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渋谷ヨーコ / Mind Up

妻の友人が若かりし頃うっかり入ってしまったギャル系アパレルブランドで、研修として109に行った事があるという話を聞いたんですが、その夜はオーナーだか社長だかにナンパ箱みたいな店になぜか連れて行かれ、そこで錠剤(多分MDMA)を出されよく分からず飲んだら、大変なことになってみたいな絵に描いたような感じだったようです。

その後すぐお店はやめて、今では二人の子持ちでエリートサラリーマンの旦那さんとマイホームで暮らしておりますが、ガングロ時代の写真は一切相手(現在の夫)及びその家族は知らないようで、結婚式の日もある時期の写真がごっそり抜けた不自然なスライドショーを見たというところまでを、「渋谷」という単語を聞く度ハーレムとかレコードとかでなくまずはそっちを毎回思い出します。

そんなどうでもいい話は良いとして、日本の音源でハイペースなリリースを続けるカルロスひろしさんや、昨年のミックスがとても話題になったDJ MAYAKUさんなどのDJを要する、スケートショップGoldfish(現在はオンライン)周辺の女性DJであります、渋谷ヨーコさんの新ミックスが公開されておりました。

内容はといいますと、ストリート リリースやサンプルという大変珍しい日本産ヒップホップ音源をメインとしたミックスで、オーセンティックなブーンバップトラックにカチカチの韻が踏まれたラップが沢山入っており、男顔負けの男臭さ。

なによりオープニングを飾る、夏のセール関連ワードプレイの意味不明さなど、これ本当に女の人?オジサンじゃないの?という行ききったヤバさもあり、どんな年齢で仕事をしてるヒップホップ女子なのか大変気になるところであります。
フリーダウンロードもありますのでお盆用にどうぞ。




渋谷ヨーコ / Mind Up

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Track List
STUTS - Track16 Beats by STUTS
JUBEE - Walk in the park Beats by JUBEE
VAVA feat.BIM - Basquiat Beats by VAVA
W@R - No Comply Beats by kiddblazz
呼煙魔 feat.旬潤 - さあ行こうMY MAN Beats by 呼煙魔
rkemishi - Time Beats by Mr.Bud
HEJIRUMAJIRU - Soul talk Beats by HAL-D
品愚 - 畑職人 Beats by 畑職人
VAVA - Chocking hazard Beats by VAVA
rkemishi - Mayday Beats by illsugi
GREEN ASSASSIN DOLLAR feat.HEJIRUMAJIRU- Time Beats by GREEN ASSASSIN DOLLAR
MAHBIE - Track10 Beats by MAHBIE
DEFRUG feat.JOC - Live my life Beats by GREEN ASSASSIN DOLLAR
GIVVN - Everyday Beats by GIVVN
POD,T9O,TOXIN - The title Beats by Matatabi
CHUCKIE - See ya soon Beats by GREEN ASSASSIN DOLLAR
DHRMA - Fxxxx the police Beats by DHRMA





BIM / The Beam

三宅唱監督の映画「ザ・コクピット」を見に行った時はもうその存在を既に知っていたのですが、一体どの辺りから認知していたか覚えがなく、ですが一生懸命追わなくても常に一定のペースで話題に上がってきて、しかも芸能人や有名ラッパー、洋服関連の人達と写る写真をSNSで見かけたりしますと、田舎に住む私なんかから見ますと、業界ぽさといいましょうか、何か都会の強大なパワーに後押しされているように見えまして、この人が次の世代の先頭を走っていく予定の一人なのかと思ったり。

映画に出ていた時の印象なんですが、他の人達と違いキャラの押し出しが強くて、小学校時代に女子とグループ交際していた人気者を思い出して、たぶん天性の可愛さを持っているのだろうなと羨ましく思ったものです。その流れでOtogibanashi'sのアルバムを聴いて、可愛らしい集団でしたし若いって本当に素晴らしいなと思ったのと、不良以外の東京っぽさ(サブカルというか)をビンビン感じておりましたが、そんな私の中にあった印象が一気にひっくり返ったのが、ついこの間Youtubeにて先行で公開した「Tissue」でして、映像、音楽共に海外産に引けを取らない質感の出た作品となっており、日本人でこういう段階まで行ける(乗りこなせる)人が現れたんだなと嬉しく思いました。

