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Joji / BALLADS 1

来年1月に日本でのショーケースも決まっている、アジアのヒップホップや文化を世界へ発信するメディアプラットホーム88rising(レーベルからマネジメントまで)所属のミュージシャンで、オーストラリアと日本のハーフで大阪生まれ(神戸市東灘区育ち?)のJojiのニュー・アルバム『Ballads 1』が、ビルボードR&B/HIP-HOPチャート1位を獲得したという話題が流れてきたので、Youtubeに上がっていた「SLOW DANCING IN THE DARK」を聴いてみたのですが、一発でヨレヨレのバラードが突き刺ささった次第であります。

すぐさまアルバムに手を出し、しばらくは88risingの人という程度の情報のみで聴いておりましたが、プロデューサーなんかを知るために検索してみたところ、昨年静かな話題となった、Pink Guyという変名で卑猥な日本語の曲が印象的だったアルバム「Pink Season」をやっていた芸人(Youtuber?)のGeorge Millerだった事を知り、これを聴く前に無意識の内にある程度下準備をしていたのかと驚きました。

タイトル通りバラードの曲が多めになっており、哀愁帯びたヨレたスタイルで時折ファルセットもある歌唱を支えるのは、Clams Casino、Thundercat、RL Grime、Shlohmo、Ryan Hemsworth、John Durham、トラビス・スコットのSicko ModeをやったSIiRogét Chahayed、Jam City(Kelela作品参加)、D33J(Lil Yachty作品参加)という強力なプロデューサー陣。その人達の確かな仕事ぶりはもちろん良いんですが、割れ気味のガビガビの1曲目やPatrick Wimberly(ソランジュ作品参加)との2曲目など、本人がプロデュース参加した曲もどれも良いです。

2017年からミュージシャン活動に切り替えたようで、2018年には正統派なやり方でビッグヒットを飛ばすなんてどんだけ才能あるんだよと思いますが、そういった多彩さはドナルド・グローヴァーと重なるところもあるなと。時間が合えば来年の日本でのライブ行きたいな

あとどうでもいい話なんですが、ジョージと言えば、正月の集まりの時に殴り合いの喧嘩になりそうになった妻の父(義父)と同じ名前ということもあり、我が家では愛着が湧きやすいんですよね。




Joji / BALLADS 1

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01. ATTENTION
Produced by Joji / Written by Joji

02. SLOW DANCING IN THE DARK
Produced by Patrick Wimberly & Joji / Written by Patrick Wimberly & Joji

03. TEST DRIVE
Produced by RL Grime / Written by Joji

04. WANTED U
Produced by Joji / Written by Joji

05. CAN'T GET OVER YOU (Ft. Clams Casino)
Produced by Rogét Chahayed, Clams Casino & Thundercat / Written by Joji

06. YEAH RIGHT
Produced by Joji / Written by Joji

07. WHY AM I STILL IN LA (Ft. D33J & Shlohmo)
Produced by Shlohmo & D33J / Written by Joji, Shlohmo & D33J

08. NO FUN
Produced by Jam City & Joji / Written by Joji

09. COME THRU
Produced by Shlohmo / Written by Joji

10. R.I.P. (Ft. Trippie Redd)
Produced by Ryan Hemsworth & Joji / Written by Francisco Ramirez, Joji & 1 more

11. XNXX
Produced by John Durham & Joji / Written by Joji

12. I'LL SEE YOU IN
Produced by Joji / Written by Joji


「Tyler, The Creator / Music Inspired by The Grinch」 & 「Byan Beatty / Boy in Jeans」

クリスマス映画「The Grinch」のサントラに提供した曲とは別に、映画にインスパイアされた曲をEPとしてリリースしておりました。収録曲は全て新曲でそれぞれ短めに作られ、どれもこれもピースなクリスマスムード。

ピアノで始まり、トライアングルと鉄琴?が鳴る一曲目のインスト曲から、ゴリゴリのクリスマスといった雰囲気を醸しておりますが、最後にはザザザザみたいな太鼓の音をフェードインしてきて、その流れで次の曲のドラムのパターンにもザザザ感があり、そういうところ聴いて結構ちゃんと作ったんだなぁと。ほとんどの曲は1分台で長くても2分台の6曲入りなので、油断しておりますとすぐ終わります。終始穏やかなので(歌詞の内容はそうかは知らんが)クリスマスの日にかけっぱなしにできそうです。

