の古くからあるスタイルを上手く取り入れながら頑張っている姿を見て、どうにかケンドリック・ラマーのように頭一つ抜けて欲しいという想いもあったりするわけですが、前作までどうしても懐古主義的なものを感じてしまうところもありました。

で、今作はどんな変化があるのか気になっていたわけですが、ジャケを見た瞬間何か突き抜けた感じがして(もの凄い輩感)、聴く前から凄く期待していたのですが、その印象通りのとても良い落とし所のアルバムになった気がします。

狙ってでしょうか、これからの季節にバチッとハマるかなり夏向けな爽やかトラックがかなり多く、先行ででていて凄く良かったLand of the Free(Juicy Fruit使い?)みたいな雰囲気が前半から中盤まで続き、いわゆる爽やかなトラップ的なトラックも少し有ります。その後黄金タックとも言って良いスタティック・セレクタとのブーンバップへ行き、最後は一曲目と同じDJ Khalil作の爽やか曲が再び登場し、気づかない程スムースに繰り返しが出来ます。(意識したんでしょうかね?)

オリジナリティ、季節感、トレンド、受入れ易さのバランスがバッチリ揃った全部盛りの様相で、大変良いアルバムだと思います。Kirk Knightのような、自身のいるクルーPro Eraのトラックメイカーが、シングル扱いの曲を作ってそれが凄く良曲だったのもなんか良かったなと。



Joey Bada$$ / All-AMERIKKKAN BADA$$

joeybadass_allamerikkkanbadass.jpg









Kodak Black / Painting Pictures

この数年、評論家・ライターの人達が気になる存在としてツイートしてるのを多く見かけ、その名前自体が写真用品のメーカーと同じというキャッチーさ、そこに顔面のクロスの刺青が合わさり忘れられないキャラクターになっておりましたが、さらにXXL Freshmen 2016に選出され、過去の犯罪の多数発覚により刑務所に出入りしているというニュースが伝えられたりと、米国ラッパー的には100点満点のゴシップにまみれた、もう忘れたくても忘れられない程に話題満載の19歳、Kodak Black(現在獄中)のデビュー作アルバム(ミックステープからだと5作目)が発売に。

前作より更にシリアスめなトラックを減らし、ポップ&メローな曲が増えた印象でして、Lil Yachtyがヒットして以降のトレンドを汲み取った内容になったのかなと。(最近のよく耳にするゆるふわギャングにもその傾向ある気がします。)

Lil WayneやらPusha Tみたいな声質のそれをもっとヨレヨレにした、長く聴いててもあまり疲れないラップと相まって、自分的には凄く好きなアルバムになっております。ゲストにはBun B、ヤンサグ、フューチャー、Jeezyなど地域性が出たゲストで、プロデュースにはMike Will Made It、Metro Boomin、Southsideの売れっ子や、前ミックステープに関わったメンバーも何人か参加。

私の好みとしてましては中盤5~8曲目の流れが気に入っておりまして、Patty Cakeという曲は今年のベストトラックに入るんじゃないかと思うようなキャッチーさで、夏のミックスにも良さそうです。フル試聴も上がっておりましたのでまずは一周どうぞ。



Kodak Black / Painting Pictures

kodakblack_paintingpictures.jpg









Drake / More Life

シングルカットされたりしたものなどは憶えていられるのですが、全体を通してという括りだとすぐに忘れてしまう傾向にあり、ドレイク作品と自分の間にはまあまあの溝みたいなのがずっとある感じでしたが、今回はなんだかいつもと違い憶えていられる内容でした。

どこかのメディアでも語られていた気がするんですが(どこだったか忘れてしまった)、「今回のアルバムに対してプレイリストという見立て(好き放題やる言い訳?)を使用した事で今まであった統一感から脱して、参加アーティスト達に強めにクローズアップされた個性がバラけたアルバムになった」というのと私も同意見で、それが自分が記憶に留めておける内容だったのかなと。