その流れで新しいこのアルバムを聴いてみれば、そのTissueがたまたま上手く出来たみたいなまぐれとかではなく、トラックの制作やセレクトしてくるセンスが(今を切り取ってくる能力といいましょうか)非常に高く、思い描いたビジョンを形にする能力及びハイセンスさを持ち合わせている事が分かり一気に気になる存在になりました。

ラップの印象はPUNPEE&5lackなんかの背中を見て育ちまた継承した感じではありますが(正式継承者的な雰囲気有ります)、ただ継承しているわけでもなく自分なりの方向性をちゃんと提示していて好印象。あと今作ではより自身の内面によりフォーカスした印象で、少し大人になったのかもしれないなと。そもそも自身をプロデュースする能力が高く、オリジナリティを模索しておりますし、どういう形で進んでいくのかとても楽しみになりました。

また、今作一番気になったこのアルバムのアメリカっぽい質感についてですが、トラックには本人、OMSB、VaVaなど自分&仲間周りや、脂の乗りまくっているjjjなど国内組の他に、Kendrick LamarやMF DOOMに楽曲提供を行っているAstronote、Chance The RapperやJorja Smithのプロデュースを手がけるRascal、シカゴのClassick StudiosからはLanreという海外のプロデューサーを実際に使っているからなんですよね。国内、海外どちらも凄くいい仕事をしていて、且つアルバムの統一感が保たれており、私ごときが言うのもなんですが凄く良く出来ていると思います。ゲスト参加はPUNPEEさんのみという絞り方で、その曲もまたA5等級の夏ソングといった感じでここも良かったと。

これまでの度重なる無理解(一切悪口とかは言ってませんよ。)、この夏の内に謝っておきたい案件の一つであります。すいませんでした。実はこのインタビューの顔の写真にやられたというのもあります。結構真面目に考えているんだなと。




BIM / The Beam

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Tracklist
1. Power On(Produced by BIM)
2. Bonita(Produced by VaVa)
3. BUDDY feat. PUNPEE(Produced by Rascal)
4. サンビーム(Produced by Astronote)
5. Orange Sherbet(Produced by BIM & VaVa)
6. Tissue(Produced by JJJ)
7. Beverly Hills(Produced by OMSB)
8. Starlight Travel(Produced by Rascal)
9. D.U.D.E.(Produced by Astronote)
10. TV Fuzz(Produced by BIM)
11. Red Apple(Produced by BIM)
12. Bath Roman(Produced by BIM)
13. BLUE CITY(Produced by BIM)
14. Magical Resort(Produced by BIM)
15. Power Off(Produced by VaVa)
16. Link Up -Bonus Track-(Produced by Lanre)








Flamingosis / Flight Fantastic

たまたまツイッターのタイムラインを眺めておりましたら、アルバムのTeaserが流れて来まして、ちょっと気になったもんですから再生してみたらかなり良かった、Flamingosisのフリーダウンロードも可能な(Name Your Price:0円~)アルバムです。(VIA @iso_zin_

ヒップホップや遅四つ打ち、遅ディスコ、ラテンなど、様々な音楽の要素が取り入れられておりますが、基本的にはオーセンティックなヒップホップのスピードや雰囲気を持たせた曲を中心に揃えた様な雰囲気。上に乗るものが総じて気持ちの良く聴ける、爽やかでクリアでキラキラでポップな夏仕様でして、ゴリゴリの多幸感に支配されておりますが、軽薄さは感じないセンスであります。もし冬に聴いていたらスルーしている可能性ありますが、夏ど真ん中でどストライクに来ております。

私はアニメ、イラスト共に短くスパンスパンと切り替わるTeaserで一気に掴まれたので、基準として最初にこれを見て興味出たら聴けば良いかと思います。下に貼っときますのでまずはそこから。

ちなみにジャケは世界的にも人気を拡大していっておりますイラストレーター永井博さん。(最近外国人の人が勝手に使っているの見かけたりしますね)
こうしてジャケに使われてこのアルバムの格が上がるといいましょうか、中身を凄く期待してしまうといいましょうか、そういうところありますが、見事に中身と外見が調和した内容となっております。

ド派手なお盆を用意している人ももちろんですが、家でリゾート地やプールサイドを思い浮かべながらパピコどっち食べようか(チョコかホワイトサワーか)悩んでる私の様な人間まで、皆様是非この夏の幸福度の一番ピークであります長期連休にでも聴いていただければと。Bandcampには昨年までのもあるようなので、それも併せて聴いてみたいと思います。




Flamingosis / Flight Fantastic
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ジョーダン・ファーガソン (著) 吉田雅史 (翻訳) / J・ディラと《ドーナツ》のビート革命