参加メンバーは今年アルバムを出したシンガーソングライターのRyan 、Santigold、そしてストーンズスローからのアルバムが話題のJerry Paperなんですが、このクリスマスEPをキッカケにしてRyan Beattyがとても気になってしまいましたので、その今年出たアルバムを急いで聴いてみました。

大変気持ちの良い透き通る様な声質で、トラックも今っぽいR&Bテイスト(アンビエントやスクリュー声、スムースダンサーみたいなのまで)からロック的なものまで、どれもかなり格好良い作りのものばかり。ゆったり聴ける超透明感の高い曲が多くてもの凄く良かった。顔もハンサム。

危なく逃すところでしたが、今年が終わる前に知れて良かった。ツイッターも見たら35万人もフォロワーいて驚いた。すでにめちゃくちゃ有名で人気なのに知らなかったんだなと。(よくある)




Tyler, The Creator / Music Inspired by Illumination & Dr. Seuss' The Grinch

ttc_isprthegrinch.jpg







Byan Beatty / Boy in Jeans

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The Grinchのサントラの方も良かった。













Anderson .Paak / Oxnard

公開後、私のツイッタータイムラインでは、いつになく色々な意見が出てましてたし、賛否が割れているっぽい感じになるなと、かなり早い段階で分かったものですから、この作品を聴いた時に、本当のところどう思うのかを誰かの意見に引っ張られてしまわないよう、数日間見ないようにしていた次第であります。

私が初めて認識したのがDr. Dreの自身名義最終作となった「Compton」で、歌とラップを合わせた様な独特のスタイルで、ケンドリック・ラマーという時代の寵児と共存し対等に渡り合っていたことで一気に気になる存在へ昇格。その最良の機会を逃さずセカンドアルバムのリリース、KnxwledgeとのNxWorriesでのアルバム、そして数々の客演でその年、翌年の客演キングに上り詰めた訳ですが、更にアフターマスとの契約が公表されドレが作る最新のモードが彼のボーカルで聴けるのかと、やや興奮気味にアルバムを待っておりました。なんせアルバムタイトルも「Compton」の時と同じ様に本人の出身地「Oxnard」だったのもありますし。

このアルバムに入らなかったBubblinが先行でYoutubeにアップされた際、先人へのリスペクトを忘れないミュージシャン気質の音楽性が、ドレの悪由来のハイファイサウンドと合わさった一例がこれかと、今後出てくるであろう未知の音楽に胸を踊らせました。アルバムが実際に出てまず一周目を聴いた際1~3までの流れが、良い意味で言えば音楽的だったんですが(先行で出ていたケンドリックとの3曲目はオンマスキース作で、FMでもたくさん掛かりそうなポップでダンサブルな曲)、自分がこの組み合わせに求めていたものより収まりが良すぎて、肩透かしを食らった様な形に。

そんなこともあり、なんとなくその後はながら聴きしてしまい、ほぼ記憶にとどめておく事が出来ずといった感じで消化不良に。2周目はちゃんと集中切れないようにしようと思い、4曲目から集中して聴いたのですが、ここから先はやや求めているものに近いテイスト(ヒップホップ寄りも多い)になっており、割と遅かったりスッカスカな曲が多めで結構好きな曲が多いことに気付きまして、そうなると生意気な事を言いまして大変恐縮なのは承知ですが、スタートの3曲が自分の中で紛らわしくしている感じがあり、そこに引っ張られたことがピリッとしなかった原因になっている気も。

そもそもNxWorriesくらいの味の濃さや、統一された世界観を求めていたのと、自分に今年引っかかったアルバムの多くは、結構統一感があるものが多かったので、頭の3曲が案外普通っぽくて(普通に良い曲という意味です)で、その後色々あるという展開を待たず早々に集中が切れたのかもしれないなと。自分がAnderson .Paak+Dr. Dreというものに、超高級食材で仕立てたたこ焼きのフルコースみたいなものを期待していた節があり、そういう統一感みたいなのをアルバムに期待しているのがそもそもの聴く際の失敗にも思いますが。