まず、前半の印象を多くを占めるディープハウスよりのトラックが、明らかに今までの流れとは違う方向に舵を切った印象になっており、自分も引っ掛かってしまいました。また、手堅い人気のあるUSのアーティストに混ぜ、トレンドとなっている自国以外の国のアーティスト(UKや南アフリカ)を起用しているところなんかは、一時のJay Zが新しい才能を引っ張って来ていたようなトレンドセッターとしての役割を、近頃はドレイク(とカニエか)が担っているというのが分かり易く現れた部分になっており、新鮮さを他力で手に入れている上手さもあるかと。

自分的には、人から説明を受ける時に必ず出てくる、かなりメソメソしているというドレイクのリリックの世界観を、いまだに直で感じることが出来ていないのが悔やまれるところではありますが(言語の問題なのでこの先も永遠に無いかもだが)、そんな何も分かっていな自分ですらも、少し前まで付き合いが有ったというジェニファー・ロペスの歌いまわしが出て来るところで思わず笑ってしまい、凄い芸風だなと感じた次第です。負のエネルギーを吸い込んでパワーにしてどんどん強化されていくという、このドラゴンボールの敵みたいな吸込系の能力凄いですよね。

それにしてもラップとR&Bの境界線も随分曖昧になってきましたね。メインストリームにあまり入りきれなかった人達にも優しいので楽しめる気がします。色々と面白いレビュー上がってますが、FNMNLさんのところでこのアルバムに関する色々な記事がたくさん上がっていてどれも面白かったです。



Drake / More Life

drake_morelife.jpg





01. ‘Free Smoke’
(Produced by Boi 1da, samples ‘Roll Up’ by Tony Yayo & Danny Brown)
02. ‘No Long Talk’ Feat. Giggs
(Produced by Murda Beatz)
03. ‘Passionfruit’ Feat. Moodyman & Lenny Kravitz
(Produced by Nana Rogues)
04. ‘Jorja’s Interlude’
(Produced by Noah “40” Shebib, samples ‘Doing It Wrong’ by Drake)
05. ‘Get it Together’ Feat. Black Coffee & Jorja Smith
(Produced by Nineteen85 & Noah “40” Shebib)
06. ‘Madiba Riddim’
(Produced by Frank Dukes)
07. ‘Blem’
(Produced by T-Minus)
08. ‘4422’ Feat. Sampha
(Produced by FrancisGotHeat)
09. ‘Gyalchester’
(Produced by iBeatz)
10. ‘Skepta Interlude’
11. ‘Portland’ Feat. Quavo & Travis Scott
(Produced by Murda Beatz)
12. ‘Sacrifices’ Feat. 2 Chainz & Young Thug
(Produced by T-Minus)
13. ‘Nothings Into Something’
(Produced by Wallis Lane)
14. ‘Teenage Fever’
(Produced by Hagler, samples ‘If You Had My Love’ by Jennifer Lopez)
15. ‘KMT’ Feat. Giggs
(Produced by Produced by Ness & Chef Pasquale samples ‘Sonic The Hedgehog – His World-Original’ and ‘Shutdown – Live From London’ by Skepta)
16. ‘Lose You’
(Produced by Noah “40” Shebib)
17. ‘Can’t Have Everything’
(Produced by Jazzfeezy & Steve Samson)
18. ‘Glow’ Feat. Kanye West
(Produced by Noah “40” Shebib & Kanye West, samples ‘Devotion’ by Earth, Wind & Fire)
19. ‘Since Way Back’ Feat. PARTYNEXTDOOR
(Produced by G. Ry & PARTYNEXTDOOR & Noah “40” Shebib, samples “Clipped Wings” by R. Kelly)s
20. ‘Fake Love’
(Produced by Vinylz & Frank Dukes)
21. ‘Ice Melts’ Feat. Young Thug
(Produced by Supah Mario)
22. ‘Do Not Disturb’
(Produced by Boi-1da)










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