発売から10年経過していて、さらにラップが入っていないアルバムについての書籍がこうして出ること自体、瞬発的に時代の空気感をとらえて作品にしていく回転の早いヒップホップ業界において、かなり特別な存在というのが、今までJ Dillaのことをさほど気にせず生活してきたであろう若い方々にも伝わるとは思います。

この書籍はJ Dillaファン最大の関心事であります、ヒップホップ史上に輝くインスト作品(及びミックステープ)の最高峰としても知られる「Donuts」の制作の裏側と、各曲のサンプリングという視点からの解説、そしてその鬼気迫る作風と伝説化に死が関係しているかの考察などを、生い立ち、出会い、挫折、死に関する家族や仲間たちからのエピソードと、ポイントとなった過去作発表時などの様子も交えながらを記したものになります。

これを読んでからアルバムを聴いた場合とそうでなかった場合では、明らかに受け取れる情報量が違ってくる内容になっておりまして、ヒップホップを聴き続けている者が雑誌やインターネットで自然に知っていくレベルの情報から、全くもって初めて知るターニングポイントとなった重要な情報まで、リスナー歴問わずどのレベルの人が読んでもこのアルバムを深く楽しく聴くためにプラスになる書籍であることは間違いありません。

私的に彼の人生のハイライトは、ファーサイドのランニン、トライブ作品への召喚、ウェルカム2デトロイト、そして様々な出会いと別れを経て最終的にLAのインディーズレーベルに入ってくるところなんですが、彼が来る前から大好きだったストーンズスロウの件なんかは例えるなら、天才大空翼(マッドリブ)とSGGK若林源三(PBW)の南葛小(ストーンズスロウ)に、転校生の天才岬太郎(Jディラ)が入ってきたみたいな特に強烈なインパクトがあり、私自身猛烈に興奮した記憶があります。(病弱を加味しますと天才三杉淳的な要素もありますよね。)

定点観測をしていた者として、「Donuts」が伝説化した理由としてやはり、そのアンダーグランドの名門ストーンズスロウへのいわゆるメジャーシーンからの下野みたいなのが大きかったと思っていまして、USのサグラッパーと似たような服装や、楽曲の厳つめな声のサンプリングからも分かるように、文系サイドで理解されにくいであろうディラのUSヤンキー寄りの趣味と(そういうところが好きなんですが)、レーベルが持っていたオタク気質の土壌が合わさって、あまり無い奇跡的なバランスとなり、それをポップなビジュアルでパッケージ化した戦略によるところが功を奏したと思っております。

もちろん亡くなったことによるブーストもあったと思いますし、全てが重なって伝説化した様なものなので、一つとして無駄な要素が無かったようにも思います。PBWが勝手にホワイト盤作って怒られた話から、Donutsではなく他のものの続編を作るべきだというPBWとイーゴンと争ったミーティングの話など、もしかしたら何かが一つ掛け間違えていたらこれは出なかった(もしくはこの完成された形では出なかった)のかと思うと、本当にドラマティックだなぁと。

こういっちゃアレですけど、死後出たThe Shiningに対して、音楽的には良いと思っているのにいまいち乗り切れなかった自分が感じていたのは、ジャケがイマイチで、BBEのビート・ジェネレーションシリーズのクールさを知っていただけに、凄く残念だった記憶があります。ジャケは凄く大事だなと。そういった意味でもDonutsは完成されてたように思います。

途中、デトロイトテクノのオリジネーター三人の名前が出てくる箇所があるんですが、それを見かけた時にこの本がデトロイトに関連する本というのやゲトーに住む若い才能のあるクリエイターにまつわる実際のエピソードというのが重なり、読んだ人が皆デトロイトテクノ病にかかるあの「ブラックマシンミュージック」を思い出してしまいました。また、物語から好きになっていく人もいるのかと思うと、またこの書籍から始まる文化もあり面白いもんだなと思います。

人の数だけJ Dillaへの思い出もあるかと思いますので、自分の感じてきたものとの答え合わせであったり、より一歩進んで理解するための参考書として是非読んでみたら良いかと思います。ちなみに、Donutsをより楽しむための作成物やその時期の分析だったり、音楽を作らない人にもわかりやすい代名詞とも言うべきクオンタイズの件が書かれたおまけもあり、色々な側面からこの作品を知れる最上級の資料となっておりますので、知っている人も知らない人も皆様是非。