ちなみに、その後何周かするうちに、それぞれ一曲ずつ聴くと凄い良い曲が多いことが分かって、今回クレジットはある程度聴いてから見てみたんですが、4曲目のドレ作はさすがだなと思いますし、5曲目本人作もナイスバウンス、レイドバックな7曲目、Pusha T参加のネチッ&爽やかの2部構成9曲目、そして一番良いなと思ったスヌープ犬の10曲目レイドバックチューンなど、印象に残ったものも多数ありますし、それ以外の9th Wonderや、Q-Tip、Chris Dave参加曲などなど、どれももちろん水準以上ですし、もっとたくさん聴いて聴き慣れてきた頃本当にどうだったのか判断できるかもと思いますのでもう少し聴いてみなければいけないなと。

一つめちゃくちゃ気になった事があるのですが、この新旧入り交じる強力なプロデューサー&ゲストの布陣の中に、MELLさんという北海道出身と思わしき日本人女性が5曲に絡んでおり、これは一体誰なんだ!?と。
(追記:本当はこの人ではないか?と教えてもらいました。Geniusもやや修正されました。)




Anderson .Paak / Oxnard

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1 ‘The Chase’ (Feat. Kadhja Bonet) Prod. by Anderson .Paak and Jhair Lazo
2 ‘Headlow’ (Feat. Norelle) Prod. by Jose Rios, King Michael Coy and Ron Avant
3 ‘Tints’ (Feat. Kendrick Lamar) Prod. by Anderson .Paak and Om’Mas Keith
4 ‘Who R U?’ Prod. by Dr. Dre and Mel
5 ‘6 Summers’ Prod. by Anderson .Paak and Mell
6 ‘Saviers Road’ Prod. by 9th Wonder
7 ‘Smile/Petty’ Prod. by King Michael Coy and Callum and Kiefer
8 ‘Mansa Musa’ (Feat. Dr. Dre & Cocoa Sarai) Prod. by Mell and Dr. Dre
9 ‘Brother’s Keeper’ (Feat. Pusha T) Prod. by Anderson .Paak and Jairus “J.Mo” Mozee
10 ‘Anywhere’ (Feat. Snoop Dogg & The Last Artful, Dodgr) Prod. by Jason Pounds
11 ‘Trippy’ (Feat. J. Cole) Prod. by Chris Dave
12 ‘Cheers’ (Feat. Q-Tip) Prod. by Focus, Q-Tip and Dr. Dre
13) ‘Sweet Chick’ (Feat. BJ The Chicago Kid) Prod. by Mell
14) ‘Left To Right’ Prod. by Jason Pounds, Mell and Dr. Dre








Ella Mai / Ella Mai

DJ MusterdにフックアップされたElla Mai(エラ・メイ)のBoo'd upの大ヒットや、Jorja Smithのこともあってか、イギリスから引っ張ってきた人が好調というのが今年のR&Bの印象的だった事のひとつでした。そんなElla Maiがアルバムを遂に発売。

マスタード作品と言えば今年リリースのYGの3rdアルバムに参加し、クラシックでありました1stアルバムのフィーリングが再び!?という期待もありとても楽しみにして何周か聴きましたが、自分としましてはこのElla Maiのアルバムの方が圧倒的に好みで、一曲一曲がスコンと耳に入ってくる感じです。歌だからかな。

まあまあの価格のイヤホンを付け聴いていたのですが、大幅にマスタード絡みで、何曲かその他のプロデューサー作があるような構成なんですが、重いキックとベース、そして分離したハイファイな鳴りにアルバム通して仕上げられております。

もちろんアルバムの核となるのは、マスタードのトレードマークであります地を這うようなベットリとしたベースが特徴の西海岸G由来のトラックですが、少し味覚を変えるという感覚でその他のプロデューサー作の楽曲が間にバランス良く収まってアルバムの構成としても良く出来ております。