ジョーダン・ファーガソン (著) 吉田雅史 (翻訳) / J・ディラと《ドーナツ》のビート革命

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内容紹介(アマゾンより)

ヒップホップ史に輝く不朽の名作《Donuts》には、
J・ディラ最期のメッセージが込められていた――

Q・ティップ、クエストラヴ、コモンほか
盟友たちの証言から解き明かす、天才ビートメイカーの創作の秘密。

地元デトロイトのテクノ~ヒップホップシーン/スラム・ヴィレッジ結成/Q・ティップ(ア・トライブ・コールド・クエスト)との出会い/
ソウルクエリアンズでの制作秘話、同志マッドリブとの邂逅/そして病魔と闘いながら作り上げた《ドーナツ》まで、
32歳の若さでこの世を去った天才ビートメイカー、J・ディラが駆け抜けた短い生涯とその音楽に迫る。

日本語版のみ、自身もビートメイカーとして活動する本書訳者・吉田雅史による解説(1万2千字)&ディスクガイドを追加収録。


目次
序文 文:ピーナッツ・バター・ウルフ
第1章 Welcome to the Show――《Donuts》の世界へようこそ
第2章 The Diff'rence――デトロイト・テクノからヒップホップへ
第3章 Hi――スラム・ヴィレッジ結成
第4章 Waves――ビートメイキングは連鎖する
第5章 Stop!――批評とは何か? 解釈とは何か?
第6章 The Twister (Huh, What)――グループからソロへ、デトロイトからLAへ
第7章 Workinonit――車椅子の偉大な男
第8章 Two Can Win――「これはハイプではない」
第9章 Geek Down――ビートを通して死に触れる
第10章 The New――ディラ流「晩年のスタイル」
第11章 Bye――《Donuts》という永遠の環

解説――《Donuts》をよりおいしく味わうために
ディスクガイド
A-side ディラ・ビーツの基本を知る10枚
B-side ディラ・ビーツの深層に触れる10枚

翻訳:吉田雅史
1975年生まれ。“ゲンロンx佐々木敦批評再生塾"初代総代。批評家/ビートメイカー/ラッパー/翻訳家。
「ele-king」「ユリイカ」「ゲンロンβ」などで音楽批評を中心に活動。著書に『ラップは何を映しているのか』(大和田俊之、磯部涼との共著)。
MA$A$HI名義でMeisoのアルバム『轆轤』をプロデュース。最新作は8th wonderのFake?とのアルバム『ForMula』。
著者について

ジョーダン・ファーガソン
フリーライター。カナダのトロントを拠点に、
ヒップホップやカルチャー分野の執筆活動を行う。








J Dilla(Jay Dee)が自分にとってなぜ特別なのか?という事を考えてみたのですが、それは自分がヒップホップを買い始めてから登場したキャラクターだった事が大きかったのではないかと思っております。

私の場合ですと、聴き始めた時には既にプレミア、ピート・ロック、ラージ・プロフェッサーなどは生きた伝説状態となっており、絶対的に外さない人として扱われておりましたが、当時駆け出しだったJ Dillaの作品はレコード店勤務の先輩が出してくれた、1st Downの12インチやファーサイドの2ndアルバムからのカットで、プロデューサー買いの部類には入らないものだったと。単に曲が良いからとかファーサイドのファーストが格好いいからという理由で購入したものだったので、自分のヒップホップ歴の初期段階で自然に並走し始め、そしてまだまだ新しい事を提案してくれそうな時に亡くなったような印象です。

A Tribe Called Questの4枚目での物議は私の近隣でもありましたが、私自身は好意的な意見の側(メローで良いじゃないかくらいの浅いかんじです)として、更に東京のレコ屋の通販のリストにやたらと推されるスラムヴィレッジにも騙されたと思って好意的に理解しようとした側(正直届いて聴いたら訳が分からなくビビった)、そしてThe Ummah周辺との合流の動向などにアンテナを張り、変なホワイトブートをワケも分からずまあまあ買った側として、常に新しくて問題を提議するような位置にいた気がします。もっともパフ・ダディの仕掛けたポップ化の波を拒絶した後の行き場としてそちら側に行ったのもあるかもしれません。(主にそこにRAWKUSや西海岸のアンダーグランド、ターンテーブリズムも加わっていく感じで)

そして、スウィズ・ビーツ、ネプチューンズ、ティンバランドが登場した時、変なキラキラのロンパースみたいなノリのパフ・ダディ一色のムードが若干薄くなった気がしたもんですから、アンダーグランドとメインストリームを両方聴くという形を再び取ったのですが、自分がその頃のJ Dillaから感じた印象は、トライブのラストアルバムでギリギリアンダーグランドとメインストリームの境界あたりがまだ曖昧だった最後くらいの時期に、大仕事したということでしょうか。先行のシングルでテイトウワ氏のテクノバを使ってきた時に、Q-TIPとネタ元の関係性によるものと勝手に思ってましたが、とは言えどんなお題を出してもビートが作れるのかなと、もう一段階上の存在に行った感じがしましたし、ようやく追いついて理解が出来るようになった頃だったと思います。

その後、Q-TIPのソロ作にて再び起用されましたが(キャラチェンジ後のQ氏のイケメンアピールが凄くて不評みたいな情報ありましたよね)、その辺りから特に感じるようになったのが、トレンドをとても気にしながらビートを作っているということであります。メインストリームでトレンドになり始めたプロデューサー達が共通事項として持っていたバウンス感や景気の良い感じを、本人の解釈で組み込んで来たことがそれを考えるきっかけになったんですが、その後のJaylibのチャンピオンサウンドでは、Madlibとの邂逅によりそことスキルトレードをしながらも、メインストリームで流行っていた中東系のテイストを入れてきたなという印象がありましたし、Donutsにおいてはやはりカニエ・ウエストの登場を意識したんではないかと雰囲気的に感じました。

本書にもこのことがQLの掲示板への書き込みの話として書いてあり、夜中本を読みながら思わず声が出たんですが、これにはDonuts発売日に集まって友人10人位でやった試聴会にてその発言したところ、熱心な友人からの反発にあい、やや自信なかったのかスッと引っ込めたというのがり、俺はなぜあの時もっと主張しなかったのかと悔いております。しつこいですね。

ちなみに、もし亡くなっていなかったらトラップ以降の世界では体どんな作風になってどんな人達をプロデュースしていたのか、全く想像出来ませんが猛烈な対抗意識で多分何かしらそこへのアプローチがあったかもなと思うと面白いですよね。











Buddy / Harlan & Alondra

昨年、ジャケットに惹かれて聴き始めたEP「Magnoria」の、西海岸的な気風やタイトで奥行きのある空気感にハマりまして、一体どんな人なんだろうか?と気になったのですが、調べてみればデビュー作にファレルが絡み(i am OTHER所属)、ケイトラナダとのコラボEPを出したりと、結構なシンデレラボーイ具合で、ただ私がチェックを漏らしていたということだったんですが。

そんな流れで先週発売されたアルバム「Harlan & Alondra」ですが、過去作のファレルともケイトラナダとも、Magnoriaを手がけたThe Futuristiksともまた違う、出身のコンプトンををリプレゼントしたような流麗な西海岸チューン満載のアルバムになっており、一気にパッとひらけた感じがします。友人からも聴いたかと連絡があったりと、ある意味昨日ポストしたジ・インターネットを凌ぐ驚きと興奮をもらっております。

今回のアルバムではゲストにGuapdad 4000、A$AP Ferg、Ty Dolla $ign、Snoop Dogg、Khalidという、無駄のない高バランスのゲスト選びが功を奏し、各参加楽曲がそれぞれ凄く良いものになっておりました。

プロデューサー陣もガラッと入れ替わり、ニプシー・ハッスルなどを手掛けるBrody Brown、 Mike N Keys、6LACKやポスト・マローンを手掛けるRoofeeoが大幅に起用されており、そこにビヨンセやシドの作品に参加するHazebanga、ドレイクの新作やケラーニ作品に参加するJahaan Sweet、ケンドリックのPoetic Justiceなどを手掛けたScoop DeVille、タキシードのJake Oneという西海岸マナーと世界標準みたいなのが合わさった構成。

ソングライティングには、ゲスト参加のアーティストや、テラス・マーティンやSIRなどがおり、ヒップホップというかR&Bというかとにかく大変聴き易いボーカルに、キラキラでブイブイしたトラックと合わさり、子供から女性、お年寄りまで楽める内容になっているかと思います。キャッチーさはありながらダサさはありませんので一度騙されたと思って聴いてみてください。

ちなみに、今回も家族写真みたいなジャケが最初に目に付き発見したのですが、その後すぐ家族や小さい子供に埋もれながらも主張するコンバースのハイカットとプリーツの入った紺色のパンツが目に入ってきて、やられてしまいました。ジャケは大事です。




Buddy / Harlan & Alondra

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