ゲスト参加にはChris Brown、John Legend、そして注目のH.E.R.というラッパー無しというのも良いですね。スカスカながら超ヘビーというこの音の感じ、本当に格好良いし今年のアルバム上位に入ってくる内容だと思います。R&Bのアルバムというよりはヒップホップのアルバムを聴いている気分になってきます。

ちなみに、ポン酢を切らして夕方近所のスーパーに急いで自転車で買いに行く秋の夕方というシュチュエーションでチラッと聴きましたら、大変気持の良い内容でしたので、さすがはマスタードやはりこれは乗り物(車)に最適なサウンドではないかと確信した次第です。

地場産業感の強いウエストコーストヒップホップですが、よその国の人が歌うという事が普通の時代になったんだなぁと面白さを感じるとともに、どことなくElla Maiの顔つきが西海岸でやっていけそうな感じに見えたのも、最初に違和感を感じなかった点なのかなとも。(UK出身と知らず)



Ella Mai / Ella Mai

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The Internet / Hive Mind

昨日、文系人気ラッパーが芸能人(元アイドル)と交際している事実が公のものとなりまして、知っていた人も知らなかった人もこの話題をしており、二人のバランスの丁度良さや自然な感じからでしょうか祝福の言葉が多く、私も親心と言いましょうか(赤の他人です)本当に良かったし、また一つ喧嘩弱い系ヒップホッパーの地位を上げてくれたみたいな感じになっております。

明らかに男の趣味と分かるラップアルバムをインスタに次々投稿する様や、歌詞に彼女の存在をほのめかすところを作ったり、付き合っている事を少しずつ匂わせて行く様が、クラスの人に内緒で付き合っている2人みたいで可愛らしいなと、オッサンまで胸キュン(気持ち悪い)させてくる感じですよね。

一方、富豪とプライベートジェットで出掛けた、同じく20代の女優は一斉に攻撃されましたが、写真の彼女の素直に嬉しそうに見える表情を見て、同じ時期のロマンス発覚でここまで違うのかと気の毒になりました。お茶の間の好感度ってのはプライベートジェットに乗っていない風に振る舞ったり、お金は皆と一緒くらいしか持っていないという無理な設定でしか、維持できないのかと思うと本当に大変な仕事だなと。

とまあ、そんな話はどうでも良いんですが、先週末発表されました、楽しみにしていたThe Internetのアルバムを聴きまして、その感想なんかを書いてみたいと思うのですが。

グループ史上最もダンサブルなニューアルバムというのが書いてあるのを目にして、先行で公開された「Roll」(GAZのSing Singの定番ブレイクを使用した)が大分ディスコサウンドだったんで、全体的にそうなっているのかもなと思って聴いてみたのですが、私の印象としましては前作よりメローな楽曲が減り、ヒップホップ的なドラムが強調された楽曲が増えたのが一番印象に残ったところであります。

もちろん前述のディスコ風やその後公開された超夏っぽいラテン風味の「La Di Da」(最高)など踊れる曲もあり、陽な感じがする楽曲が増えた印象も。とはいえ今まで通りの雰囲気のメローな曲もありますし、良い感じで新旧が混在した形になっているかと思います。私だけかもですが、一曲目のイントロをイヤホンで一生懸命聴いておりましたら、ファーサイドのランニンのイントロで聴こえてくるような「チェケダン、チェケダン...」みたいなのが薄っすら聴こえてきまして、訓練された犬のようにそれ聴いただけで夏のアルバムだなぁと刷り込まれてしまいました。


個人活動が活発になり、それぞれがスタープレイヤーになってきて凄いことになっておりますが、そういった才能達がまたこうしてグループのアルバムに戻ってきて、前作から変化しつつ最良の作品を作るというのがずっと続くと良いなと。

あと、ここ最近日本でも話題となっているLGBTの問題ですが、現代の最前線で売れている音楽はこうしてレズビアンがメンバーいる事が普通の事として扱われ、またそれ自体をフックとしている訳でもなくて、リスナーたちもその後の世界に生きておりますので、日本でも早くくだらない偏見や差別を持つ人が居なくなって、皆が楽しく暮らせる社会になればなと。そういった意味でもジ・インターネットにはガンガン行って欲しいという思いも。




The Internet / Hive Mind

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